ネヴァ川から2007年に引き揚げられたBT-5の足まわり。見づらいですが、サスアームの途中に軸受があるのが起動輪の穴を通して見えます。チェーン駆動ではここに軸受は必要ないのでギアトレインのはずです。尤もこのサスアームがオリジナルなのかどうかは分からないけど pic.twitter.com/PlkWrvcF1v
2018-03-10 17:37:26BT-2もBT-7と同様に噛合環(図右上)の付け外しで最後尾転輪の駆動を切り替えるのは分ったけども、しかしサスアームの中を通ってるのがチェーンなのかギアトレインなのかは分からず。しかし少なくとも、BT-2の時点で既に「チェーンをかけて装輪モードに切り替え」という事をしてなかったのは確かネ pic.twitter.com/5qhwxPRBUq
2018-03-10 18:59:38BT-2の残存個体は無いっぽい(BT-5とのハイブリットならある)ので、実物見て確かめるのは無理そうすね
2018-03-10 19:15:08っと、図はないけどBT-2のマニュアルの文中に「装輪走行時の駆動輪は後部転輪で、これは起動輪からサスアームの伝達歯車を通して回転力を受ける。転輪と軸は歯付継手によって連結される」と書いてありますわね。つまりBT-7と全く同じ
2018-03-10 19:41:49そして当然BT-5でも同様な記述。ネヴァ川の個体で見られたように、やっぱりこれもチェーンではなくギアトレイン駆動のようです
2018-03-10 19:43:27ということで纏めますと、BT-2からBT-5, BT-7まで装輪モードでは…… ・最後尾転輪の駆動はサスアームに内蔵された歯車列によって行われる ・駆動の切り替えはハブキャップ内の噛合環の着脱で行う ・チェーンで駆動させることはない という事になりそうです
2018-03-10 19:50:30チェーン駆動説はどこから?
というわけでBTの装輪モードにチェーンは全く使わないっぽいんですが、となるとよく聞くチェーン駆動説はどっから来たんでしょう? BTの前に本家クリスティがそうだったりしたのかな
2018-03-10 19:53:06あるいは案外、単純にあのサスアームの形が「いかにもチェーン通ってそう」に見えるからかも。私もそう思ってましたし
2018-03-10 20:05:53BT-2と本家のクリスティM1930の足まわりってどの程度違ったんでしょう。あんまり変わってなかった的な話は聞くものの
2018-03-10 21:47:08クリスティ氏、1930年に「M1940」とか名付けてるので紛らわしい。これが10年後の戦車です、ってか
2018-03-10 21:57:54@FHSWman これはT3中戦車の写真ですが、クリスティのM1931が最後部転輪をチェーン駆動してたみたいです pic.twitter.com/N7A3dabHkC
2018-03-10 22:03:12@tk4m23 おお、ありがとうございます。まったくハッキリとチェーンですね。ということはオリジナルのクリスティからBT-2になるにあたってチェーンからギアトレインに改良された、という事になりそうですね
2018-03-10 22:05:33@FHSWman 検索してたら10TPのページがヒットしたのですが、構造図を見るとギア駆動っぽく描かれていてちょっと困惑 M1931の時点でそうだったのか、ソ連が購入したM1940で改良されたのか、チェーンは補完的な役割だったのか… ちょっとよく分からなくなってきましたw derela.republika.pl/en/10tp.htm
2018-03-10 22:12:35@tk4m23 あらら……となるとギアトレインがソ連オリジナルでもないかもですねえ。どうにも本家クリスティは得体が知れません
2018-03-10 22:14:30@FHSWman 変更時期は謎ですが、とりあえずパテント図面にはチェーンの歯らしきものが描いてありますので、クリスティがチェーン駆動を採用していたのでクリスティ式駆動といえばチェーンだ、との誤解のまま今まできたのでしょうね… tankarchives.blogspot.jp/2016/11/christ… pic.twitter.com/eYDci2GiGE
2018-03-10 22:19:07@tk4m23 1928年と。M1928がコレと対応してるかは分からないですが、そうだとすると確かにチェーンの方が一般的な認知になっていたかもですね
2018-03-10 22:23:50BTの装輪モードに関する通説は、古いお話だとするとソ連崩壊前の英語文献由来とかでしょうから、T3みたいなアメリカのチェーン駆動クリスティからの類推で生じた説だったりしそう
2018-03-10 22:21:56