憲法〜人権編〜

公務員試験対策
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吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

【思想・良心の自由】人の内面のうち、価値観や人生観など人格形成の核心部分を保障(事実の証言:×人格侵害)/内心に留まる限り絶対的な保障及ぶ(公共の福祉の原理が適用されない)≪内容≫①国家による特定思想の強制の禁止②特定の思想を持つ者に対する国家の不利益処分の禁止③沈黙の自由の保障

2018-04-21 22:34:36
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き)ただし私人間では保障の程度が弱まる←相手の人権との調整が必要なため ≪事案≫名誉棄損に対する謝罪広告掲載の強制の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫謝罪広告は事態の真相を告白し陳謝の意を表明するに留まるもので思想・良心の侵害とまでは言えないため/≪事案≫内申書の記載の合憲性

2018-04-21 22:36:08
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き) ≪結論≫合憲 ≪理由≫内申書に思想・信条の直接的な記載はない→政治活動の経歴を入学者の選抜材料にしたとは言えない/≪事案≫名誉棄損に対する謝罪広告強制の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫謝罪広告は事態の真相を告白し陳謝の意を表明するに過ぎず思想・良心の自由の侵害とまでは言えない

2018-04-21 22:46:52
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫音楽教員懲戒処分の合憲性≪結論≫合憲≪理由≫「君が代」伴奏は通常想定しうる職務命令→従わずに懲戒処分となったとしても一定許容しうる/≪事案≫君が代斉唱時の不起立を理由に再雇用を拒否することの合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫起立斉唱の強制は思想・良心の自由の間接的な制約には該当

2018-04-21 22:51:03
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き)ただし、職務命令における「君が代」斉唱起立行為はあくまで儀礼的なものにすぎず、式典の円滑な進行を図る目的として必要性・合理性も一定認められる

2018-04-21 22:55:57
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

【信教の自由】≪内容≫①信仰の自由←絶対的な保障が及ぶ②宗教的行為の自由③宗教的結社の自由/≪事案≫宗教的行為に刑罰を科すことの合憲性≪結論≫合憲≪理由≫加持祈祷により信者は死亡→いかなる宗教的行為でも、他人の身体に危害を及ぼすことは許されない(公共の福祉により制約を受ける)

2018-04-21 23:03:25
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫剣道受講拒否を理由とする退学処分の合憲性 ≪結論≫違憲・違法 ≪理由≫剣道受講は信仰の核心に触れる問題。退学処分による不利益は甚大。剣道の履修が必須とは言えず、体育の教育目的は剣道実技以外の代替措置で十分達成できる。代替措置を講ずることも内容いかんによれば政教分離に反しない

2018-04-21 23:20:35
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫オウム真理教解散命令の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫1、反社会的行為を行っているため解散命令の必要性あり 2、解散命令によりあくまで法人格を失うに過ぎず、宗教上の行為の禁止といった法的強制力は伴わない→宗教団体を存続させることもでき、宗教的結社の自由の著しい侵害とは言えない

2018-04-21 23:30:35
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

政教分離:国家が宗教に対し中立的立場をとることを課している ≪目的≫特定宗教との癒着・他宗教への弾圧の防止→信教の自由を間接的に保護 ≪法的性質≫制度的保障:政教分離(制度)を通して信教の自由(人権)を保障 ≪内容≫①特権付与の防止②国家による宗教的活動の禁止→ただし禁止されるのは

2018-04-21 23:42:22
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き)目的に宗教的意義あり+効果がその宗教に対する援助・助長・促進または他宗教への圧力・干渉となる行為に限り憲法で禁じている(目的効果基準)/≪事案≫市長による地鎮祭の神主への謝礼の合憲性≪結論≫合憲≪理由≫目的に宗教的意義はなく、効果も神道への援助や他宗教への干渉にあたらない

2018-04-21 23:51:15
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫靖国神社参拝の際、知事が玉串料として公金を支出することの合憲性 ≪結論≫違憲 ≪理由≫1,玉串料の奉納には宗教的意義あり 2、県が靖国神社以外の宗教団体の儀式には公金を支出していないことを鑑みると特定宗教への援助と言える/≪事案≫忠魂碑の移転用地の無償貸与の合憲性≪結論≫合憲

2018-04-22 00:02:55
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き)≪理由≫1、忠魂碑は特定宗教との関係性が希薄 2、遺族会は宗教法人ではない/≪事案≫市が市有地を神社施設の敷地として無償で貸与することの合憲性≪結論≫違憲≪理由≫1、神社の管理組織は純然たる宗教団体 2、何ら対価の支払いもなく市有地で宗教行事を開催→特定宗教に便宜を図っている

2018-04-22 00:10:57
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫合祀申請の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫1、合祀申請は民間の単独行為で国は協力したに過ぎない 2、合祀の目的は自衛隊員の社会的地位向上→宗教的意義は希薄/≪論点≫宗教的人格権は憲法上信教の自由として保障されるか≪結論≫静謐な宗教的環境の下で信仰生活を送る利益は認められない

2018-04-22 00:27:46
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

【学問の自由】学問:既存の価値・考えを否定することも→時の権力者から迫害・排除を受ける危険性があるため人権として保障/≪内容≫①学問研究の自由 ②研究発表の自由 ③教授の自由/≪事案≫教科書検定の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫教科書の目的:✕ 研究成果の発表→✕ 研究発表の自由の侵害

2018-04-22 08:28:04
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫全国一斉学力テストの合憲性≪結論≫合憲≪理由≫子供の個性に応じた教育を行うためには普通学校の教員にも教授の自由を認めるべき。しかし、教育の機会均等の観点から、教育の全国的な一律水準の確保が強く要請される→完全な教授の自由を容認することはできず、文部省の方針に従う義務あり

2018-04-22 08:39:23
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き)∴教授の自由:普通教育の教員<大学教員(学生に批判能力あるため)/大学の自治 ≪内容≫①人事の自治②施設や学生の管理・運営の自治 ≪法的性質≫制度的保障 ∴大学(制度機関)を通して間接的に学問の自由(人権)を保障/大学構内:〇司法警察活動(犯罪捜査)✕公安警察活動(スパイ)

2018-04-22 08:47:18
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫大学内での公安警察活動の合憲性≪結論≫合憲≪理由≫学問研究活動を保障するには大学の自治を認める必要性あり。しかし、大学構内での実社会の政治的社会的活動は大学の自治の保障範囲外→演劇内容は社会問題を教材としているため、大学の自治の保障が及ばない→警察の諜報活動も許容できる

2018-04-22 08:54:02
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

【表現の自由】≪意義≫1、自己実現の価値:表現を通し人格成長に寄与 2、自己統治の価値:自らの意思を国会に表現→民主主義に不可欠→あらゆる表現内容の価値は相対的→表現の事前抑制の禁止/≪内容≫①知る権利 1、自由権的側面:情報収集に際し国家の干渉を受けない(〇裁判規範性

2018-04-22 09:48:35
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

(続き):憲法上明文あり)2、社会権的側面:国家に対する情報公開請求権(✕裁判規範性:憲法上具体的権利内容の明文なし)→情報公開法(法律)で具体化 ②報道の自由:客観的事実を報道する自由 ③営業的言論の自由:宣伝広告も消費者にとって重要な情報源。ただし虚偽・誇大広告は法律で規制

2018-04-22 09:49:23
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

【注:人権保障の範囲外】1、取材の自由←人権として保障してしまうと取材対象者の名誉・プライバシー侵害の危険性があるため 2、反論権(アクセス権):マスコミに対し意見表明の場の提供を要請する権利 ≪結論≫名誉棄損以外NG←認めてしまうとマスコミ各社が政治的批判を躊躇する恐れがあるため

2018-04-22 09:58:54
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫裁判所によるテレビフィルム提出命令の合憲性 ≪結論≫合憲 ≪理由≫1、公正な刑事裁判の実現のためには、フィルムが証拠として不可欠 2、フィルムの内容は既に報道済み→✕将来わたって取材の自由の妨害するもの ∴得られる利益と失われる利益との比較衡量→得られる利益の方が大きいと判断

2018-04-22 10:09:27
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪事案≫警察による捜査目的の未編集テープ押収の合憲性≪結論≫合憲≪理由≫1、適正迅速な捜査遂行のためにフィルムが不可欠 2、テープ内容は既に報道済み 3、被疑者の協力により犯行現場を撮影→保護に値しない/≪事案≫刑事事件における記者の取材源秘匿権を保障すべきか否か≪結論≫保障されない

2018-04-22 13:18:13
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪理由≫1、刑訴上の証言拒絶権:記者には認められない 2、真相究明・公正な裁判のために証言が不可欠/≪事案≫民事事件における記者の取材源秘匿権は保障されるか否か ≪結論≫保障される ≪理由≫真相究明に証言が不可欠とは言えない≪★整理≫①記者の証言拒絶権の保障 刑訴上:✕ 民訴上:〇

2018-04-22 13:23:49
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

②得られる利益(真相究明・公正な裁判の実現)と失われる利益(取材の自由・職業の秘密)とを比較衡量→刑事事件のケースでは証言により得られる利益の方が大きい、民事事件のケースでは証言を強要することで失われる利益の方が大きいと判断/≪事案≫写真撮影の許可制の合憲性 ≪結論≫合憲

2018-04-22 13:28:14
吉田 杏弥(Aya Yoshida) @A_Yoshida91

≪理由≫写真撮影の許可制は、裁判の公正確保やプライバシー保護のために不可欠/≪事案≫公務員への取材を制限する国家公務員法の合憲性 ≪結論≫合憲≪理由≫公務員の職務に関する機密保持は強く要請されている。ただし、報道目的に照らし取材方法に相当性があれば、公務員への取材も一定容認しうる

2018-04-22 13:41:49