辻仁成Twitter小説『「つぶやく人々」番外』

辻仁成 @TsujiHitonari

「つぶやく人々」５１：「仮にPokorinが私だとして、でもご承知の通り、私はそうしょっちゅうつぶやいたりはしません。あなたがよく知る通りの女です。ほんとうに、つぶやきたい時にだけ真実をつぶやくの。気の長い次のつぶやきまでの行間こそが、つまり、私なんです」　あああ～、やられた！

辻仁成 @TsujiHitonari

「つぶやく人々」５２：「想像してみて。タイムラインに次々現れる無限のメッセージ。仮に私を待ち続けて下さる方々がいたとして、もしも予期せぬ時に、ラインに私がふっと現れたとしたら？その時のお互いの喜びもこのツイッターならではの幸せの一種類。ツイートの数は私にはあまり関係がありません」

辻仁成 @TsujiHitonari

「つぶやく人々」５３：起きて半畳寝て一畳天下とっても二合半。

辻仁成 @TsujiHitonari

「つぶやく人々」５４：妻は鼻歌を歌いながらキッチンで料理をしているにゅ。愚息は子供部屋で遊んでいるにゅ。おいらは仕事にとりかかるにゅ。ああ、なんとなく平和なんだけど、心は常にざわざわしているにゅ。あちこちに偽物も増えてきたことだし、偽辻仁成の役割は一応ひと段落にゅ～～。第一部了。