佐藤正美Tweet_20180301_15

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佐藤正美 @satou_masami

「自分の世間に対する態度が、逆説的であるか素直であるかという事は問題ではない。それは他人が見て決める事だ」(小林秀雄、「手帖 Ⅱ」)。

2018-03-02 20:22:28
佐藤正美 @satou_masami

「恐らく私はいつも、ほんの単純な真理に、大変な廻り道をして行き着いているらしい。しかし私としてはただ乗物を利用出来なかったに過ぎぬ」(小林秀雄、「手帖 Ⅱ」)。

2018-03-02 20:26:00
佐藤正美 @satou_masami

「私にとっては、発見した真理とは発見に要した私の時間以上の意味も、時間以下の意味も持ってはいない。だから平凡な真理をひねくれて掴んだに過ぎぬという非難は、私には意味をなさない」(小林秀雄、「手帖 Ⅱ」)。

2018-03-02 20:31:54
佐藤正美 @satou_masami

そういう生活態度は、外見上、「世間知らずな御人好し(愚鈍?)」に見えるかもしれない――あるいは、素直で単純に見えるのかもしれない。

2018-03-02 20:34:32
佐藤正美 @satou_masami

実際、私の眼前で私のことを「苦労知らずの御坊っちゃん」のように云った人たちが数名いた――私の人生を知りもしないくせに、そういうことを(あたかも、人物を見通す ちから のあるがごとく)言うことのできる脳味噌というのは、単細胞にちがいない。

2018-03-02 20:38:59
佐藤正美 @satou_masami

「無邪気が、どんなに悲しいものだか御存じなければ、無邪気だ、とおっしゃったって詮ない事だ。いじめられる人が、どんなに沢山のものを見ているのか、おわかりなければ、それはまた別の事です。無邪気な頭だって、込み入っています。大変な入り組み様をしています」(「おふえりや遺文」)。

2018-03-02 20:46:59
佐藤正美 @satou_masami

「過不足のない意識が、過不足のない真理を捕える、そんな事はお伽噺だ、と今は言いたい気だ。過剰に苦しまぬ意識が、事物の極限概念に廻り会う時はないのだ」(小林秀雄、「手帖 Ⅱ」)。

2018-03-02 20:49:52
佐藤正美 @satou_masami

たいがいの「文学青年」は、若い頃に「自意識の過剰」を悩んできたでしょうね。しかし、その態は、世間の目から見れば、「青臭い」書生のように映るでしょうね。老いた「文学青年」は、「青臭い」のか、、、「それは他人が見て決める事だ」(本人たる私には興味がない事だ)。

2018-03-02 20:54:42
佐藤正美 @satou_masami

「すべての問題を自我の問題に還元してみなければ納まらなかった彼ら(ジイド、ヴァレリイ)の表現が、世の商業主義は言うに及ばず公式的な理論から、習慣的な思想から、修辞から離れて、文学の純粋、文学の独立という方法を辿った事は当然であった」(小林秀雄、「手帖 Ⅱ」)。

2018-03-11 00:31:47
佐藤正美 @satou_masami

「この当然なところから、両人を純粋文学運動の選手と目する事はやさしい。だが逆に彼らの良心が、どういう具合に文学の純粋な状態にあこがれたか、という事はやさしくない。教訓に溢れているのは、このやさしくない方だけである」(小林秀雄、「手帖Ⅱ」)。

2018-03-11 00:34:59
佐藤正美 @satou_masami

「なるほど彼らは散文精神の詩精神の神髄をさぐろうと辛労したかもしれぬ。だがこういう漠としたと同時に繊細を極めた問題に確たる解答のあろうはずがない。遂に探求の目的は、探究そのものにあるという悲劇に直面せざるを得ない。事実両人ともそういう悲劇に生きている」(小林秀雄、「手帖Ⅱ」)。

2018-03-11 00:46:39
佐藤正美 @satou_masami

「純粋詩とは何か、純粋小説とは何か、彼ら(ジイド、ヴァレリイ)に訊ねたら恐らくこう答えるであろう。『そんなものはこの世にない、だが探究する心は確かにある』」(小林秀雄、「手帖Ⅱ」)。

2018-03-11 00:53:02
佐藤正美 @satou_masami

私は、高所から [ 上から目線? ] の批評を聞いて たじろぐような腰抜けじゃないつもりです。高所から ものを言おうとして梯子(はしご)を どうやらこうやら よじ登っているヤツの足がふらついているのを私は見ている。

2018-03-11 01:28:27
佐藤正美 @satou_masami

社会人の自信とは、自分が歩んできた人生のなかで身証してきた実績のうえに立った実感にあるでしょう。「やってみな(Don't talk it. Take it.)」の一言でいい――他人の言説を食い散らしてきたヤツには味わえない実感でしょう。

2018-03-11 01:33:10