【実例】話術が巧みな人の話ほど舌禍に作り替えやすい話【解説】 #舌禍は作れる

1)例え話がうまく、例え話を多用する 2)皮肉がうまく、固有名詞を避けて主語・目的語が曖昧な話法になる 3)凋落させられたときに痛手になるステータスがある という人は、舌禍を作りやすく、舌禍を仕掛けられやすい。 続きを読む
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加藤AZUKI @azukiglg

例え話は「解決策を説明するための前フリとして、よりネガティブな(解決が必要な)例を出す」となるので、その例示の部分だけを抽出すると相当酷いこと言ってる感じに演出できてしまいます。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:51:30
加藤AZUKI @azukiglg

例えば「主人公が正義であることを読者に納得させるために、残忍で非道な悪役を描く。その悪役が非道であるほど、それを討伐する主人公の必然と行為に対する正当性が説得力を持つ」みたいな感じ。 悪役が憎みきれる悪でなければ正義の味方が魅力的になりません。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:52:44
加藤AZUKI @azukiglg

このとき、「悪人が非道な行いをする」という部分のみを抽出して「この著者は悪人の非道を称揚している!不謹慎だ!」とやってしまう……というのが、例え話部分から抽出したワードを舌禍にする、という作例です。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:53:50
加藤AZUKI @azukiglg

皮肉のほうはというと、皮肉のうまい人は皮肉に至る前の時点で話者と聴衆の間の認識を同じにするところまで場を温めてしまうので、皮肉を言うときには、明確に固有名詞を挙げないんですよね。 「彼ら」「あの人」「それ」みたいな感じでぼやかして言う。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:55:04
加藤AZUKI @azukiglg

でも、聴衆の認識が話者と同じまでに高められていれば、「話の流れで誰のことを指して皮肉っているのか」が分かるから、固有名詞が不要になる。明確に名指しすることで名誉毀損になるのを避けるテクニックでもあるかと思います。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:56:05
加藤AZUKI @azukiglg

が、その「固有名詞を曖昧にする皮肉」が逆に、「何に対して」「誰に対して」言っているか不明瞭になるため、部分抽出しての舌禍に仕立てやすくなってしまうのでは、とは思います。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:57:01

話がうまい(話術巧者)人の書き起こしほど、舌禍に作り替えやすい

加藤AZUKI @azukiglg

僕は党派を問わず、政見放送とか演説とか眺めるの嫌いじゃないんですけど、「聴衆の心を掴む=話者の意図を聴衆に納得させる」のがうまい話者=政治家っていうのは、大抵、話がうまいんですよ。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 06:58:03
加藤AZUKI @azukiglg

話がうまいというのは、 1)滑舌がよい(これ大事w 2)例え話がうまい(ボキャブラリが豊富 3)くすぐりがうまい(聴衆を持ち上げるのがうまい 4)笑いを挟み飽きさせない(聴衆の興味を引き続ける 5)皮肉がうまい(皮肉が聴衆に通じるのは、話が通じた証左 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:00:16
加藤AZUKI @azukiglg

麻生大臣はこういうのダントツにうまいんですが、それ以外の議員でも、話がおもしろい、分かりやすい、皮肉がうまいなどの幾つかの要素、または全ての要素を満たしている議員の話は大抵要点がよく分かり、もっと聞きたくなり、聴衆を魅了しやすいです。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:01:45
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、先にも触れたように「例え話」は【解決が必要なネガティブな事例】を多く含み、「皮肉」は【固有名詞が不明瞭になる】ので、いずれも舌禍に流用しやすくなります。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:03:06
加藤AZUKI @azukiglg

話し上手の麻生大臣に舌禍が多いとされるのは、このような理由から【失言が多い】のではなく、【失言、舌禍を作るのに向いている話のうまさがあるから】だろう、とは思います。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:04:08
加藤AZUKI @azukiglg

逆に、舌禍・失言が少ない、舌禍にしにくいというのはどういう状態かというと、 1)注目されておらず発言の機会がない 2)表舞台に殆ど出てこない 3)例え話を殆どしないか、ワンフレーズポリティクス 4)与党の重職におらず、立場的に舌禍を煽る必然がない になると思います。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:05:50
加藤AZUKI @azukiglg

あと、舌禍にできそうにない野党議員の演説がどうなのかというと、 1)どう考えても舌禍にしやすそうなことを言っているが、野党なので問題視されない(落とす必然がないから) 2)話がつまらない(例え話が面白くないとか、皮肉がつまらないとか) などがあります。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:07:06
加藤AZUKI @azukiglg

野党転落時代の自民議員の講演なんかは、報道に載ることそのものが殆どなかったので、目に付きにくかったと思いますが、与党になったかならないかで議員の「話す能力」に違いが出るわけではないので、この辺りも舌禍は「観測者がその主観と都合で作る」は説得力あるかなと @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:08:18
加藤AZUKI @azukiglg

そんなわけで、「麻生大臣は失言、舌禍が多い」と言われがちなのは、別に麻生大臣が迂闊だとか隙が多いとかっていう理由じゃないと思うんだが……というのが、先の検証の主題になってる感じです。 以上です。 @d0bd0b_ @otapediatrician

2018-05-13 07:09:26