SF評論はSFか、という件に関しての、複数のSF関係者のかたのご意見

風のハルキゲニア @hkazano

映画評論は映画ではないし、ラノベ評論はラノベではないように、SF評論はSFではないという立場もありうる、というかそっちの方が一般的な立場なのではないかなあ。小説と評論を同じ土俵で評価するのが土台無理な話で、推協賞みたいに評論部門を別立てにした方が幸せになれると思う。

はやし て @thysh

映画とSFだと比較枠が違いすぎるので、ポルノ評論はポルノか、時代劇評論は時代劇かあたりで考えるべきかと。このへんだと「違う」 感あるけど、ミステリ評論はミステリかだと少し悩むかも。 twitter.com/hkazano/status…

高山羽根　Haneko Takayama @HighMt_HNK

概念⇔評論の置きどころなのかなあ。カレー評論はカレーじゃない！　だとそりゃそーだろ、でしょうし。 twitter.com/thysh/status/9…

日下三蔵 @sanzokusaka

○○についての評論を「○○評論」と定義した場合、ほとんどの事例において○○評論は○○そのものではないでしょう。考えられる例外は「○○」が「評論」だった場合とかですね。 twitter.com/HighMt_HNK/sta…

高山羽根　Haneko Takayama @HighMt_HNK

@sanzokusaka そうだと高山も思うんですけど、○○評論が○○自体になりうる、というケースというのはとてつもなく概念化したものの場合あり得るのかも？と思いました。カレー論がカレーになり得ることよりは確率が高いというか（カレー好きすぎか自分）

牧眞司（shinji maki）『『けいおん！』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey

「ＳＦについての評論」がＳＦになっている例がないかなあと考えていたんですが、大宮信光さんの『ＳＦの冒険』あたりかな、と。 twitter.com/sanzokusaka/st…

北野勇作 『100文字ＳＦ』発売中！ @yuusakukitano

@ShindyMonkey えっ、「ＳＦについての評論」はそれだけですでにＳＦ、というのが評論の世界での定説なんじゃないんですか？　私はそう教わりましたよ。これはＳＦ評論について述べてるんじゃなくて、素朴な質問ですが。

日下三蔵 @sanzokusaka

@HighMt_HNK もともとの「◯◯」に最初から評論の要素が含まれている場合、「◯◯評論が◯◯自体になりうる」でしょう。一般にＳＦはフィクション（創作）ですから、ノンフィクション（評論）との間には、かなり強固な壁があります。壁を超える作例が皆無とは言いませんが、希少であることは間違いないと思います。

高山羽根　Haneko Takayama @HighMt_HNK

@sanzokusaka 一緒のようなもん、となるとそんな乱暴なと自分も思うんですが、お祭りやコンペならみんなでやって盛り上げようぜ、て事なのかもとも。ただ、コンペでおいしいカレーとよく書けたカレー論を比べる人は大変だろうなあ、とも。

日下三蔵 @sanzokusaka

@HighMt_HNK 例えば去年のＳＦ大賞は、小説、マンガ、評論、アニメ映画、特撮映画が候補でしたが、媒体や表現形式の違いはあっても「ＳＦ作品として」あるいは「ＳＦを論じた評論として」どう評価するか、という軸で密度の濃い議論が交わされ、私としては納得いく受賞作を選出できたと思っています。

高山羽根　Haneko Takayama @HighMt_HNK

@sanzokusaka ほんと大変だろうと思うのと同時に、こんなお祭りみたいにいろんなことを評価しているというのは日本でもそんなに他にないと思うんです。でもやっぱり大変だろうなあ。

日下三蔵 @sanzokusaka

@HighMt_HNK 大変は大変ですが、受賞者、候補者、編集者、本屋さん、読者の皆さんの喜びの声を聞くと報われた気になります。事務局も選考委員も手弁当で多大な労力を提供するのは、ＳＦが盛り上がって読者が増えて欲しいと願う一心からです。

日下三蔵 @sanzokusaka

@HighMt_HNK 高山さんの圧に負けて神保町のカレー屋に入りましたw

高山羽根　Haneko Takayama @HighMt_HNK

@sanzokusaka 高山はカーマと迷って北京亭で酢豚食べました。他のゲームや映画の賞がそれを書いた論や小説に向けてどうアプローチしてるか考えても、作家クラブさんはすごく頑張ってる（偉そう）と思います。大変過ぎないかなあ、と思うくらいに。