さいくら脳腫の備忘録５月９日編

さいくら・のうしゅ Saikura_noushu @saikura_noushu

現状の問題とかは、言葉にして整理すると良いと聞いたので、ちょっと色々書いてみる。もちろん絵の事で。 ここ１年位、すごい色々模索してました。自分で行き詰まりを感じていたのです。 好きな絵を好きなように描くのですが、思うように描けない。すでに当時アニメ私塾の動画とは出会っていました。

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色々考えて、試して、思った事は、まず上手い人のテクを取り込んで行こうという事でした。アニメ私塾の動画の影響もありますが、どうやっても上手い人と現状から競い合ってそれ以上の何かを作るのは難しいと心底思ったからです。古典を学ぶ、歴史を学ぶというのをおざなりにしていたなと思いました。

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次に、そもそもの基礎力が足りないと思いました。デッサン力といわれるものもそうですが、引き出しが少なすぎ。人も自由自在にポーズ付けて描けないと思いました。根本的量が足りないと思ったのです。

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そこで、まず、好きな作家の絵を精密に模写するのをはじめました。しかし、ここで問題が。模写すればするほど、色んな作家に目移りするのです。この作家はここが良いけど、あっちの作家のがここはいいなみたいな。本気でトコトンこの作家、と取り組んで徹底的コピーできなかったのです。

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次に、基礎力を付けるために、アニメ私塾で推奨されてた１０００体デッサンをはじめました。これは今年２０１８年の３月中頃に９か月かけて終わったのですが、正直、かなり時間はかけた割には、現状劇的効果は感じていません。ただ、変化はもちろんありました。

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そうこうしてるうちに、去年の１０月頃、アニメ私塾ネット村に入りました。色んな人が作品UPしてるのをみて、とても刺激を受けました。どんな練習してるのか、色々話もしてましたし、それを取り入れようと色々躍起にもなっていました。

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この頃、基礎力をさらに上げようと、一部でとても評価の高い、マイケルハンプトンの人体の描き方という本をひと月半かけて全ページ丸模写しました。とても参考にはなりましたが、内容的に直接今の絵がすぐ上手くなる内容ではありませんでした。

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そして、昨年の末頃から、こう考えるようになりました。「基礎とかそういうのは細々とやるとして、もっと今の自分の絵に影響する、即効性のある訓練として、自分が完全コピーしたい作家を見つけ出し、完全コピーすべきだ」と。それからさらに激しく模写をするようになりました。

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１０００体デッサンは毎日の日課として、それとは別に精密模写するようになりました。好きな作家を模写しました。しかし、やはり描けば描くほど、心から完全コピーしたい作家にはなかなか巡り逢えません。

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アニメ私塾的には目標の作家が変っても良いという話ですが、一つ何かモノにしないと…と考えていました。目移りばっかりしては、何も為せないと感じていたのです。しかし、この作家を精密模写してるうちに、別の作家に目が移り…というのを未だ繰り返していました。

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精密模写をして感じた亊は、上手い人ほど、作家によって絵の文脈が全然違うという事です。根本的な所の何かの捉え方が違うのです。そこを模倣しようと思うなら、何か他の要素を混じり気として入れる余地が無いと思ったのです。私のようなレベルでは、よそ見してる余地がまず無い。

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そうこうしてるうちに、２０１８年頭から、アニメ私塾のプロ養成コースの選考がはじまり、そのための作品作りに追われるようになりました。とにかく今自分が出来る精一杯を描いて出そうと思って、期間中作品を作り、提出しました。反省点ばかりの作品ですが、逆に自分だけと向き合う時間でした。

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そしてプロ養成コースを受講できるようになりました。ちょうどその選考結果が出た位の頃、アニメ私塾ネット村で、服の皺を考察しあうハングアウト会がありました。そこで非常に頭を殴られるような衝撃を受ける事件に出会いました。

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上手い人は上手いだけでなく、何故そうなのか、論理的に説明できていたのです。単純に私が全然服の皺についての考察が足らなかったのですが、本当に考察してる人はすごい所まで考えてると思い知らされたのです。自分の浅さを骨身に染みて思い知らされたのです。

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ああ、ダメだ、やはり私はまだまだ足りてない。と思い知らされたと同時に、悔しい、ここで負けてたまるかとも思いました。 その会でオススメされてた服の皺の教本を買って、ひと月半かけて全ページ模写しました。

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そして、プロ養成コースの課題がはじまりました。初見ではシンプルな、素体というキャラを描く課題で、当初「これくらいできらぁ！！」と思っていたのですが、やればやるほど「あれ、あれ！？」と出来ない自分に気付き、泥沼のようにはまり込んでいくのを感じました。

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私は、そのシンプルな素体のシンプルなポーズすら上手く描けない人間だったのです。課題の練習の重要さには１週目で気付き、練習は重ねましたが、付け焼刃で納得のいく結果がスグにでるものでもありません。それに、その素体を描く事ですら、他の作家の素体のが良いのでは？と目移りしたのです。

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実際、素体とか何を描くかとかに完全に明確な正解など無いのでしょう。世を見渡せば、色んなやり方で上手くなった人が居るし。しかし、今、自分がやる事は自分でよく吟味して、やって効果あると思う事をやらないと、時間の無駄になるのです。それをこの１年思い知らされてもいます。

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明確な答えの無い事に答えを出すという事です。こんな難しい事はなかなか無いのでは？と思います。 しかし、１年前の私と、今の私とでは決定的に違う事があります。 それは、「この１年試行錯誤してきた経験がある」事です。

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自分にとって何をすべきか、最適解をこの１年の失敗と成功の経験から、探り出す事ができるのです。できるはずです。そして、二つの柱を考えました。

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一つは、折角アニメ私塾で学んでいるのですから、アニメ私塾の課題に注力する事と、アニメ私塾の素体をマスターする事です。ただ、素体をマスターする事は基礎的なデッサンみたいな部分があり、スグに劇的に上手くなるというのは難しいと感じるので、長期に継続的にやり続けるべきと思います。

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二つ目は、この作家を完全コピーしようという作家をやっとこさ見つけました。ぶっちゃけ現時点から私好みに改善したい点はあるのですが、それを差し置いて完全コピーするだけの価値がある作家だと思える作家です。その人の模倣を目指す事です。

さいくら・のうしゅ Saikura_noushu @saikura_noushu

一度に沢山の事をするのは無理ィなので、この二つに絞ろうと思っています。いきなり難しい事するのは無理ィです。すでに、毎日アニメ私塾素体の添削模写を毎日やっています。その作家の模写模倣もやっています。

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さて、まだスタート地点に改めて立った感じですが、やる事さえわかれば早いとも思っています。１年後くらいにどうなってるか…自分でも楽しみです。