- MATOME_MAKE
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このまとめの読者の中には、かつてカブトムシの標本を作られた経験のある方もいるかもしれないが、カブトムシを初めとする甲虫類は乾燥標本が作りやすいほうで、カマキリやバッタ等は腹部を掻っ捌いて内臓を抜き出し脱脂綿を詰める等の壮絶な作業が求められる
狭い地域で種分化したようなシチュエーションでもない限り属内の生殖隔離を示す形態的特徴を絞るのも容易ではないだろうし本当に大変そう・・・
2018-03-21 23:38:37@kobuyahazu @vertical06 講演でお疲れのところありがとうございました!「普通にハラビロカマキリと解せらるるものの大部分は恐らく此の種なる可し。」のくだりでうぉぉー!となりましたが調べると厄介な奴なんですね。しかしこの手の古い資料がスッと出てくるのホント凄いですね…(震え)
2018-03-21 23:47:33@panchichi3 @vertical06 やっぱり気になるので中国の文献を二つさらっと見てみたところ、どうもH. saussureiをハラビロカマキリ(H. patellifera)のシノニムにしているようでした。あぁ、やっぱりハラビロは素人が手ぇ出したらアカンやつです…。
2018-03-21 23:52:18@kobuyahazu @vertical06 ああっ寝てください笑。えっ!シノニムなんですか!ということは結局ぐるりと回ってモドキ=ハラビロカマキリ…
2018-03-21 23:58:04※シノニム=同一の生物種が複数の名前(学名)を持つ事。同物異名。
@panchichi3 @vertical06 シノニムの可能性を指摘している文献は他にもあるんですが、誰もちゃんとやってなくて結論が出ていないのが実状でしょうねぇ。
2018-03-22 08:53:30@kobuyahazu @vertical06 なるほど。という事はかつて日本にいたとされるモドキはハラビロの変異という事で消滅して、大陸にいるモドキはハラビロのシノニムの可能性が指摘されているけれど研究が進んでなくて闇という事でしょうかね…
2018-03-22 09:13:05というより、台湾が日本だったことが深く関わっているのでは… twitter.com/panchichi3/sta…
2018-03-22 09:35:19saussreiの是非は別にしても、台湾にいる種が戦前の図鑑に掲載されていてその後扱われなくなるという事例はよくある気がする ハラビロカマキリモドキの黄色イボについては納得できるが上翅の紋は現在の日本で見られる変異とは思えない
2018-03-22 09:42:02@panchichi3 原色分類におけるモドキの分布は台湾etc. とされていて、現在の日本の地域は全く示されていないので(これだけで本土にいないという証明にはなりませんが)少なくとも当時認識されていたのは「日本としての台湾」での生息だったと考えてもよいのでは、と…
2018-03-22 09:54:46@vertical06 なるほど!確かにそう考えられますね。ただこぶ屋さんが教えてくださった「日本昆虫図鑑」の分布では「内地・台湾・支那・印度及びジャワ」で国内にいた(しかも普通に?)生息していたように読めるんですよね… pic.twitter.com/ZXJcJAXe4J
2018-03-22 10:12:10@panchichi3 おっと、こちらをちゃんと読んでいませんでした。すみません。 同年刊行ですね…やはり内地にいて互いに識別されていた種なんですかね…
2018-03-22 11:33:17現時点での暫定的なまとめ
(間違ってるっぽいが)当初私が考えたハラビロカマキリモドキの真相① 台湾統治時代、台湾の昆虫が日本産として図鑑に載る ↓ モドキ掲載 ↓ 同定形質や分布域の解釈が混乱し、ハラビロの変異個体を内包する ↓ 戦後、台湾の昆虫は日本産昆虫ではなくなる ↓ ハラビロの変異個体を示す名前として残る
2018-03-22 12:09:56②かつてはsaussreiが内地にもいた(近年よく言われる温暖化による北上とは逆の現象) ③普通に変異の幅(スプラッターあるある) ④隠蔽種(ヤバい) ⑤どちらかが滅びた(現在もたぶんイボは二型あると思うのでこれは無いはず)
2018-03-22 12:17:49