超訳「Steven Slateが語る、ミックスにありがち(そして簡単に修正可能)な5つの間違い

YouTube動画より
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Steven Slateが語る、ミックスにありがち(そして修正可能)な5つの間違い youtube.com/watch?v=IrbHcE…

2018-03-10 14:40:53
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ありがちな間違い #1 Not envisioning the final mix ミックスの完成形をイメージしない

2018-03-10 14:41:56
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ミックスを始めるとなると、とりあえず目的もなしにパラメータをいじくり倒したり、お気に入りのEQを立ち上げたり…という連中をよく見かける。ミックスの目的は何か?それは目的地に到達すること。自分の場合は、まずは生のトラックをよく聴き、どのような完成形になるかイメージするところから始める

2018-03-10 14:41:56
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ボーカルはDry/Wetのどちらが適しているか? Wetなら、リバーブは深いか? 浅いか? ディレイで代用可能か? ドラムは落ち着いた感じか、それとも存在感を主張するのか? ギターはワイドか、ナロウか? まずそういった筋道を立てるまで、フェーダもEQも触らない。

2018-03-10 14:43:25
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どんな操作を行うにも、目的地が明確に見えている必要がある。車両の運転を始める前に目的地を決めるのと同じこと。 目的地を決め、そこに至る道のりを検討し、その後にはじめて作業を開始する。

2018-03-10 14:43:25
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ありがちな間違い #2 Focusing on the micro over the macro 木を見て森を見ず

2018-03-10 14:46:39
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トラックの細部にこだわり始めると、ミックス全体におけるそのトラックの役割を見失いがちになる。みんな知っているように自分自身はドラムが大好きで、ドラムにPunchyなサウンドを求めるあまりに全体を俯瞰できるバランス感覚を身に付けるのに苦労した。これは次の「ありがちな間違い」にもつながる話

2018-03-10 14:46:40
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ありがちな間違い #3 Soloing too mucu ソロの過剰な使用

2018-03-10 14:51:30
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ときどき(トラック)ソロを過剰に使用する連中を見かける。ソロ自体に問題はない。しかし、単体で聴いたトラックの音を作り込んだところで、それがミックス全体の中で正しく機能するとは限らないので注意が必要。

2018-03-10 14:51:31
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※サンプル再生 このキックを聞いてほしい。(ビデオ3'50") このキック自体は、さほどグレートに聞こえるわけではない。抜けてくるわけではない。もしこれがソロで聴かせるようなトラックなら、EQでローをもっと強調したり、クリック音を除去したりするだろう。

2018-03-10 14:51:31
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しかし全体で聴くとパズルの1ピースのように全体としては正しく機能する。 スネアでも同様のことがいえる。スネアのトップマイクだけ聞いた限りでは、もっとローを足したくなるだろう。しかしサンプルをレイヤーすることで補強し、他のパートも加わった全体の中では、パートの位置づけが異なるのだ

2018-03-10 14:51:31
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ありがちな間違い #4 Not using reference mixes リファレンスとなるミックス(既存曲)を使用しない

2018-03-10 14:53:58
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必ずリファレンス音源を用意すること。 リファレンス音源を使用することなく耳のバランス感覚を維持できる人間など一人もいない。長時間ミックスを中断して再開するときなど、耳の周波数バランスをリセットするために、リファレンス音源は必須になる。

2018-03-10 14:53:58
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これを行わないままミックスに取り組むと、各帯域の凹凸が不要に多いミックスに陥りやすい。 ところが、リファレンス音源を聴けば、20秒もあれば耳の再調整が終わり、正しいバランス感覚をもって作業を行える。 この20秒ほどの時間を惜しむ理由はない

2018-03-10 14:53:58
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※訳注 よく見るこの言説について、訳者が見たほかのサイトは「長時間の作業で」狂いがちなバランス感覚を取り戻す手段としてのリファレンス音源が推奨される印象があるが、Stevenは「作業開始前」の儀式的に取り扱っている印象。

2018-03-10 14:53:58
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※訳注続き 効果は人それぞれだろうが、(良し悪しはさておき)作業開始前に20秒…と言われる方がハードルが低く感じる

2018-03-10 14:53:59
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ありがちな間違い #5 Not using a tuned room チューニングされた部屋を使用しない

2018-03-10 14:55:32
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まず「究極のモニターシステム」「チューニングされており特性になんの疑いもない部屋」、これらを揃えること。 それまで、他のスタジオ関連機器に一切の資金を投じてはイカン!

2018-03-10 14:55:33
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スタジオで最高に聞こえたミックスをカーステに持ち込むとゴミ以下に聴こえる…というのは、あってはならない事態。 IKやSonarWorks、他が提供するルームチューニングキットも有効。万人が業務スタジオ級の環境を構築できるわけではないので、これらキットを補助的に使用することを勧める

2018-03-10 14:55:33
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全然細部が見えていない、あるいは見えていないことに気付けないシステムで細部にこだわっていじり倒す(あるいはそもそもミックスする)ことの不毛さは、段階的に環境をアップグレードした経験のある誰しもがおそらく痛いほど解ってるよね…

2018-03-10 14:58:20