「経済学的な家族ツイート」まとめ その５０

本の虫（本体） @honnomusi

法と経済学的な息子の反撃1:自宅でテレビを見ている美化委員。すると、携帯の着信音が鳴る。メールを開く美化委員。 息子「こないだ中断してできなかった話し合いだが、火曜日の16:00から始めよう」 美化委員「りょーかいです(￣^￣)ゞ」 他の役員たちもメールに返信する。

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法と経済学的な息子の反撃2:放課後になり、生徒会室へ集まる役員たちが話し合いを進める。そこへ教師がやって来る。 教師「おっ、ちょうどいいところに」 息子たち「？」 教師「先ほど向こうの生徒会からうちにファックスが送られて来たんだ。ちょっと対応してくれないか？」

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法と経済学的な息子の反撃3:「工事を担当している会社から連絡がありました。『東京オリンピックの影響で材料費が高騰しており、早めに材料費を押さえておかないと予算オーバーの可能性がある。そろそろ決断してもらえないか』という内容です。これを受けて、こちらも追加の寄付を検討しています。」

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法と経済学的な息子の反撃4:「先日お願いしていた報告書の提出をそろそろお願いできないでしょうか。」 美化委員「また要求？！何様のつもりよ！」 紙をくしゃくしゃに丸めて投げつける美化委員。そこに保健委員がやって来る。 保健委員「どうしたの？」

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法と経済学的な息子の反撃5:息子「こないだ言ってた各部の収支報告のやり直しだよ。このままだと材料費が高騰するから早く出せとさ」 保健委員「・・・でも、部の人たちにはこないだ言ったばかりだから、もっと急かさないと間に合わないよね」 美化委員「どうせ嫌がらせ目的でしょ！」

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法と経済学的な息子の反撃6:体育委員は両手をポキポキと鳴らす。 体育委員「もう我慢ならねぇ。あいつらぶん殴って黙らせてやる・・・」 風紀委員「ちょっと、やめなよそんな乱暴な・・・」 体育委員「俺たちがこの問題にどれだけ時間をとられてる？俺は部活だって掛け持ちでやってるのによ！」

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法と経済学的な息子の反撃7:文化委員「なんだなんだ。やけに騒がしいな・・・」 体育委員「聞いてくれよ。向こうの学校の奴ら・・・」 バンッと大きな音が響く。全員が振り返ると、息子が両手を机につけていた。 息子「・・・仲間割れは止めよう。今日は解散だ」

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法と経済学的な息子の反撃8:風紀委員「でも・・・」 息子「収支報告の件はまたみんなにメールをする。確かにみんなには生徒会の仕事だけではなく、普段の学校生活もある。今日は忘れて各自の活動に取り組んでくれ」 静まり返る生徒会役員たち。やがて、1人、また1人と部屋を後にしてゆく。

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法と経済学的な息子の反撃9:最後に何か言いたげな顔で部屋を出ようとする風紀委員。しかし、息子は窓から外を眺めていて風紀委員の方を見ようとはしない。 美化委員「ほら、行くよ」 風紀委員「・・・うん・・・」 ドアが閉まる音が響いた。

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法と経済学的な息子の反撃10:定例の報告会当日。隣区の生徒会役員たちが会議室に入って来る。すると、後方に保護者たちが座っているのが目につく。 生徒会長「そちらの方たちは？」 息子「PTAの役員の方々です。今回の取り組みに関心があって見学したいとのことでお越し頂きました」

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法と経済学的な息子の反撃11:生徒会長「・・・そんな話は、事前に伺ってませんが？」 息子「ええ、言ってませんから」 ギロリと息子の方を睨む生徒会長。 生徒会長「・・・あなた、自分の立場が分かってるの？私たちが追加の寄付をしないと、耐震工事と改修が実現できないのよ？」

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法と経済学的な息子の反撃12:微笑を浮かべる息子。 息子「おやおや、随分強気ですねぇ。豊富な資本を背景にして相手に不利な条件を飲ませる。"優越的地位の濫用"ではないですか？健全な競争を阻害する問題行為ですよ？」 生徒会長「それは産業界の話でしょ？私たちは公的な教育の話をしているの」

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法と経済学的な息子の反撃13:生徒会長「追い詰められて自暴自棄になった？とんだ見込違いだったわね。この場で決定ね。追加の寄付はなし。今回の協力関係は解消よ」 息子「そうですか。では、我々はいただいた寄付で耐震工事だけをやるとします。」 生徒会長「あなた、校長たちの許可は得てるの？」

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法と経済学的な息子の反撃14:息子に指を突きつける生徒会長。 生徒会長「校長たちの計画を無断で変えたりなんかしたらどんな処分を受けると思ってるの？内申点はズタズタで、希望の高校にはまず進学できないわよ！それだけじゃない。プロジェクトを潰した戦犯として、生徒たちからも吊るし上げよ」

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法と経済学的な息子の反撃15:息子は生徒会長をまっすぐに見つめる。 息子「・・・もちろん」 声「許可はしている」 驚いて後ろを振り返る生徒会長。そこには校長、教頭が立っていた。 生徒会長「なっ・・・」 法学少年「なぜだ！あれだけこだわっていた改修をなぜ断念した！」

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法と経済学的な息子の反撃16:息子「おや、ご存じないのですか？ここ数日、学校には大量の抗議のメールや電話が殺到していたことを」 プリントされた大量のメールを取り出す息子。 息子「さらに、耐震工事の一刻も早い着手を求める署名が提出されたことを」 PTA役員が署名の束を取り出す。

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法と経済学的な息子の反撃17:唖然とした顔で事態の推移を見守る会計少年。息子の生徒会役員たちにチラリと目をやる。 息子「・・・やはりそうだったか」 背後を振り返る。 息子「内通者は君だね」 保健委員は目を見開き、口をパクパクさせながら息子の顔を見る。

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法と経済学的な息子の反撃18:息子「催促のメールが来た日、みんなを集める際に実は集合時間を一人ずつずらして招集をかけていたんだ。どのタイミングで妨害が入るかで内通者を見分けるためにね。その後も配る資料の内容に差をつけ、反応を見ることで情報が漏れるルートを特定していった」

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法と経済学的な息子の反撃19:息子「それさえ分かれば後は簡単だ。内通者には嘘の情報を流しつつ、他のメンバーだけで秘密裏に集まって計画を進めていった。通常の手続きではこちらの不利は覆らない。だから、実態を外に向けて暴露することで揺さぶりをかけていった。」

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法と経済学的な息子の反撃20:息子「PTAや町内会への説明会の開催。さらに保護者たちの入っているネットワークに、SNSを通じて情報を拡散していった。署名運動も行なっていたし、日取りを決めて一斉に抗議電話やメールをすることも決めた。といっても・・・」 息子「君は蚊帳の外だったけどね」

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法と経済学的な息子の反撃21:息子「・・・この場で伝えておこうか・・・」 息子「生徒会役員の過半数の賛成により、君を生徒会役員から解任する」 生徒会長に向き直る息子。 息子「更に、生徒会役員の過半数の賛成により、各部へは注意に留め、収支報告の再提出はなしとする」

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法と経済学的な息子の反撃22:息子「・・・尚、そちらからの意義は認めません。たった今、協力関係は解消されましたからね。ここからは業者と我々で直接やりとりさせて頂きます。というわけで、業者の連絡先を教えてもらえませんか？」 生徒会長「・・・」 急に朗らかな笑顔になる息子。

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法と経済学的な息子の反撃23:息子「あ、せっかくなので相見積もりも取りましょうか。そちらのPTAの方、たまたま地元で建築業をやってまして、オリンピックに乗っからずに良心的な値段でやってくれそうですし。寄付のおかげで予算も潤沢なので、健全な市場競争でさらに良いものができるでしょう」

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法と経済学的な息子の反撃24:息子「ほら、独占禁止法の判例でも出てるでしょ？同業他社を買収して規模の経済で価格を安くして、消費者に良い影響を及ぼすならOKだけど、価格を吊り上げたらアウトですよって。法律だって健全な市場原理を支援してるわけですな。ワッハッハッハッハ！」

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学際的な人生相談1:悪友「みなさんこんにちは！お昼の時間いかがお過ごしでしょうか。こちらは私たちがお昼の放送を通じて、みなさんから寄せられた人生相談に答えていくコーナーです。今回は特別に他校の生徒会の方にゲスト出演していただいています！」 会計少年・法学少年「よろしくお願いします」