- shirou20jp
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今日の仕事はもう終わったので、ペントレードショーで使用するペンの調整中。これが終わったらペントレードショーで販売するペンの調整。 最近TL上で購入予定の万年筆に関しての助言を求めるものを多く見掛けるような気がする。
2018-04-23 14:37:43幾つか言えることはあるが、重要なのは購入者が一番の目的としているのは何か?ということだ。実用を考えているのであれば、その人の書き癖、好みの重心バランスにあったものを求めるのが良いし、顔料インクを使うということであれば、乾燥に強くメンテナンス性が良いものを選ぶべきだ。
2018-04-23 14:42:17WAGNERをはじめとして使用者の書き癖に合わせた調整を行うペンクリニックはあちこちで開催されるようになってきているので、そういった場所が手近にあるならば、使いやすい重心バランスを重視するべきだろう。ペン先の柔らかさにこだわる人も増えてきているがこれも考え物ではある。
2018-04-23 14:47:45モンブランのウイングニブに代表されるような縦撓り系とフォルカンの様な左右に開いて字幅の変化が生まれるフレックス系に大きく分けられるが自分の求めているのがどちらであるのか、購入を考えているものの特性がどちらなのかきちんと把握せずに購入している人が多いように感じる。
2018-04-23 14:51:58そこのところをきちんと押さえておかないと、軟調ニブを買ったのに筆跡に強弱が出ない、などという事態になってしまう。また、鉄ペン金ペンでどうこういう人もいるが、材質による撓りが好みに合っていれば、どちらを選んでも実用上大きな差はないといっても構わない。
2018-04-23 14:59:44寧ろ細字で高速筆記をしたり大量筆記をしたりする人には、硬めのペン先のほうが疲れにくく使いやすいので場合によっては鉄ペンのほうが向いていたりするし、太字でゆったりと書くというなら柔らかい金ペンのほうが楽しいだろうと思う。
2018-04-23 15:03:06ただ、筆記具として万年筆を使うという時点で一部の人達を除いては趣味の筆記具であるということは事実であるから、調整を受けられる人であれば、予算と自分の趣味とで好きに選ぶべきである、という結論になる。そして調整を受けに行くのが大変な(時間的に、場所的に)人達は、店を選ぶべしとなる。
2018-04-23 15:09:47きちんと検品がされて、試筆して選べて、相談に応じてくれる店員さんがいて、そういうお店で購入するということ。後から自分の手に合わせられないのであれば、最初から入念に選ぶしかない、というごく当たり前のお話である。
2018-04-23 15:15:38以上のことから調整師の立場からは、手の加えられない取り回しとか、重心バランスとかを見極めて、後は予算とデザインの好みで好きに選びなさい、書き味は後でこっちに持ってくれば書き癖に合わせてあげるから。というのが一つの結論になってしまう訳です。(最も余程酷いペン先を除いて、と付くが)
2018-04-23 15:25:47