私が読みたいAndroid #2以降のネタ
♯2
Androidの#2ぐらいの話で身元不明のアンドロイドが電源切れた状態で水瓶製作所に運び込まれてくる話が読みたいんだよなあ。水瓶と牡羊が「こいつ前に組み立てたな」ってテーブルの両サイドから覗き込むようなやつ
2018-03-11 21:05:35製作所のIDがどっかに彫ってあって、それを元に運び込まれるけど、水瓶がデータ解析して本人の名前と持ち主の身元を調べたら持ち主の方が死んでて、アンドロイドの処遇をどうするかっていう意思表示がアンドロイド側のデータチップに残ってる…という仕組みなのを牡羊が水瓶から聞かされる
2018-03-11 21:09:44持ち主はアンドロイドより先に自分が死んだ場合、アンドロイドを「廃棄するのか/しないのか」廃棄しないのであれば「所有者権限を誰に譲渡するのか」「アンドロイドのこれまでの全設定を消去するのか/一部残すのか/全て残すのか」などなど、細かく決めておける。意思表示がなければ自動で廃棄となる
2018-03-11 21:22:03(もちろん、水瓶も牡羊のデータチップにそういう情報は入力済みなんだけど、牡羊は相変わらず自分のことを人間のメカニックだと思っているのでアンドロイドのしくみ云々については概要だけ口頭で牡羊に説明する)
2018-03-11 21:34:35今回2人の元に送り返されてきた素体は天秤。持ち主は魚で、急逝した様子。所有者権限は「作者の水瓶に返したい」と書かれており、アンドロイドの全設定もそのまま保持を希望。牡羊が「え〜?」とかのたまってる横で水瓶は「ちょっとだけ考える時間がほしい。」と眉間に皺寄せて牡羊に伝える
2018-03-11 21:49:49水瓶側としてはアンドロイドの維持コストは馬鹿にならない上、このケースを受け入れると今後キリがないので、所有者が自分に移った時点で完全に初期化して他の顧客用にリユースするのが上策だが、それだと魚の「記憶を残してほしい」という希望を叶えることができない。規約に追記を入れるべきだった。
2018-03-11 22:00:28(あと牡羊がコーヒー飲みながら「こいつ起きてもマスター居ないんじゃ、起きない方が幸せかもな」とか停止してる天秤にいたわりの声とかかけるのが無駄に水瓶のメンタルを削る)
2018-03-11 22:06:54水瓶は三日間ぐらい知恵熱出しながら研究所でごろごろしたり外をぶらぶら歩いたり数式パズルを解くなどして熟考した挙句、天秤を充電しなおして起動することに決める。そして牡羊と相談して「彼に自立的に活動してもらうために、彼に彼自身がアンドロイドなのを理解してもらう」ことにした。
2018-03-11 22:13:58どうしても自分で自分の身体にプラグを差すことを覚えてもらわなければならないから。というわけで天秤は工房のテーブルで目覚めるし、起きたら即小芝居なしの事実だけを聞かされる。魚と暮らしていた家だけは多分残っている。あとは何がどうなったか、帰らなければわからない。
2018-03-11 22:17:31天秤は飲み込みが早くて、動揺を抑えながら「じゃあ僕が今かかってるカウンセラーはアンドロイド向けの技術者なんですね。そこにもすぐ行きます」とか言うし、自分の正体なわかると「永遠の命ってわけだ。ああ、でもロートルになるのは速いのかな。フロッピーディスクみたいに」とかジョークで返す。
2018-03-11 22:24:34水瓶と牡羊は初日だけ天秤について行って、魚の家まで行くんだけど、その後は天秤は自立して生き始めるんですよ。天秤は魚が死ぬ前と同じように職をもち、家賃も電気代も払うし、充電を忘れた時のためにカウンセラーや業者との契約もいれておいて、もう水瓶の手を殆ど煩わせずに生きていく
2018-03-11 22:29:39そうやって、ある日牡羊が街ぶらぶらしてるとこに再会したりして、牡羊が家にまで遊びに行くと、居間に貯金箱が置いてあったりして、「もうほとんど人間みてーだな」とか牡羊が言うわけで、天秤はニッコリ笑うんですよ。
2018-03-11 22:36:14「いつか魚のアンドロイドを作ろうと思うんです。幸い、僕は記憶だけは永久に鮮明なので。僕自身の規格がロートルになって、部品が調達できなくなった頃にでも。ね」
2018-03-11 22:40:31…っていう魚と天秤のラブ具合が外枠からしか解らないし未来が混沌極まってる感じの物語が読みたいなあと不意におもいました。あと水瓶が牡羊のデータチップにどういう希望を入力しているかがとてもゾクゾクするけど、それも明かされる日が来るのかどうかはわからないっていうね
2018-03-11 22:45:31っていう話を今日の昼ぐらいに急に「読みたいなあ」と思いついたので、若い時にネタを書いたジャンルの力は老後まで何を起こすかわからんなとおもいました。
2018-03-11 22:59:02Androidの水瓶は、本当は牡羊が自分の死後にどう動くか、細部までプログラミングすることができてしまう。でも自分の望むように相手の動きを設定すればするほど、相手が自分にとって「魂のない家電製品」になってしまうことを水瓶は知っていて、それは彼が抱え続けるジレンマなわけですよ
2018-03-11 23:36:51なんかその辺を悩み過ぎてオーバーヒートした水瓶が双子に意見を求めに行ったら双子は雑誌読みながら「そんなのお前が自分で全部どうするか決めるんじゃなくて、本人と話し合って決めといたらいいんじゃない?」って至極軽いノリでアドバイスするし、その後雑誌1ページぐらい読んでから水瓶の顔見たら
2018-03-12 02:18:20水瓶が柄にもなく恥ずかしそうに顔真っ赤にしてて「そんなのできない…」って超自信なさそうなか細い声で言われて非常にくそかわなんですけど双子は「あーはいはい、頑張りましょうね」って職業スマイルでゴリ押して締めるわけですよ
2018-03-12 02:23:33マスター(人間)の水瓶と、自覚してるアンドロイドの天秤と、どっちでもない存在の双子がそれぞれ互いの倫理観の違いを語り合ったり削り合ったりするだけで大分ご飯が美味しく食べられるような気がする
2018-03-13 13:39:10例えば天秤が牡羊の正体に気が付いて水瓶に「(アンドロイド同士で会話してみたいから)本人に指摘していいですか?」とか尋ねるだけで水瓶がめちゃくちゃ追い詰められるのとても美味しい。天秤は勝手にバラしたりはしないけど明確なYES/NOの回答を求めるし、その後「何故?」って訊くよね
2018-03-13 13:45:31水瓶としては、それは問答無用で天秤を永久停止させたいくらい恐ろしい発想なんだけど、それをやった瞬間自分は人間として敗北するような気がしていて出来ないのだよね。
2018-03-13 14:03:09