神的暴力と神話的暴力 3.11後、長期→均衡段階で予想される展開の一部
世界内戦において、世界システム史的観点より、クラスタ性・親密圏にまで及ぶ他者性に注目するのは、そこで生きる個人の心理的なありかたというものを重視するからであるという話はしたっけか。
2011-04-09 08:12:07戦う相手が明確にヴィジョンとして見え(ヴィジョンであるので実際の有り様と異なっていてもいささかも問題ない)、それに対して素朴コミュニタリアニズム的に共闘できるなら、それは単に友=敵関係の世界的延伸に過ぎない。グローバルなレベルでの非対称戦など、911以前から展開されていた。
2011-04-09 08:14:42911がなにか具体的なものをもたらしたとしたら、グローバルな非対称戦が衆目のもとに立ち現れたことであり、それにより例外国家の例外状態性が前景化しつつなお是認されたことであるが、それは事実上「過去のこと」として後景化した。ただ、その産物は例外国家を強化することに貢献しているが。
2011-04-09 08:18:58結局「911的想像力」とやらは、その日常化とともに後景化してしまったのだ。われわれは都合よくそれらから目を逸らし、ドミノ・ピザやスターバックスの普遍性に埋没する。どこかの戦場で戦っている兵士やジハディスト、どこかの農園で搾取される貧民、孤立国家で虐殺される大衆などを無視して。
2011-04-09 08:25:56例外国家は例外状態をアウトソーシングしつつ、それを忘却することによって成り立つ。それを赤裸々に剔抉したのが伊藤計劃であり「虐殺器官」とはまさにそのような小説であった。
2011-04-09 08:28:17つまりわれわれ個人の生において、例外国家の問題である、グローバルな非対称戦とそれを引き起こすグローバルな経済システムというのは割合隠蔽されている。むしろわれわれは個人の生と社会的・政治的ファクターが重なりあう「今ここ」でこそ、進展しつつある実存的例外状態を強く感じている。
2011-04-09 08:33:17311という事象に興味がないのは、それ結局911みたく歴史の中に埋もれていって顧みられることがなくなるからだ、という見通しがある。まあその一方でしたたかな人間はそれを利用して国家や社会システムに人々を動員しようとするので、こっちは見逃せないけど、想像力云々では余り重要ではないなあ
2011-04-09 08:42:20世界内戦的なものの再確認として伊藤計劃があったように、物語動員的なものの再確認の語り部が必要かもしれないが、それは少なくとも俺じゃないので……。という感じ。
2011-04-09 08:45:56ああ、オレのこうしょうくんと切込隊長宛てのエントリはだいたいそんな感じなので http://bit.ly/hHTWzx もうしいたけ @crow_henmi が矢面立て
2011-04-09 08:46:51@ishikawakz あ、いしかわさんだ。えーと・・こないだいってたこうしょうくんのエリートパニックうんぬん以後に対する懸念ですけど、自分で語ってもいいんですが、
2011-04-09 10:56:40@ishikawakz ちょっとめんどいしほかのことで時間取られてるのでだいたいこんな感じで http://bit.ly/eiOkSl
2011-04-09 10:56:42@ishikawakz いえ、ちょっと気になってたもので(細かいところは自分とは異なるのですが該枠として。横着させていただきます) 端的に言えば「長期になると安心してボトルネック→腐敗が生まれるよね。それが警察みたいな暴力になるよね」みたいな話です。それを自覚しつつどう回避するか
2011-04-09 11:11:37@m_um_u そうです。長期化すると、状況が状況だからという居直り的な暴力、うやむや、腐敗が生じるでしょう。(また同時に責任追及なども本格化すると思われます)
2011-04-10 10:43:48@ishikawakz 具体的に言うと切込隊長が(まったく他意なく)あげられていた国民管理ナンバーのもっときちんとした実装ですね。
2011-04-10 10:47:03@ishikawakz これは人文的には以前から「便利のためとはいえ、国家権力の機制が強くなるようなものを許すのはどうか?」という言説になっていたのですが「非常時だから仕方ない」「あのような非常時に対するには仕方ない」ということになります。そして、それは一理あります
2011-04-10 10:47:37@ishikawakz その流れというのは「誰が 腐敗を 許容したか」「誰が 指令を 出したか」というのが見えにくくなります。管理ナンバーだけの問題ではなく。 それは「仕方のないこと」ではあるのですが、おそらく少なからずわれわれの生活に跳ね返ってくるでしょう。
2011-04-10 10:48:55@ishikawakz そうならないために、「なぜそれを許容したか?」「その経緯で言うとどこまで許容できるか?」というのを我々は記憶して置かなければならない。記憶が断絶するのなら、その都度声を発しなければならない。 そういう話です
2011-04-10 10:49:54@m_um_u わかります。富や力の配分などは必要。しかしそれは適正な配分、あるいは政策であるのかどうか、そこをきちんと検討、検証していかないと野放図に統治機構が肥大化しても人々の生活は息苦しくなるばかりですね。そこの責任を明確化しないと戦後復興と似た公害や専横が生じると。
2011-04-10 10:54:09