2018-04-04のまとめ
10代の2012年から2016年にかけてのテレビ視聴時間の減少は、主に20時以降の夜の視聴行為の減少の結果だ
2018-04-04 21:49:3910代の2016年の時刻別テレビ視聴行為者率、ネット行為者 率の推移(平日) pic.twitter.com/NfpDeemLNK
2018-04-04 21:49:392012年から2016年にかけ、テレビ視聴行為者率が減った分、ネット利用行為に振り替えられていることがわかる。12年から16年にかけての10代におけるテレビ視聴の減少は、結局、20時以降のテレビからネットへの時間分配でほとんどが説明がつく。
2018-04-04 21:49:4010代の汎ネット利用、コミュニケーション系ネット利用9、動画系ネット利用の時刻別行為者率推移(2016年平日) pic.twitter.com/uZTWNFE6U6
2018-04-04 21:49:40ネット利用のうちかなりの割合がコミュニケーション系の利用であり、実際、1日のうち81%の時間帯で、コミュニケーション系の行為者率は汎ネット行為者率の半分を超えている。
2018-04-04 21:49:4116時30分から24時までは連続して汎ネット利用の50%を上回っており、とくに19時台はネット利用の69.5%がコミュニケーション系である。
2018-04-04 21:49:4110代と20代のネット利用の時間量的内訳(2016年平日) pic.twitter.com/h6WBrdgGyL
2018-04-04 21:49:41ネット通話も含めたコミュニケーション関連は10代20代ともネット利用合計の65%強を占めており、現在、ネット利用においていかにコミュニケーション関連の時間量的占有率が高いかが見て取れる。
2018-04-04 21:49:42(。 ・ω・))フムフム 10代のテレビ視聴の低下の大きな要因は、コミュニケーション系、とりわけソーシャルメディアに時間を奪われた結果と言って過言ではない。「テレビ 」対「 ネット動画ないし情報サイト閲覧」ではなく、実態はテレビ対ソーシャルメディアなのである。
2018-04-04 21:49:42テレビ視聴時間を目的変数とする重回帰分析(全年齢層対象。2016年平日) pic.twitter.com/rWg9EM9Pg7
2018-04-04 21:49:42テレビ視聴時間には、取り上げた説明変数の中では年齢が最も大きく関係し(年齢が高いほどよく見る)、性別(女性がよく見る)、学歴(低学歴の方がよく見る)なども有意に関連する。既婚/未婚についてもテレビ視聴時間との関連は有意であり、既婚者のテレビ視聴時間が長い。
2018-04-04 21:49:43汎ネット利用時間を目的変数とする重回帰分析(全年齢層対象。2016年平日) pic.twitter.com/Q16VjjuKTT
2018-04-04 21:49:43性別、年齢、学歴についてはネット利用時間と有意な関連を示し、テレビ視聴とは逆の関係が見られた。すなわち、年齢が若いほど、学歴が高いほど、女性より男性ほど、利用時間が長かった。既婚/未婚は汎ネット時間と有意な関連を示さなかった。
2018-04-04 21:49:44テレビ視聴時間はいずれの説明変数も分位点が上位になるにつれ効果を増すが、とくに既婚の効果は分位点が90%になると急速に大きくなる。すなわちテレビ視聴時間がかなり大きい層は、既婚であることの影響を強く受ける。
2018-04-04 21:53:25年齢、学歴については利用量が大きくなるにつれ、それぞれの影響力が強くなる(年齢が若いほど、学歴が高いほど利用量が大きい)。
2018-04-04 21:53:26既婚/未婚について、全体的な重回帰分析ではネット利用量と有意な関連を持たなかったが、分位点回帰分析の結果では、利用時間が増すにつれ、未婚であることの効果が増大する。
2018-04-04 21:53:2620代の未婚者のテレビ視聴および汎ネット利用の行為者率の時刻別推移(2016年平日) pic.twitter.com/iQva2l7w5S
2018-04-04 21:53:2620代の既婚者のテレビ視聴および汎ネット利用の行為者率の時刻別推移(2016年平日) pic.twitter.com/qtTDzHtOIR
2018-04-04 21:53:2720代の既婚者においては、とくに夜間、10代や20代未婚者のようにテレビ離れという現象が起こりにくいということであり、結婚という事態をきっかけに一定程度はテレビ視聴量が確保されるであろうということである。
2018-04-04 21:53:27そのことは表4に示されるように、全年齢層において、既婚であるという条件とテレビ視聴時間が正の相関を持つことにつながる。
2018-04-04 21:53:28(・д・)ホォー 私見では自宅でのメディア利用の主な目的は暇つぶしである。未婚者においてその目的の達成手段はテレビからネット、とくにソーシャルメディアに一部移行したが、配偶者がいる状況ではその目の前でソーシャルメディアやネット動画視聴に傾注することには一定の躊躇を感じるだろう。
2018-04-04 21:53:28配偶者とのコミュニケーションはソーシャルメディアの果たす機能を一部代替するであろうし、たとえ会話がないとしても一緒に同じテレビ画面を前にすることが気楽な時間つぶしになるのではないか。
2018-04-04 21:53:28地域別にみた2012年と2016年のネット利用率、サイト利用率(単位:%) pic.twitter.com/c1aOIB5sdB
2018-04-04 21:53:29サイト利用率に関しては、2012年に地域差が見られ、九州・沖縄地域が有意に低い。その後、2016年にかけ、どの地区も利用率が増加したが、北海道・東北地域の伸び率が低く、地域間で見ても同地区だけ有意に低い(もとの11地域区分別では「東北」の75.9%が最も低い)
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