2018-04-04のまとめ
持ち家の価格別では、価格が高くなるに従って幸福度・地域満足度・建物満足度が高くなっており、価格の高い持ち家のほうが、本人の思考・価値観とのマッチングがうまくいっていると同時に、価格の高さ自体が、地域や建物への満足度も高めている可能性を示唆している。
2018-04-04 22:18:05地域満足度では、価格の上昇にともなって各種地域満足度はほぼ全項目で上昇する。3000-6000万円の近所付き合いが煩わしくない、スーパーや量販店が充実している、の2項目のみが6000万円以上の場合よりも高くなっている。
2018-04-04 22:18:07建物満足度では、建物価格の上昇に従って各種満足度は上昇し、3000-6000万円の場合に、家賃や住宅ローン等の支払い額に対する満足度のみが3000万円未満のほうが高くなっているのみである。
2018-04-04 22:18:08持ち家以外では、駅からの近さのみが3000万円未満の場合を上回っているだけであり、地域満足度よりも建物満足度のほうがより建物価格の影響を強く受けていることを示している。
2018-04-04 22:18:08地域満足度では、マンションの各種満足度が圧倒的に高く、戸建てが1位なのは、閑静である、PTAや町内会など地域のつながりが強い、パチンコやギャンブル施設等がない、の3項目のみである。UR・公営住宅は、公営や緑が多い、地震や火災・津波の心配がない、の2項目が1位となっているが、
2018-04-04 22:18:09アパートでは1位になる項目はない。このことから、マンションは比較的築年も浅く、駅近など立地もよく満足度が高いこと、戸建て住宅は用途地域規制等によって居住環境の良さが確保されていることを示唆している。
2018-04-04 22:18:10建物満足度でもマンションの満足度は高く、戸建てが1位となるのは、広さ・部屋数、水回り設備、オール電化等の最新設備、家賃や住宅ローン等の支払い額の4項目のみが1位であり、アパート、UR公営住宅では1位の項目がない
2018-04-04 22:18:11建物満足度(表10・12・14)を見ると、持ち家の戸建てもマンションも築16年を超えると、全体平均に比べて満足度が低くなるが、賃貸アパートでは築21年以上で満足度が低くなる。また賃貸アパートでは駅からの近さ・広さ・通風や日当たりは築26年以上で低くなる。
2018-04-04 22:18:13この築年による賃貸と持家の違いは、建物自体の品質向上の違いが要因として考えられる。持家の場合は新しいほど建物の品質が高いが、賃貸の場合はこの20年ほどそれほど建物自体の品質が向上していない、という可能性である。
2018-04-04 22:18:14(・д・)ホォー それでも、持家・賃貸ともに築年の浅いほうが、満足度が高く、これはよく指摘される日本人の新築信仰という感覚的なものではなく、実際に新しい建物のほうが品質が良い、という可能性を示唆している。
2018-04-04 22:18:14地域満足度では築年による差はあまり見られないが、特徴的なのはマンションでは築16-20年の場合に平均値を上回る項目が多いことである。築16-20年とは概ね1997-2001年頃に供給された物件であり、
2018-04-04 22:18:16この頃に供給されたマンションは立地が他の年代よりも良かった(もしくは多様性があった)可能性がある。また、賃貸アパートの場合には、築26-30年の地域満足度は比較的高く、1988年から1993年頃に建てられた賃貸住宅の立地が比較的良好であることを示唆している
2018-04-04 22:18:17(´ω`) 今回の分析からは家を所有すれば幸せ、といった単純な結論は導きだせないが、年収を起点とした経済状況が、住居の所有形態、住居形態に影響を及ぼし、幸福度とも相互に影響しあっていることが示唆されている。 #日本カネ不足協会
2018-04-04 22:18:17その意味において、持ち家かどうかや住居の形態は必ずしも幸福に対する原因ではなく、幸福を構成する要素の一部としての結果であるとも考えられる。それらは、持ち家の価格帯別や住居形態別の各種項目の平均値に明らかな差があることからも示唆されている。
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