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浮世絵関連のツイートまとめ。第12集(5500~6000件目まで)。

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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

美術館「えき」KYOTO 「芳年」展の見どころ その⑧ 「曽我時致乗裸馬駆大磯」 兄十郎の危機を察知し、裸の馬に乗って大礒へと向かう弟五郎。 馬に乗った時致の周囲を隈取る薄いボカシの部分には雲母が用いられており、使命感にみなぎる五郎時致の力強いオーラを示しているかのようである。 pic.twitter.com/xu8O7GhRK8

2017-04-17 21:30:31
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

美術館「えき」KYOTO 「芳年」展の見どころ その⑨ 西井氏所蔵の「英名二十八衆句」うち芳年で10点、芳幾で8点の作品に膠を混ぜた血の表現がみられますが、このうち最も多く膠を用いているのは「西門屋啓十郎」で、多量の膠を用いたことにより、表面には無数の亀裂や気泡が生じています。 pic.twitter.com/TcIn8Q7S8K

2017-04-19 18:57:35
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

広い範囲にニカワを用いたため、横方向に無数の亀裂が走っているものは「笠森於仙」をはじめいくつかありますが、表面に気泡を生じているのはこの「西門屋啓十郎」だけで、ニカワを混ぜた絵具がいかに多く使われているかがよく判ります。

2017-04-19 21:08:24
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

美術館「えき」KYOTO 「芳年」展の見どころ その⑩ 「皐月の雨」 明治7(1874)年、上野彰義隊の七回忌の年に刊行された三枚続。右側に描いた大久保七郎左エ門の黒い上着と赤い血の部分には正面摺りでテカりを出しています。 pic.twitter.com/HEA47igLdz

2017-04-20 19:54:13
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

左側に描かれた榊原謙吉は上野戦争当時、彰義隊には参加していませんでしたが、輪王寺宮の護衛のため現場に居ました。維新後に彼が組織した「撃剣会」という剣術の見世物興行には、画家として名を馳せる前の小林清親が参加していますし、河鍋暁斎の二番目の妻は、彼の娘だったりします。

2017-04-20 21:03:09
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

月岡芳年筆「月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子」 朝野川に身投げする孝女ちか子。構図そのものに直接的な流用は認められないが、ひるがえる帯や着物の裾、舞い上がる懐紙や飛び立つ鳥といった構成エレメントは初花が大沢池に身投げするシーンを描いた北斎の『隅田川梅柳新書』の挿絵と一致する。 pic.twitter.com/fkXAXusJai

2017-04-28 20:44:37
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

『隅田川梅柳新書』巻之一 七丁裏/八丁表 初花の女房ハ 行盛討死 の事を聞て 悲嘆に迫り わつかに 五才なる姫を 遺しおき 大沢の池へ 投(しずミ)給ふ 乳母子(めのとこ) 春雨 愁傷す

2017-04-28 20:57:24
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌川広重筆「江戸名所 水のおもかげ 亀戸藤棚」嘉永5年 亀戸天満宮の藤の花が心字池の水面に映り込むさまを描いています。「江戸名所 水のおもかげ」は水面に映る花の面影を描いたシリーズ。このほかに「堀切の花菖蒲」「両国花火」の二図が確認されています。夏らしく爽やかな団扇絵です。 pic.twitter.com/AubDKpmUGe

2017-04-29 22:57:56
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

@NIJL_collectors 『北斎漫画』十篇「家久連里」のネズミを参考に描いたものですね。すると枠の「浪に月日」も『北斎漫画』からの転用でしょうか。 pic.twitter.com/CqJqTq48Ik

2017-05-01 20:20:37
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

芳幾筆「英名二十八衆句 鬼神於松」 無残な死体の転がる背景には、夫の仇を果たした鬼人お松の晴れやかな心を投影するかのように美しい月の道が輝いている。実はこの背景、国芳の「今様七小町 かよひ」から借りたもの。芳年も本シリーズ「因果小僧六之助」で国芳の錦絵から背景を借用している。 pic.twitter.com/Kdyp62J8Yt

2017-05-01 21:28:23
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

つい最近まで「英名二十八衆句」とにらめっこしていて、その後に買った『歌川国芳 21世紀の絵画力』に載っている国芳のコレを見てピンと来た。

2017-05-01 21:34:10
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌麿筆「合惚色の五節句 端午」 それぞれ五節句にちなんだ風物と若い男女を描いたシリーズ。端午では鍾馗の幟に墨で彩色をほどこす若い絵師とそれを眺める娘を描く。このシリーズで版元の若狭屋与一は、出版当初のタイトルが艶めき過ぎたと判断したらしく、途中からタイトルの一部を削り取っている。 pic.twitter.com/bvDJtiSi5w

2017-05-04 21:38:03
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

顔の角度といい、視線といい、それにしてもよく似ている。 左:歌川豊国筆 口紅を拭く美人図(部分) 絹本着色 ボストン美術館 右:資生堂[京紅] ポスター (モデル:山口小夜子 撮影:横須賀功光) #豊国 #肉筆浮世絵 #資生堂 #山口小夜子 #横須賀功光 pic.twitter.com/oZfRUO127R

2017-05-05 18:50:31
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌川豊国筆《口紅を拭く美人図》絹本着色 デトロイト美術館 ボストン美術館のものよりも少し後に描かれたもの。 pic.twitter.com/i4na6Siev1

2017-05-05 19:16:23
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

祇園井特の「口紅を拭く美人図」。詳しい製作年代は不明だが、豊国の肉筆画は井特の濃艶な美人画に端を発して描かれたものであることは間違いない。もっとも少しく特異な例であり、豊国の自発的創意というより、あるいはなにかパトロンの意向によって描かれたものかもしれない。 pic.twitter.com/f3McsUs7WY

2017-05-05 19:47:04
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

手控には「朱文『井特之印』白文『字曰伯立』の方印は比較的初期のもの」とある。下の一顆は「字曰伯立」だけど、上の一顆は朱文じゃないな。なんだろう。井特の肉筆画は江戸の笹色紅の問題もあり、もう少し年代が細かく判ってくればよいのだが。あと三畠上龍も。

2017-05-05 20:56:50
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌川国芳筆「當盛美人合 五節句の内 端午」 跳ね返る杜若の葉に戯れる愛猫を可笑しそうに眺めながら歯を磨く女。柳絞りの浴衣に大きく配られた意匠は役者にちなんだもののようだが判然としない。無造作に巻かれた半幅の昼夜帯が視覚的に面白いリズムを生んでいる。#こどもの日 #鯉のぼり #猫 pic.twitter.com/jomWGyi71I

2017-05-05 20:26:14
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

京伝は人の絵をまねるのが得意。豊国や豊広、北斎(宗理)様式の肉筆画で、絵師の落款がなく、京伝の賛のみあるのは、ほぼ間違いなく京伝自ら筆を執っている。ウェストンコレクションの「京伝賛遊女図」も実は北斎画ではなく、京伝の自筆。これを知らない人は意外と多いかも。 twitter.com/kurooribe/stat…

2017-05-06 19:15:17
黒織部 @kurooribe

回向院「二日間だけの鳥居清長と山東京伝展」(6/10,11)。 ekoin.or.jp ここ数年恒例?の二日間清長、今年は山東京伝。「倫敦より里帰り初公開!」の京伝の絵はちょっと見てみたい。 pic.twitter.com/6hsIzJRutb

2017-05-03 23:08:32
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

自ら当流の画風に倣ひて画き遺せしを、今ハ後世に京伝が筆を侮りて、その画者を北斎豊国豊広に帰せしとなん。滑稽なれども面白からず。 京伝が意を汲みてしるす。 左 京伝讃遊女図「シカゴ ウェストンコレクション肉筆浮世絵-美の競艶」出品 右 北斎筆 梅屋讃遊女図 pic.twitter.com/kPcitntHhR

2017-05-06 19:26:16
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

歌麿筆「目出度三幅対 初孫を愛する圖」 母親の母乳でお腹を満たし、満足そうに微笑む初孫の姿に、姑も思わずこの表情。そんなことには構わず、飼い猫は火のない炬燵の上で呑気そうに顎を掻いている。猫の首が妙に細くみえるのは、炬燵布団の色が左下にズレ、対象の輪郭を歪めているせいでもある。 pic.twitter.com/jhljoXrWgI

2017-05-08 20:35:43
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

しかし、どうやら多色摺木版の要である「見当」が狂っているというわけではないらしい。彫師が猫の輪郭をよく汲み取って彫り抜かなかったからというよりは、そもそも色校章の段階で色範囲の指定の仕方が甘かったのが原因かもしれない。

2017-05-08 21:07:05
黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

英泉筆「浮世美人十二箇月 五月 川ひらき」 川風か 袖うら入て 水いろの ゆかたも浪を うてる涼しさ 涼み台に腰掛けて爪楊枝を使う若い女。くだけた浴衣の着こなし方から、水茶屋の女とわかる。隅田川の両岸に軒を連ねる水茶屋では、旧暦5月末からの川開きにともない夜間営業が許された。 pic.twitter.com/654AlVCFkU

2017-06-12 20:23:19
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

後版では、浴衣の意匠がおっこち絞り風のものとなり、がらりと印象が変わっている。よくみると引っ掛け結びの帯の背の部分は、なぜか色柄がごっそりと抜けて、輪郭線だけが残されている。 pic.twitter.com/kZ04v2gdaZ

2017-06-12 21:21:17
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

河鍋暁斎による団扇絵のための校合摺。 大胆に描かれた紫陽花と芙蓉の花が目を引く。折扇地紙の枠中に描かれた文机に頬杖を突いて案文する娘のポーズは、北斎の美人画から採られたもの。そういえば、背後に置かれた高卓の香炉の煙の描き方もどことなく北斎っぽい。 #河鍋暁斎 #うちわ #紫陽花 pic.twitter.com/JpIfW8qxy5

2017-06-14 21:07:27
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黒猫の究美。(上田眞生) @kurok_yuu

きょうは伊勢丹で開催中の「これぞ暁斎!」展に行ってきました。観覧後はコラボメニューを提供している京料理屋「松山閣」へ。窓際の一番奥の席に通され、京都タワーと美しい山並みを一望しながら食事をしました。柔らかい香魚の塩焼きと賀茂茄子に西京味噌をのせた揚げ物がとりわけ美味しかったです。 pic.twitter.com/qYAQ8BQ5YB

2017-06-19 20:30:52
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