M_A_Suslovさんの批判RTを著名人がやると色々タチが悪い理由

@M_A_Suslov

ジャーナリストとしての上杉隆氏にはまるで期待もしてないし興味もないのでその辺の指摘は別にどうでもいいのだが、ネットバトルの作法としてこのまとめは印象深い。 「小田切博の「上杉隆はやり口が醜悪」のまとめ」 http://togetter.com/li/118171

@M_A_Suslov

いましがたRTした指摘の後、上杉氏のジャーナリストとしての態度を真摯に批判している小田切氏にとっては瑣末な話だとは思うのだが、この種の両論併記といいつつ、実際は致命傷になりかねない指摘を無視するというのは、ネット上でよく見られる行為ではある。

@M_A_Suslov

また著名人が自分に批判的なツイートをRTするというのは、ある種の批判を封じ込める抑止効果も持つ。著名人が自分を批判するツイートをRTすれば、フォロワーが代わりに噛み付いてくれるからだ。

@M_A_Suslov

「嫌いな人間をフォローするフォロワー」なんてのは通常イレギュラーなわけで、フォロワーは基本的にその人間に好感を抱いている。そしてその中でも熱烈な人たちは、著名人が批判ツイートをRTするや「なんてこと言うんだ！」「お前は間違っている！」と代わりに批判者を叩いてくれる。

@M_A_Suslov

これはよく2chでも見られる作業である。Aという作品や人物に対して好意的／批判的なスレッドに、真逆の意見をコピペ、あるいはリンクし「どう思う？」とだけ書き加える。そうすると別の名無しが代わりに叩いてくれる。自分が相手を批判する言葉を構築しなくても、誰かが代行してくれる。楽である。

@M_A_Suslov

著名人がtwでこれをやると別の効果が加わる。①に先述した抑止効果。著名人を批判すると当人がRTし、シンパに一斉攻撃され、メンション欄が占拠される…とわかっていると、人々は著名人への批判を控えるようになる。

@M_A_Suslov

「正論を言えば大丈夫」といわゆる「モヒカン族」は言うかも知れないが、人間面倒は避けたい。たかがネット、そして「正論」に噛み付くような頭の悪いシンパとの不毛な喧嘩に時間を使えるのはガチバトルに飢えた暇人だけである。かくて著名人が自らへの批判をRTするという行為は、抑止を成立させる。

@M_A_Suslov

そして②は、著名人が「誠実な人間」であるという印象を周囲に与えられることだろう。これは二点あり、一つには批判もRTすることで、自分への批判も受け止める人間という印象を与えること、二つ目は「大人気ない対応をしない人」という印象を与えることである。

@M_A_Suslov

二つ目の方をもう少し付け加えれば、万人単位のフォロワーを持つ著名人が数十、せいぜい数百のフォロワーしかいない批判者を真っ向から叩けば、どうしても「ムキになって大人げない」「弱いものいじめ」という印象を与える。

@M_A_Suslov

しかしRTだけすれば、先述したようにフォロワーが叩いてくれる。これは便利である。著名人自身は何も手を汚していない。大人気ない対応もせず、RTしただけである。「著名人Aは批判をも耳に入れる誠実な人間である」という印象のみを残す。

@M_A_Suslov

もちろん自分への批判をRTする著名人自身には、そのような悪意はないのかもしれない。しかし実態を眺めていると、著名人が批判的なツイートをRTするほど、「公正な」著名人の株は上がり、一方フォロワーが反論を代替わりするので批判はしづらくなる、そんなメカニズムがあるように思える。

@M_A_Suslov

RTした内容の本旨からは大ズレしたが、えらい長文だな。

@M_A_Suslov

だらだら書いたがいわゆる「ネットイナゴ」問題ですね、で片付けられる気はしてきた。

@M_A_Suslov

先ほどの連投をまとめると、「私がもし批判されてるツイートをRTするときは晒し上げ目的なのでフォロワーさんに代わりに叩いてほしい」「モヒカンて頭おかしいよね。WW1の西部戦線で攻勢かけてた将軍くらい狂った情熱持ってるよね」ということですね。

@M_A_Suslov

昨晩のツイートでモヒカン云々と書いたので思ったが、「話し合えば平和を実現することはできるよ」といういわゆる空想平和主義者と、「正しいことを押し通せば皆受け入れるよ」というスタンスのモヒカンてダブる。そして空想平和を嫌い普天間タグ周辺を遊弋する軍ヲタにモヒカンが多いのは凄い悲喜劇。

@M_A_Suslov

よくモヒカン軍ヲタに絡むようなツイートをするので反軍ヲタに見えるらしいですが、私が軍ヲタだから自分がよく見るものからアレな例をピックしてしまう、そんだけです。

@M_A_Suslov

どっちも異常なほどに対話説得の力を信じているというのはあれだな。「そうですか！頑張ってください」としか言えない。

@M_A_Suslov

先日の「批判RTを著名人がやると色々タチが悪い」というのがこの数時間でRTされていたようなので書き忘れたことを補足すれば、これは「批判する側から見ると」という前置きを追記しておきたい。

@M_A_Suslov

正直、衆人環境のなかで著名人が個宛でバトルするべきなのか、サンドバック状態になっても無視し続けるべきか、あるいは公式RTを使いつつ真摯にやりとりすることは可能なのか、色々悩ましいジレンマは残り続けるだろう。