アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-3話脚本:確固たる自我を持て

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、F-エフ-3話脚本。 前回はF-エフ-2話脚本。 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、F-エフ-3話脚本。 前回は、同作2話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/05/… ブログ関連ツイートまとめ: togetter.com/li/1231343 他: togetter.com/id/makimogpfb

2018-06-03 14:14:42
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高屋敷氏脚本F-エフ-3a アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。 破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなって数々の熱い勝負を繰り広げていく。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。 今回のコンテ/演出は澤井幸次氏。

2018-06-03 14:17:25
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高屋敷氏脚本F-エフ-3b 詳細は、ブログに書きました: ─── F-エフ-3話脚本:確固たる自我を持て - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/06/… #はてなブログ

2018-06-03 14:19:09
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 F-エフ-3話脚本:確固たる自我を持て - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画をアニメ化した作品。破天荒だが天才的なドライビングテクニックを持つ青年・赤木軍馬が、様々なドラマを経てレーサーとなり、数々の勝負を繰り広げていく姿を描く。監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回は、コンテ/演出が澤井幸次氏、脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 今回の話: 上京した軍馬は、レーサーになるという目標の手始めとして、自動車教習所に赴き、そこで教官をしている純子と再会。純子の指導虚しく、軍馬は教習車で爆走、教習所追放となるが、居合わせた純子の
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高屋敷氏脚本F-エフ-3c 今回の話: 上京し、自動車教習所に赴いた軍馬は、そこで教官を務める純子と再会。 教習車で爆走した軍馬は、教習所追放となるが、居合わせた純子の叔母・さゆりの営むアパートに住むことになり、純子や、純子の仲間達との同居を開始。 一方タモツも、母に背中を押されて上京。

2018-06-03 14:20:02
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高屋敷氏脚本F-エフ-3d 信号演出や、都会の喧騒に紛れる軍馬が、カイジ2期脚本と重なっていく。どちらもアニオリ描写(画像1)。 軍馬が色々な物を食べる場面も、アニオリとして追加されている。高屋敷氏の特徴である飯テロ・食いしん坊描写が炸裂。チエちゃん奮戦記・ルパン三世3期脚本と比較(画像2)。 pic.twitter.com/zbQ9uIYCtr

2018-06-03 14:23:24
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高屋敷氏脚本F-エフ-3e 更に原作に無い場面は続き、新聞で自動車教習所の広告を見つけたために、軍馬は教習所へ赴くことになる。ここは、原作の上手い補完となっている。 新聞や紙媒体を、高屋敷氏はよく活躍させる。 カイジ2期脚本とシンクロ気味。 pic.twitter.com/kmuvpr0dnZ

2018-06-03 14:26:02
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高屋敷氏脚本F-エフ-3f 教習所にて軍馬は、筑波サーキットで出会った純子(小規模レーシングチームのリーダー)と再会する。なんとなく、カイジ2期脚本の、遠藤とカイジの再会シーンと重なる。カイジの方は、アニメオリジナル。 pic.twitter.com/ojuEzrMEiA

2018-06-03 14:27:08
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高屋敷氏脚本F-エフ-3g 軍馬は隙を見て、教習車で爆走。追いかける純子の車とデッドヒートを繰り広げる。 その結果、純子の車と軍馬の車は正面衝突。フロントガラスを突き破って純子の車に飛び込んだ軍馬は、純子に偶然(?)キスし、純子を益々怒らせる。 作画やカメラワークが凄い。 pic.twitter.com/uR0H0QOG5I

2018-06-03 14:28:28
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高屋敷氏脚本F-エフ-3h 当然、軍馬は教習所追放となるが、居合わせた老婆・さゆりに気に入られ、彼女の営むアパートに住むことに。 味のある老人の描写は、高屋敷氏の作品に多い。めぞん一刻脚本と比較。 どちらのお婆ちゃんも、アニオリでの出番が多い。老人との心温まる交流も、同氏特徴の1つ。 pic.twitter.com/BXJSkuR0Ld

2018-06-03 14:30:41
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高屋敷氏脚本F-エフ-3i 教習所で叱られたあたりから、軍馬がタモツに宛てた、嘘八百の手紙が、軍馬の声で読み上げられる。原作通りだが、こういう「手紙の活躍」を、高屋敷氏はよく使う。 「大家さんは美人の未亡人」という文が追加されており、めぞん一刻(管理人が美人の未亡人)脚本のネタが出ている

2018-06-03 14:34:18
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高屋敷氏脚本F-エフ-3j 帰宅した純子は、食卓にいる軍馬に驚く。ここで、さゆりが純子の叔母であることが判明。かくして、軍馬、純子、純子の仲間である啓太・ヒロシの共同生活が始まる。 「おかわり!」という軍馬の追加台詞があり、高屋敷氏の食いしん坊描写が出ている。チエちゃん奮戦記脚本と比較 pic.twitter.com/aGML2eqjTK

2018-06-03 14:37:42
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高屋敷氏脚本F-エフ-3k そして、軍馬の手紙は、タモツ(軍馬の親友で、天才メカニック)の母が読んでいたことが判明。 とにかく手紙は、様々な高屋敷氏の担当作で強調される。 これも挙げればキリがないのだが、家なき子演出、じゃりン子チエ・カイジ2期脚本と比較。 pic.twitter.com/PRrwn5bmR4

2018-06-03 14:39:52
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高屋敷氏脚本F-エフ-3l タモツの母は、上京して軍馬のメカニックになりたいのではないのか、とタモツに尋ねるが、タモツは、家の手伝い(シイタケ栽培)があるから…と言い淀む。 そんなタモツに、母は「自分の思う通りに生きろ。それが男っつうもんだ」と助言する。 これはアニオリ台詞。

2018-06-03 14:41:49
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高屋敷氏脚本F-エフ-3m 「自分の思う通りに生きろ」というアニオリ台詞は、高屋敷氏がよく発するメッセージ、「自分とは何か」「どういう自分になるかは、自分で決めろ」が、強く表れている。 家なき子最終回演出でも、それは表れている。 pic.twitter.com/yv4sgABpXc

2018-06-03 14:43:19
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高屋敷氏脚本F-エフ-3n それでも「自信がない」と言うタモツに、母は「もし自分が若かったら、やはり父ちゃんみたいな男に惚れていた」と言う。タモツの父は優秀なメカニックだったが、慢心が祟って破綻、家出してしまっていた。それでも母は父を愛しており、タモツと父は違う人間だ、とタモツを諭す。

2018-06-03 14:45:37
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高屋敷氏脚本F-エフ-3o タモツは考え込み、その直後、シイタケや機械、自然の意味深描写が続く(アニオリ)。 高屋敷氏は、物や自然に意味や役割を持たせ、それらで「間」を作ることが多い。めぞん一刻・あしたのジョー2脚本と比較。 pic.twitter.com/NtezajEHtR

2018-06-03 14:46:52
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高屋敷氏脚本F-エフ-3p そしてタモツは上京を決意。ここからは、アニメの、完全なる追加場面となる。 軍馬の異母弟の雄馬と、軍馬を慕う、赤木家の使用人であるユキが、タモツの見送りに来る。後の展開を考えると、上手い伏線になっている。 pic.twitter.com/Rc75QpOWJb

2018-06-03 14:48:36
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高屋敷氏脚本F-エフ-3q 走り出す列車の車窓から、タモツは、農作業をする母の姿を見つけ、「母ちゃ…」と言いかけるも、それを飲み込み、「男の顔」になって旅立って行く。 ここも、アニメの名追加。 「男」への成長と、旅立ちを描くのは、高屋敷氏の大きな特徴。家なき子最終回の演出が代表的。 pic.twitter.com/sVQtoUdOTk

2018-06-03 14:50:30
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高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ1 「自分の思う通りに生きろ」という、タモツ母のアニオリ台詞は、高屋敷氏が発するメッセージ、「自分とは何か」「どういう自分になるかは、自分で決めろ」を直球で投げてきている。 カイジ脚本でも感じるが、同氏は、まるで原作にあるかのような言葉を追加するのが上手い

2018-06-03 14:56:39
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ2 2話の軍馬の上京シーンに続き、タモツの上京シーンの追加も、うまくはまっている。 こちらも、家なき子(高屋敷氏演出参加)のテーマ、「男はいつか一人で生きていくもの」「前へ進め」が適用されており、タモツが、家なき子最終回のレミのように、「男の顔」に豹変する。

2018-06-03 14:59:34
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ3 タモツも軍馬も、父に対して色々な感情を抱いており、軍馬は2話にて、父の「出来の悪いイミテーション」ではなく、自分は赤木軍馬という人間であると主張。今回は、タモツの母が、タモツと父は違う人間だと諭す。 どちらも、「自分とは何か」を模索する。

2018-06-03 15:01:30
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ4 親に左右されず、確固たる自我を持つことは、生きて行くために必要なこと。そこが崩れると、心が病む可能性がある。 高屋敷氏は、メンタルヘルスについて、鋭く切り込むことが多く、その先見の明に驚かされる。あしたのジョー1・2の脚本経験もルーツの1つかもしれない。

2018-06-03 15:03:59
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ5 あと、「母の愛」についても、ど根性ガエルや家なき子演出の頃から、強く描かれている(画像は、家なき子演出との比較)。女性キャラが殆どいないカイジ(脚本・シリーズ構成)においても、カイジに、どこか母性を持たせている。 pic.twitter.com/LZ51w4Mx6n

2018-06-03 15:05:10
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まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-3まとめ6 今回、軍馬は、可愛いお婆ちゃん・さゆりと交流するが、冷たい家庭環境から脱して、擬似家族を得たとも取れる(まだまだ啓太・ヒロシ・純子とは打ち解けないが)。これも、高屋敷氏が長年取り組んでいる、「孤独救済」が出ている。 pic.twitter.com/cVEJ1DzC2C

2018-06-03 15:06:41
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