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林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「壊れた椅子を見に行けばいいんですか？」 女性「はい。子ども達が『あのおじちゃんなら絶対直してくれるよ』と言ってまして…どうやってあんなに信頼されたんですか？」 以前一度だけ子ども達のそばで修繕作業をしたが、どんな質問にも答えただけである。
2017-12-09 16:57:22
林 宗弘
@hayashimunehiro
女性「あ、でも他の方が見てもダメだったので、また明日子どもたちがいない時でいいですよ。」 僕「そうですね。じゃ、明日見ます。」 女性「壊しちゃった子は落ち込んでるかもしれませんけど。ふふ(*´ω｀*)」 僕「(`・д́・;)！」
2017-12-09 17:01:27
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「やっぱ今日見ます。すぐ見て来ます。」 女性「え？そうですか？」 僕「はい。椅子じゃなくて子どもを見て来ます。気づかせてくれてありがとうございます！」 ┣""┣""┣""┣""┣"" ┣""┣""┣""┣""┣""┣"" ∧_,,∧ . (｀・ω・) ((; ＼と つ ((（;; ミ三三彡
2017-12-09 17:05:17
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「何をのんきに『明日見よう』とか言ってたんだ俺は。アドバイス頼む。」 ◯◯「はい。」 僕「なんて声をかけてあげればいいかな？」 ◯◯「その子をよく見て、湧き上がる感情に任せて素直に言葉を紡ぎましょう。」 僕「ふんわりしたアドバイスだなぁ。」
2017-12-09 17:07:54
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「失礼しま〜す。」 子供達「あっ！ホントに来た！」 僕「うん。先生いる？」 先生「あの、すみません…」 僕「どうもお世話になってます。それでその…壊しちゃった子って、どの子ですか？」
2017-12-09 17:11:49
林 宗弘
@hayashimunehiro
先生「あそこに座って漫画を読んでいる子です。壊れた椅子はその二つ通路側です。」 僕「ありがとうございます。」 子どもは名探偵コナンを読んでいた。僕が椅子を調べてもこちらを見ようとしない。
2017-12-09 17:14:01
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「こんにちは。」 子供「・・・」 僕「(目を合わせないな〜)あ、えっと、怒ってないからね？」 子供「・・・」 僕(`・д́・;)(何言えばいいかわかんないぞ) ◯◯「その子が何を考えているのか、どんな気持ちなのかを想像してみて下さい。よく観察して。」
2017-12-09 17:19:49
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕(どんな気持ちか…) 子供「・・・」 僕「落ち込んでるの…か？」 子供「！」 僕「怖い…？どうしようって思ってるの…かな？」 子供「・・・｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡うわああん！！」 その子は抑えていたものが噴き出すように声を出して泣いた。
2017-12-09 17:23:08
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「(*´ω｀*)よーしよし。怖かったな。焦っちゃったな。どうしていいかわかんなくなっちゃったな。泣いていいぞ。たくさん泣くといいぞ。我慢しなくていいぞ。よしよし。」 子供「｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡わああああん！！」
2017-12-09 17:25:08
林 宗弘
@hayashimunehiro
◯◯「子どもの頃につらい経験をした時、我慢して感情を抑えつけてしまったまま大人になったらどうなるか、日々相談を受けているあなたはよくわかりますね。」 僕「絶対吐き出した方がいい。できればその経験をした時だ。」 ◯◯「今がその時です。」
2017-12-09 17:28:12
林 宗弘
@hayashimunehiro
3分ほどでその子は泣き止んだ。 僕は頭を撫でたり、抱き締めてあげたりした。周りにいた子ども達は黙って見ていた。 僕「どう？さっきより楽になったかな？」 子供「(´;ω;`)うん。」
2017-12-09 17:31:05
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「よし。いいかい？物なんてのはね、いつか絶対に壊れるんだよ。子どものうちは物がどれくらいで壊れるかわからなくて当たり前なんだよ。でも、壊したらわかる。そしたら次から気をつけようって思うだろ？」 子供「うん。」 僕「今日、君は物を大事にする人になったんだよ。」
2017-12-09 17:37:15
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「僕はこれからこの椅子を直すけど、物なんて壊れたら直すか新品にするか諦めるだけなんだよ。大したことじゃない。でもな、いいか？すげー大事なこと言うぞ？」 子供「(*・ω・*)」
2017-12-09 17:40:03
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「ここな。ここ。君の心。こいつは壊れたからって新品に変えられないし、諦めるわけにもいかない。ちゃんと直さないとな。さっき俺が来て横で椅子を調べてた時、苦しかったろ？」 子ども「うん。」 僕「泣いたら楽になったろ？」 子ども「うん。」 僕「我慢すんな。」
2017-12-09 17:45:25
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「俺はこれから椅子を直すけど、椅子を直しに来たわけじゃない。君の心を直しに来たんだ。椅子はついでだ(笑)」 子供「(・∀・)」 僕「椅子を壊しちゃったの、反省してるんだろ？」 子供「うん。」 僕「じゃあ俺が赦すから、安心するんだぞ。」 子供「(・∀・)♪」
2017-12-09 17:51:24
林 宗弘
@hayashimunehiro
椅子は、容赦なく体重をかけられた部分の金属が割れており、修復には部品交換が必須だった。 知恵を絞り、割れて出来た隙間に金属ナットを挟み込んで固定することで直ったように見せかけることができた。 子供はそれを見て安堵していた。
2017-12-09 17:53:29
林 宗弘
@hayashimunehiro
翌日、その子は先生と一緒に文化館の事務室に来て「ごめんなさい」と謝った。先生に話を伺うと、昨日も迎えに来た母親に自分から椅子を壊したことを伝えたらしい。 誰かに赦してもらえると、自分から謝る勇気が出るのかもしれない。
2017-12-09 17:55:52
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「もし、翌日に椅子を見に行ってたら、声かけられなかったな。」 ◯◯「気づけてよかったですね。」 僕「あの子の中でトラウマになるか成長のきっかけになるかの別れ道ってのは…さすがに大袈裟か。」
2017-12-09 17:59:50
林 宗弘
@hayashimunehiro
◯◯「大袈裟ですね。あの子と関わる人間はあなただけではありませんから。あなたがかけたかった言葉は、他の誰かがかけてくれたかもしれません。あなたはあの子を通して、自分がしたいことをさせてもらっただけなのですよ。」
2017-12-09 18:01:36
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「(；＾ω＾)だ〜よな〜。誰かを助けなくちゃとか、助けられたとかってないよな。」 ◯◯「ありません。あなたはあなたを救っただけです。あの子に伝えたいことを伝えない自分ではなく、伝える自分を選択したのです。常に自分に湧き上がる衝動に従って、自分の望む人生を。」
2017-12-09 18:05:04
林 宗弘
@hayashimunehiro
はい、23ツイートでした。 チーン… _,,..,,,,_ zzz / ,' 3 `ヽｰっ l ⊃ ⌒_つ `'ｰ---‐'''''""
2017-12-09 18:06:45
林 宗弘
@hayashimunehiro
僕「今回は椅子を壊しちゃったその日に声をかけられたけど、例えば相談に来る人が過去のことで感情を抑制して苦しんでたらどうすりゃいいんだ？」 ◯◯「出来事からだいぶ経っていてもやることは同じです。イメージを使います。」
2017-12-09 18:16:01
林 宗弘
@hayashimunehiro
◯◯「過去のつらかったシーンを思い出します。そこに大人になった自分か、頼りになる人を派遣します。その時の自分が抱き締めて欲しかったのなら抱き締めて、話を聞いて欲しかったのからとことん聞いて、そばに居て欲しかったのならそばに居てあげるのです。」
2017-12-09 18:18:14
林 宗弘
@hayashimunehiro
◯◯「今回の子のように、抑えていた感情が堰を切ったように溢れるともう安心です。濁ったプールの栓を抜いて水を排水するようなものですね。抵抗がなくなれば、あるがままに観る目が戻ってきます。」
2017-12-09 18:20:42
林 宗弘
@hayashimunehiro
◯◯「例えば今回の子なら、『みんなが自分をどんな目で見てるのか怖い』という観念が生まれかけていました。ですから、あなたが話しかけても目を合わせようとしてくれませんでした。抑圧した感情を解放することで、その歪んだ観念がなくなり、目を合わせられるようになったのです。」
2017-12-09 18:24:49