“星のひみつ”を読む[1]ー謎解き『バレエ星』(谷ゆき子)

谷ゆき子が昭和44~6(1969-71)年に小学館の学年雑誌(「小学一年生」「同二年生」「同三年生」「同四年生」)に連載したバレエ漫画『バレエ星』が、完全復刻版として半世紀を経た読者の前に蘇った。 連載期のリアルタイムに読んだ一読者としての回顧的な備忘録と作品に関する一連の考察ツイート。
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Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot かすみちゃんがマスコミのゴシップ記事で風評被害を被ったみたいに、あの“猛犬”も、もしかしたら本当は牛なんて殺してなかったのかもしれませんね。虚像に怯えたり石を投げたりする「バレエ星」の大人社会のマイナス面が象徴されているのかも…などと深読み。 (^^;

2017-12-11 08:49:54

…実際、物語上では「牛殺し」の件は、語りと登場人物の風聞でしか知る由もないのだ。真相の想像は読者の手に委ねられているともいえる。

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot 描かれた犬種はマスティフでしょうか。牧羊・護衛犬。 mag.pethomeweb.com/zukan/dog/id/0… >普段はあまり感情を表しませんが、時として何かを守ろうとする、攻撃をうけるなどするとスイッチが入ってしまうかもしれません。もともとの攻撃本能が目を覚ましてしまいます。 …この犬を巡る別の物語が思い描けそう。

2017-12-11 12:30:03
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

「牛50頭殺した」というデマで山に追いやられた犬ではなかろうか、と読み進めていくうちに思えてしまうのである。その後週刊誌のゴシップで冷たい目で見られるようになるかすみに、犬ながらシンパシーを感じていたりしたのかも… しかし、人が傍にいるのが明らかなのに何で発砲するかね、猟友会。 twitter.com/rittorsha/stat…

2018-02-10 14:22:20
立東舎 @rittorsha

ク〜ンク〜ン(牛を50頭ころした悪い犬のはずだけどかわいい) 谷ゆき子『バレエ星』より pic.twitter.com/a2cL73emC0

2018-02-09 18:07:12

獰猛な犬や狼と弱々しい人間との交流は、幾つかのプロトタイプが思い当たるだろう。

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot #かすみちゃん#猛犬奇妙な交流のdéjà-vuはこれかもしれない。洞窟暮らしという点もまた。 #バレエ星 pic.twitter.com/kL7qrIk05q

2017-12-17 20:25:44
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Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@t_kiyoshi そんなわけで、野犬パートは「里見八犬伝」のデジャヴを感じるんですよね…あるいは聖人伝「小さき花」に描かれる聖フランチェスコと狼のエピソードとか。作者(あるいは編集者)が意識していたか否かはともかくとして。

2018-02-28 20:00:27
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@t_kiyoshi 聖フランチェスコの「グッビオの狼」のエピソードを想起する時、「#バレエ星」の野犬エピソードにはいきおい「聖女伝」めいた色合いが加わってくるように思える。 en.wikipedia.org/wiki/Wolf_of_G…

2018-03-15 23:22:11
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

St.Francis"legend"2-Wolf of Gubbio:グッビオの狼(聖フランチェスコ伝説) youtu.be/ekzeDhN_g_I via @YouTube

2018-03-16 09:27:49
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やはり犬との因縁はあるのだろうか…

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot それにしても、アーちゃんも子犬によく懐かれるし、春野姉妹はつくづくワンコとの相性が良いようです。 (^^;

2017-12-09 18:53:24
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot 「バレエ星」—「小二」四月号より: 語り「(靴は)アーちゃんのにおいがプーンとしました」 シスター「まちがいなくアーちゃんのくつですか?」 かすみ「はい、まちがいありません」 …前世は犬か? (^^; 悲しくサスペンスな場面なのに。

2017-12-18 19:57:09

谷作品中の“嗅覚”は、本能的な識別力のひとつとして表現されているのかもしれない。

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

おかあさんのにおい、おかあさんのぬくもり。 …そういえば、『まりもの星』でりつ子が「ママのにおい」を母の記憶の拠り所としている描写があり、『#バレエ星』でもかすみが靴から妹の匂いを感じ取る一コマや、「春風はママの甘い匂いを運んでくれる」という台詞もある。 谷作品の中の“嗅覚”用法twitter.com/yjmtomoaki/sta…

2018-03-16 14:15:06
矢島ともあき 駐車料金 @yjmtomoaki

最終回だったので虎とか記憶喪失とかいじめとか不幸があまりなく、ハッピーエンドで終わる谷ゆきこの世界。 pic.twitter.com/BkM1NvZUIA

2018-02-28 20:59:46
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

谷ゆき子の「星シリーズ」の母は“香る存在”なのである。 …そういえば『白鳥の星』の主人公・カンナの実の母は「秋山かおり」ではないか。(^^;

2018-03-17 13:10:30

花田先生に関するあれこれ

かすみの実質的保護者でありバレエの師匠でもあるのだが、彼女との関係は必ずしも順風満帆というわけにいかず…

そして何故か気になるこの描写。

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot 今読み返すと、学年誌にもかかわらず花田先生のヘビースモーカーぶりが気になって仕方がない。

2017-12-08 01:12:37
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot (承前)小四10/11月号、白川かず子訪問の際には少なくとも3本は喫っている。面倒事のある場面でよく喫煙の姿が見られる事もあるので、この一件が相当のストレスだった故とも考えられるが。なお遠景に見えるパッケージはどうもハイライトっぽい。掲載当時80円(当然税なし)。

2017-12-08 13:14:29
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot (承前)また同8月号、森山先生が「バレエ星」台本の件で怒鳴り込んで来た場面も気になる。話の流れから推すと森山先生の方が格上の様子なのだが、そこで躊躇なく(苛立ちのためとはいえ)一服するところは、何というか随分度胸があるなぁ…などと思ったりするのだった(勿論喫煙は個人の自由だが)。

2017-12-08 13:36:34
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot (承前)まぁ、振り返って我が師にあたる某氏も生徒の前で当然のように煙草をふかしていたし、あの頃の芸術関連の先生方はおおむねあれでよかったのかもしれない。ともあれどうか、煙草を嗜む皆様におかれては、健康にはくれぐれもお気をつけ下されたく。 (^^;

2017-12-08 13:40:39

※余談ながら「我が師にあたる某氏」はバレエ・ダンサーではない。(^^;

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot 花田バレエ研究所の洗面台には「スモカ(歯磨粉・徳用赤缶1960年発売)」とか「タバコライオン(同・1962年発売)」が置いてあったりするのだろうか。なおザクトライオン(後者の高級化商品)の発売は1971年で「バレエ星」の「小四」誌掲載期間にかぶる。

2017-12-11 09:23:06
Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot 花田先生が使っていたものと似た形状の置物ライター発見。こういうブランドものではなくとも、昭和のリビングにはよく置いてありましたね。 crystal-land.shop-pro.jp/?pid=53756120

2017-12-17 20:37:56

今時の子供向け漫画では喫煙描写は憚られるのかもしれない(しかも学習学年誌である)。ともあれ、私の中では「花田先生=ヘビースモーカー」のイメージが定着してしまっているようだ。(^^;
だから「小四」5月号29コマ、かすみの凱旋帰国会見の後の描写を見て、こんな感想を抱いてしまった。

Hiroyuki SAEKI @RandomWalkKSHR

@TaniYukiko_bot @t_kiyoshi いや、これ… 花田先生じゃありません。 絶対… 多分… …さて? (^^;

2018-02-28 18:20:36
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