暗黒物質を含まない銀河の発見から夜はときにbotを哲学者にしますわ。
①「超光速ニュートリノ」騒動:装置の不具合。相対論が正しい。 ②海王星の発見:ニュートン力学は正しく、天王星に摂動を及ぼす未発見の惑星があった。 ③水星の近日点移動:「未発見の惑星バルカン」は存在しない。ニュートン力学が誤っていて一般相対論が正しい。
2018-03-31 02:52:59修正ニュートン重力の提唱者にとっては、暗黒物質はまさにかつての「未発見の惑星バルカン」に等しい、まさにアドホックな仮説の存在ということですのね。
2018-03-31 02:53:21逆2乗則を逆2+α乗則にするような重力理論の書き換えで、銀河の差動回転や宇宙論的な重力レンズ効果など全てご説明いただけましたら文句はありませんわ。ところが個々の銀河ごとに暗黒物質の分布が違う以上、今度はパラメータαを銀河ごとに無数にアドホックに変更する必要が生じますのよ。
2018-03-31 02:53:40先ほど名前だけ触れたデュエム-クワインテーゼというのは、①②③のどれが正しいのかを決める手段は原理的に存在しない(決定実験の不可能性)、という感じの哲学上の主張ですわ。
2018-03-31 02:54:01不可能とまでおっしゃられると物理サイドとしては正直釈然としかねますことね。物理サイドの言い分としては、①②③のどれが最も確からしいかは観測を積み上げて理論と照らし合わせるしかなく、かつ、そうすることで現に確からしさは上がってきたと考えていますわ。
2018-03-31 02:54:59現に、ニュートリノが光速を超えたように検出されたのは、本当に光速を超えたのではなく装置の不具合だったことが決定できましたわ。
2018-03-31 02:55:18物理サイドとして個人的には、哲学者の先生がおっしゃるほどの不可知や決定不可能のベールに包まれた、人知の立ち入りを拒む世界がわたくしたちの宇宙だとは思えませんことね。
2018-03-31 02:56:12知性で宇宙の一部を記述できる、地球上でたった1種の生き物がわたくしたちですわ。物理とは宇宙のうちわたくしたちが記述できる部分を増やしていく営みですのよ。
2018-03-31 02:56:49