BT戦車他の装輪駆動方式~チェーンは使わないのおはなし

装軌走行と装輪走行を切り替え可能なソ連クリスティ戦車についてあれこれ
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T-29とBT-ISの6輪装輪駆動
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
多砲塔クリスティなT-29君、あれ試作車がモスクワ防衛戦に参加してるんですね。なりふり構わない試作車の実戦投入といえば末期戦風なエピソードですが、独ソ戦はほんと最初からクライマックス pic.twitter.com/XS1lDUFfww
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
T-29は単にクリスティになったT-28というだけじゃなく色々変わってるんですが、中でも気になるのは装輪走行モードの強化。大抵のクリスティ装輪モードでは最後尾転輪にチェーンかけるだけとか簡素な駆動方式が多いんですが、でもT-29は最前部の操向を除いた3組6輪が駆動するんだそうで pic.twitter.com/oEAOIZoykO
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
クリスティの装輪モードは面倒なだけでなく、二輪駆動でしかないので走破性が低くて使える場面があまりないというのもありまして。その点の改善のためにBT-ISなんかで6輪駆動化が試されてました。これで装輪でもかなり路外を走れるようになったものの…… pic.twitter.com/lEBB2t64qF
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
BT-ISはサスペンションの先にある転輪に動力を伝えるのに、こんな頭痛くなるような伸縮シャフトを使ってまして。これが壊れるだの、あるいは車体上部を走るドライブシャフトが弱いだの、整備困難だの……走破性能以外のところで難点が多過ぎたのでした pic.twitter.com/64tsaZNY4l
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
一方T-29の方はどういう機構で6輪駆動化したのかよくわかりません。時期的にはBT-ISと同じくらいなので同様な方式かも知れないものの、しかしBT-ISみたいに上部側面にドライブシャフトを走らせるならシルエットがもうちょっと変わってそうな気もする
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
なんか意味深なカバーが転輪の上に並んでますけど、でも駆動しない最前部転輪の上にもあるので、これは駆動とは無関係でサスペンションそれ自体のなんかのような気がする。側面に通したドライブシャフトをメンテナンスするようななんかは見当たらないし、やっぱりBT-ISとは別方式かしら? pic.twitter.com/pbn8b1Qeea
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
BT-ISの装輪モード移行は13〜15分を要したようですが、実質的には履帯取り外しにかかる時間なのかな。駆動の切り替え自体は特に時間を要しないようで、戦闘中に片側の履帯や転輪を失った場合でも半装輪モードとして止まらず走り続けられるとのこと。履帯をやられた! とは無縁な pic.twitter.com/XbC4b2yHw4
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
ところで装軌モードと装輪モードでは走行速度が違います。これは単に装輪の方が抵抗が少ないとかではなく、実際ギア比が違って装輪モードのほうが速く回ってるのです。では先のような片側装輪・片側装軌の状態では直視しないのでは? 御心配なく、BT-ISではその為の左右シンクロ機構までついてるのです
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
……まあ、例によってその左右シンクロ機構が曲者でよく壊れたようなんですが。こう余りに凝り過ぎて失敗した感じはちょっとドイツっぽい(ひどい偏見)
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
MT-25しかり、なんか彼らは履帯が切れてもそのまま走れる戦車を妙に欲しがりますわね
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
フウーム、BT-ISみたいな即時切り替え可能な装輪モードが求められた背景には、どうもスペイン内戦での経験があるっぽいですね。市街戦で収束手榴弾とかで履帯を爆破され動けなくなるという指摘があり、対策として履帯を何かで守るなり切り替え駆動なりが欲しいという話が
余談:ツィガノフのBT高速化案
試作兵器bot@新刊委託中 @sisakuheiki
BTツィガノフ(ソ連) はぇ〜すっごい転輪...速ければそれだけ良い!と開発された速度改良BT戦車。時速105kmとか何なの?そこまで必要なの? 60個におよぶ転輪とか足回りを代表に構造が複雑すぎて計画おしまい。 pic.twitter.com/qjtdQlRIDJ
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
BT-ISの開発者N.F.ツィガノフってあれか。これの人だ。どうにもヘンな装軌車両を作りたがる感じ
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
そしてツィガノフさん。1938年頭のBT-SV以降は一切名前が聞かれなくなります。まあ……そういう事ですよね pic.twitter.com/Gu7oN3tUYc
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
ソ連の多少なりとも著名な技術者なのに受賞歴欄に何もない人を見かけると「あっ……ああ……そうなんだ」という感じになる
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
ええと。ツィガノフのBT高速化案はイマイチなんだかよくわかりません。ちなみに写真はモックアップで実際には作られてない。片側30個のゴム転輪が蝶番で繋がったものがあり、その更に外側に金属ゴム複合履帯を履いてて、つまり履帯が二重みたいな事になってるんですが pic.twitter.com/uwwxJyzIv0
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えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
ところで、戦車の高速化に関する問題は幾つもあり、単に馬力が大きければ良いというものでもないのです。履帯や走行装置も天井になり得ます。とくに転輪はあまり早く回ると熱をもって溶けたり壊れたりするので、大径転輪にして走行距離あたりの回転数を減らしてやるのが典型的な解決策
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
しかし例えば……転輪それ自体を鎖で数珠繋ぎにして履帯のように回し、さらにその外側に倍の速さで回る履帯を履かせれば? これなら転輪の回転数はそのままで、しかし履帯の回転速度は倍に。つまり戦車は倍速く走ります。多分これがツィガノフのやりたかった事だと思うのです
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
実際モックアップの写真を眺めるに、車体後部には起動輪が二つあります。そして前方のものには転輪組と噛み合いそうな歯がある。後方の起動輪はよくわかりませんが、多分これは外側の履帯とだけ噛み合い、前の起動輪の倍の速さで回るのでしょう
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
一応これなら転輪にかかる回転の負担は52.5km/h相当でも105km/hが出せる理屈です。といっても小径転輪なので、その負担でさえちょっと辛そうな気もしますが……実際のところ小径転輪なT-28でも変速機を変えて55.8km/hにまで高速化した例があるので、それくらいなら許容できるのかも
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
ところでツィガノフはBT高速化案として、この二重履帯のと6輪駆動化案を並行して提案してたようです。しかし二重履帯(……なんて呼んだらいいんでしょ)は複雑過ぎるので計画放棄、6輪駆動化に絞ります。これが先日触れたBT-ISなんですね
えすだぶ@C97火曜日西2つ13a @FHSWman
BT-SVはどうだったんだろ。こいつは装甲強化が重点で、足回りに関してはバネの配置変えたくらいの話しか出てこないような。でも装輪モードは残ってるっぽくて、はて普通のBTと同じなのか、それともツィガノフらしく妙な事してるのか
BT装輪モードでの動力伝達と切り替え方法
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