超訳「マスターバス処理時にやるべきコト、ダメなコト」

原文:Mix Buss Processing: Do’s and Don'ts by Matthew Weiss https://theproaudiofiles.com/mix-buss-processing/
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マスターバス処理時やっていいコトダメなコト Mix Buss Processing: Do’s and Don'ts Matthew Weiss / PRO AUDIO FILES theproaudiofiles.com/mix-buss-proce…

2018-04-22 19:51:06
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レコーディングされた無数のトラックは、ミックスを経て最終的にはマスターバスを通過する。このステレオ信号はどのように扱うべきだろうか?そのままにしておく?それともマスタリングっぽい処理を施す?ヘッドルームはどの程度、残せばいいだろう?

2018-04-22 19:52:44
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マスターバスを処理した経験のない方や、このトピックについて改めて考察したいベテランの方は、以下のやっていいこと、ダメなことのリストをご覧いただければ新しい視点を得たり、新しい聴こえ方ができるかもしれない。

2018-04-22 19:52:45
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ダメ:マスターに関する最終判断を、マスタリング・エンジニアに委ねてはいけない。なにしろ、あなた自身の作品でもある。自分がそうあってほしいと思うサウンドに仕上げるべきだし、そのために必要であればミックス段階でマスターバスへの処理も必要になるだろう。しかし…

2018-04-22 19:53:38
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ダメ:マスタリングが後に別工程として行われるのであれば、ミックスをラウドにする目的でプロセッサを挿してはいけない。この手のプロセッサには犠牲がともない、マスタリング・エンジニアに手錠をかけることになる。 (訳注:マスタリングの方向性や使える手段について選択肢を奪う)

2018-04-22 19:54:24
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訂正:タイトルの「やっていい」は、むしろ「やれ」となってますな

2018-04-22 19:55:29
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やれ:マスターフェーダをオートメーションで動かせ。曲のセクションごと、あるいは転換部分などを0.5dB単位で上下させるのは、曲にインパクトを与え、リスナーの注意を引き付ける有効な手段だ。

2018-04-22 19:58:32
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やれ:おおよそのバランスが組めたら、マスターバスにコンプを挿して、そこからミックスを継続してみよう。この手法を有効と感じる人もいれば、性に合わない人もいるだろうが、有効かどうかは、自分自身で実際に試して判断すればいい。これはEQ、サチュレータ、その他のプロセッサにも言える。

2018-04-22 20:02:14
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やれ:マスターバスに挿すコンプの、サイドチェインを併用することの威力を知ろう。このテクニックにより、それまで使い物にならなかったコンプが、逆に聞いたことのないほど素晴らしいサウンドを提供するツールに化ける可能性がある

2018-04-22 20:06:41
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訳注:この記事に具体例はないですが、(おそらく)最も典型的な例はサイドチェイン(検知器)に流す信号にハイパスフィルタを通す手法。

2018-04-22 20:11:43
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このアカウントでも何度か話題にしていますが、特にヴィンテージ系のコンプの多くは設計当時、モダンで低域豊富なミックスを通すことが想定されておらず、そのまま通すとバランスを破綻させる可能性があります。

2018-04-22 20:11:43
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こういった破綻は、元信号はそのままに、サイドチェイン(元信号とは別に、コンプの動作タイミングを決定する回路)に送る信号の低域を下げてやることで回避しやすいと言われています。

2018-04-22 20:11:43
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やれ:コンプのアタック、リリースタイムで実験しよう。バスコンプの設定方法はいろいろあり、グルーヴ、一体感、ダイナミクス、バランス…すべてに作用する。それぞれが一段と良好になることもあれば、望ましくない変化を及ぼすこともある

2018-04-22 20:17:42
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ダメ:選択するプロセッサに制限を設けるな。コンプレッサ、EQ、サチュレータ、イメジャー、エキサイター、M/Sプロセッサ、マルチバンドコンプ…コレを使ってはいけないというルールはない。

2018-04-22 20:22:36
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ひとつだけ忠告するとすれば…どのような処理を行うにしても、ミックス全体が影響を受けることを心得ておこう。このため、わずかなパラメータ変化が、えてして全体に大きな変化をもたらす。正しく行えば、ほんの少しのリミッティングが十分に効果的だったりする。実験することが重要だ。

2018-04-22 20:22:36
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やれ:「マスターバスに一切の処理をしない」という選択肢もあることを覚えておこう。これはミックス中の判断として、他と同等に正当な選択肢だ。

2018-04-22 20:25:12
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やれ:マスターバスに処理を行う前に、ある程度のヘッドルームを設けるようにしよう。デジタルの世界では、ヘッドルームの大きさ自体は重要ではないが、信号経路で意図しないクリッピングが生じることは避けておきたい。

2018-04-22 20:27:04
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ダメ:マスターバスに処理を加えた結果、ミックス段階の調整を要すると感じたのなら、その作業を渋るな。マスターバスに何かしら処理を加えた結果、全体としては最高にクールになったものの、ミックスバランスに起こった変化が1点だけ気に食わないということは、たまにある。

2018-04-22 20:32:26
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バスへの処理により全体としては素晴らしい効果が得られたのなら、残念な影響を受けたその一要素だけを調整してはいけないというルールはない。

2018-04-22 20:32:26