4月12日・財政金融委員会での、金子洋一議員の日銀とのやりとり
金子議員「あのー正直申し上げて、お尋ねをしたことに全く答えていただけてないんで、えー、この件は飛ばします。…えーそれでは、時間の制約がございますので。こういうような、答弁をいただかないように、先だってお願いをしたつもりでおりましたけれども、どうもそういった、あー、すみません(…
2011-04-12 23:55:27…)行内での伝達がうまく行われていないようで、ございまして、甚だ残念であります。それでは、えー、まあ、通貨の信認の件、引き続きお話をさせていただきますけれども、その3月25日の問題でありますが、山本幸三議員への総裁の答弁のなかで「非連続的な変化」が生じた過去の例、があると。(…
2011-04-13 00:00:21…)だから日銀の、引き受けはできないんだというふうなお話をいただきました。そこで、えーまあ、昨日3時間以上かけてレクをさせていただきましたけれども、そのなかで「わが国のような先進国、通貨発行権を持って、生産設備が毀損されていないと、いう条件のもとで(…
2011-04-13 00:04:15…)そういった非連続的な変化が生じた例はあるのか」と、お尋ねをさせていただきました。そうしましたら、日銀の、レクを聞きに来られた皆さんが、なんとマンキューの教科書を持ってきたと。そして、戦間期のドイツ、これは通貨供給量が半年で1億倍になった、そういう例を持ってこられました。(…
2011-04-13 00:07:35…)あとは1985年のボリビアの例です。「ホントにこれのことですか?」と。これ、これまさか、そのー「日本にこういう事が起きる訳じゃないですよね」と、お尋ねをしたら、6時ぐらいになってですね、午後6時になって2001年のアルゼンチンの例を、持ってこられました。(…
2011-04-13 00:11:39…)「はたして、日本の経済を考えるうえで、戦間期のドイツ、戦争に負けて焼け野原になったドイツ、そしてボリビア、アルゼンチン、これが例になるのか」と、引き続きお尋ねをしましたところ、通貨発行権を持っていて、かつ、そういった生産設備が毀損されていないケースでは、(…
2011-04-13 00:15:47…)そういった例は無いんだと、いうふうに仰ったわけですが、ということはハイパーインフレが日本で起こる可能性は殆ど無い、そう考えてよろしいわけですね」
2011-04-13 00:17:25そしてこれを受けて白川日銀総裁が答弁に立つ。「あのー、通貨、に関する(金子議員「簡潔にお願いします」)あのー、通貨の信認が、崩れるということがあってはならないと、いうことで、各国とも努力をしております。で従いまして、えー、例として先進国は現在通貨信認ってことで(…
2011-04-13 00:21:35…)原則は確立しております。その結果、先進国において、えー激しいインフレが起こるということは、あー戦後においては少なくなってきていると、いうことに、しかしこのことは、通貨の信認を守る仕組みが重要でないということではなくて、まさにそういう重要な仕組みを、おー(…
2011-04-13 00:27:37…「ハイパーインフレが日本で起こる可能性は殆ど無い、そう考えてよろしいわけですね」という点を問いただしているのだが、勿論その答えにはまるでなっていない。大変に既視感を覚えるものがあるやりとりだ。まあそれはともかくとして…
2011-04-13 00:44:58金子議員「えーあのー…すみません、「ハイパーインフレが日本で起きる可能性は殆ど無いと、私は受け取ったんですが、そう考えてよろしいですね」とご質問申し上げたつもりなんですが、その点についてお答えはいただけないんですか」
2011-04-13 00:55:53白川総裁「中央銀行総裁の立場で、ハイパーインフレが起こるとか起きないと、いうふうな言い方自体、これはたぶん不適切だというふうに思います。中央銀行として大事な事は、あー、通貨を発行するという、大事な権能を、おー法律によって与えられている以上、この信認をしっかり守っていくように(…
2011-04-13 01:00:26…金子委員。「まああのー…、正直に申し上げまして、まっすぐにお答えいただけないっていうのは甚だ残念残念で、ございます。あのー…誰がどう見ましてもですね、その、戦間期のドイツのようなこと、あるいは1985年のボリビアのようなこと、或いは2001年のアルゼンチンのようなこと、(…
2011-04-13 01:06:51…)わが国では通貨発行権を持ってます。デフレ、あ、すみません「インフレファイター」として有名な日銀があるわけですから、こういった状況で誰がハイパーインフレが起こると考えているのかと、いうことになりますとこれは「いない」と、いうふうに考えざるをえない、わけであります。(…
2011-04-13 01:09:55…)で、また、前回の山本幸三さんの質疑を踏まえますと、おー、これ市中消化を、前提とした場合で、日銀の直接引き受けをしてもインフレにならないと、いうことが、これはまた明らかに、なったわけであります。となりますと、ハイパーインフレというのも、まあどういうふうに起こるのか、(…
2011-04-13 01:13:46…)わからない、その可能性についても言及すらできない、それは言及ができないということでしたら、それは無いものだとしか、我々には受け取れません。何らかの、いや、その例えば、「ハイパーインフレは非常になりにくいんですが、こういうようなケースがあってこういうことがあって(…
2011-04-13 01:16:41…)こういうのが重なれば、わが国でもなります」と、いうことだったらわかるんですが、そういった、まあ社会学的に申しますと『操作的な定義』すらしていただけないのでは、これは、公的機関のヘッドとして、そういう答弁を国会でなされるのでは大変困ると、言うしか、私には申し上げられません。(…
2011-04-13 01:26:44…)で、あのー、午前中に中山(恭子)委員から、国債の市中消化能力につきましてご質問がありまして、また私もその問題について全く同様の問題意識を常に持っております。そこで、過去のデータを見てまいりますと、平成十五年ごろ、たしか秋ぐらいだったと思いますが、えー…、(…
2011-04-13 01:30:08…)日銀券の発行残高が約70兆円あったと、その一方で長期国債の保有残高が約65兆円あった、という事例がございます。で、これは、いわゆる『日銀券ルール』、銀行券ルールを信奉する日銀の立場からしますと、「日銀券ルールが今にも破られてしまいそうだ」と、大変憂慮すべき状態だったと、(…
2011-04-13 01:33:22…)思うんですが、そのときに、総裁にお尋ねしますけども、実体経済に何か悪い影響があったんでしょうか。インフレが起きたんでしょうか。国債の市中消化が、問題があったんでしょうか。そして、通貨の信認がそこで失われたんでしょうか。その点についてお答えお願いします」
2011-04-13 01:35:47ここでいう日銀券ルール、「日本銀行券ルール」とは、日銀券残高以上に長期国債を保有しない、というもの。別に日銀法によって定められているものでは全然ない。
2011-04-13 02:09:30白川総裁「今あの、議員がご質問になりました、その時期も含めまして、日本銀行は、あー、いま先生が仰ったいわゆるその銀行券ルール、ということを原則に、国債の買い上げを行うと、いうことについて私自身明確に説明し市場でもそういうふうに信用されておりました。したがいまして、(…
2011-04-13 02:17:21