11年前(2007年)の冬の、モスクワの警察署の留置場(女子房)での体験
- bougainvilleae
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深夜0時すぎごろ、近くの24時間開いているコンビニ?ミニスーパー?にお酒を買いに行きました。酩酊して正常な判断力を失っているわたしは、マイナス20度前後の中、超薄着(つまり薄い部屋着のまま)で、しかも義務づけられたパスポート携帯を怠って寮を出ました。
2018-04-29 02:20:32ミニスーパーへの道すがら、警察の職務質問に遭いました。マイナス20度で部屋着で外を歩き、しかもそうとう酔っぱらってるわたし。警官が職務質問をするのもあたりまえです。日本では深夜に酩酊して道を歩いてたり電車に乗ってたりするサラリーマンとか珍しくありませんが、ロシアでは別です。
2018-04-29 02:23:29意外かも知れませんが、ロシアでは、公衆の面前で酩酊している人というのは、日本よりはるかに厳しい目で見られます。日本よりもあからさまに、周りの人たちから忌避されます。それを思いっきり夜中の道で、あり得ない薄着でやってるのですから、職務質問食らって当然です。
2018-04-29 02:26:07しかも、わたしはその時義務づけられたパスポートを携帯せず歩いていたので、当然、咎められます。その時素直に謝ればよかったはずなのですが、酩酊していたわたしは、パスポート不携帯を見逃してくれるよう、賄賂を渡そうとしてしまいました(当時、たいていは少額の賄賂で放免してくれたのです)。
2018-04-29 02:28:38そのことがなおさら警官の心証を害し、不審者(そしてある意味社会の秩序を乱す者)として警察署に連行されてしまいました。そして留置場に入ることになったのですが、(パスポートさえあれば成年男子であることが証明できたのですが)不良少女が酒を飲んで酔っぱらっていると思われてしまいました。
2018-04-29 02:33:15そんなわけで、私はモスクワの警察署の留置場の不良少女房に入ることになったわけです。ロシア警察の名誉のために言っておきますが、これは決して不当な連行ではありません。警官がわたしを不審者とみなす根拠はきっちり揃っていましたし、旅券携帯の義務に反したわけですから、悪いのは私です。
2018-04-29 02:36:43以上、わたしの1回目の留置場収監について、想い出と事実を語らせていただきました。自分語り、失礼いたしました。2回目の留置場については、また、いつか詳しくツイートしたいと思います。
2018-04-29 02:39:28うーん、自分にとって大事な経験だからツイートして、自分のためにまとめてみただけだったんだけど、こんなにバズったあげく、嘘松言われたり、個人特定されていろいろ言われるとまでは思ってなかったな。まぁ容易に特定可能だし、特定されること自体は構わないし、キモい言われても実際そうだからな。
2018-05-02 03:02:32ただまぁ11年前のロシアなんで、わたしも当時は今ネット上で見つかる写真よりははるかに幼くて?、しかも当時のロシアの警察というのは、日本の警察と違って何もかもいい加減だったんですよね。今は少しマシになった。だから、日本ではあり得なくても、ロシアでは十分ああいうことは起こり得たのです。
2018-05-02 03:07:45でもしょうがないよね。たしかに、ロシアの実情を知らない人たちは、日本と同じようにロシアの警察はちゃんとした手続きを踏んで(たとえば全部脱がしてから留置場に入れるとか)やってると思ってるはずだし、そんなことすら怠って、「捕まえたらとりあえずいきなり留置場」が普通だとは思わないよね。
2018-05-02 03:47:20先頃ツイートしてトゥギャったノルウェーとロシアでの経験。ロシア留学当時PCに書きためていた日記を発掘して、留置場でのことについて、もう少し詳細をツイートしてみようと思います。これらは経験した事実でそれ以上でもそれ以下でもない。どう受け取ってもらってもそれはわたしの範疇ではないから…
2018-05-02 04:31:26さんざん二次まとめサイトで叩かれているところに、追加でツイートするのもどうか、って話だけど、ちょっとだけ書いておこうかな…
2018-05-02 04:21:52連行されて、取り調べもされずそのまま房に放り込まれる。まいったなーと思ったけど、とりあえずあいさつしなきゃ!と思い、一番近くにいる人にこんばんはと言おうと思ったら、下着+α、みたいな姿の少女(つまりマーシャ)がいて、ここで女子房に放り込まれたんだと知る。
2018-05-02 04:36:47その前から怪しい兆候はあった。警官たちの会話でわたしのことを девочка 「女児」と言ってたようだったから。マーシャを見て言葉に詰まっていたら、コンクリートの床に座っていた彼女に、よう、と声をかけられた。
2018-05-02 04:37:04こんばんは、と言ったら(今思えば)とても粗野な口調で、めずらしいね、アンタ何したん?と聞かれた。何もしてないです、お酒買おうと思ったの、でパスポートもってなくて、よくわかんないけど逮捕されちゃった、と言ったら、かわいい、おバカさんだね、と笑われた。
2018-05-02 04:37:23酔ってるしロシア語が下手で舌足らずだったので細かいことを正しく説明できてないし、頭の足りない子みたいになってたんだと思う。房のみんなとひと通り自己紹介(名前を言うだけ)したんだけど、教科書通り「お会いできてうれしいです」と言ってしまい爆笑された。
2018-05-02 04:37:38留置場の中で「お知り合いになれて嬉しいです」。たしかにシュールだしおバカさんだ。房の中の彼女らは、どういうわけか自分から、自分がしちゃったことについて話してくれた。もしかしたら、まだ若い彼女たちにとって、自分たちがやらかしたことを話すのは自慢の一つだったのかもしれない。
2018-05-02 04:37:51そうして、マーシャ、ナースチャ、カーチャ、ターニャ、リューバ、ヴェーラ(これらはみなロシアの普通の女性名の愛称です。)のやらかしたことを知る。でも、聞いても不思議と怖いとは思わなかった。当時のロシアでは、寮の近くで人が殺されたなんて聞くのも銃声を聞くのも日常茶飯事だったから。
2018-05-02 04:44:10