アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-13話脚本:赤木軍馬という男

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、F-エフ-13話脚本。 前回はF-エフ-12話脚本。 https://togetter.com/li/1253699 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、F-エフ-13話脚本。 前回は、同作12話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/08/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1253699 他: togetter.com/id/makimogpfb

2018-08-12 14:03:43
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高屋敷氏脚本F-エフ-13a アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなって数々の熱い勝負を繰り広げていく。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。 今回のコンテ/演出は杉島邦久氏。

2018-08-12 14:06:08
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高屋敷氏脚本F-エフ-13b 詳細は、ブログに書きました: ── F-エフ-13話脚本:赤木軍馬という男 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/08/… #はてなブログ F-エフ-の記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2018-08-12 14:09:31
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 F-エフ-13話脚本:赤木軍馬という男 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画をアニメ化した作品。破天荒だが天才的なドライビングテクニックを持つ青年・赤木軍馬が、様々なドラマを経てレーサーとなり、数々の勝負を繰り広げていく姿を描く。監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回は、コンテ/演出が杉島邦久氏、脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 今回の話: FJ1600レース決勝。偶然TVで父を見てナーバスになった軍馬は、レース開始後も父の幻影に苦しむ。それでもトップの聖(軍馬の後のライバル)に肉薄するが、事故を起こす。そんな軍馬を、タ
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高屋敷氏脚本F-エフ-13c 今回の話: FJ1600レース決勝。偶然TVで父を見て揺れる軍馬は、父の幻影に苦しむも、トップの聖(軍馬の後のライバル)に肉薄。だが、事故を起こしてしまう。そんな軍馬を、タモツ(軍馬の親友で、メカニック)が叱咤激励。レースに復帰した軍馬は、父に、その先の聖に立ち向かう。

2018-08-12 14:10:40
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高屋敷氏脚本F-エフ-13d 今回は、原作と違うルートに進んだため、多くがアニオリ。 マシンの整備に励むタモツ(軍馬の親友で、メカニック)に、聖(軍馬の後のライバル)とルイ子(聖の恋人)が差し入れ。 高屋敷氏特徴の飯テロ。はじめの一歩3期脚本、元祖天才バカボン演出/コンテ、グラゼニ脚本と比較。 pic.twitter.com/CNeoiIkxFD

2018-08-12 14:12:29
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高屋敷氏脚本F-エフ-13e 一方軍馬達は、近場のレストランで食事。そこで軍馬は、衆院選出馬前のPRとしてTV出演している父・総一郎を目にする(原作では、軍馬はこれを予選前に見て動揺、事故を起こす)。アニメでは、異母兄弟の将馬・雄馬も出演しており、「(総一郎の)二人の御子息」と紹介される。

2018-08-12 14:13:47
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高屋敷氏脚本F-エフ-13f 自分の存在が無かった事になっている事に腹を立てた軍馬は、TVを破壊(原作では、足で電源を切る)。自分の存在の抹消=重大な危機であることが強調され、メンタル問題に鋭く切り込む高屋敷氏の姿勢が窺える。 pic.twitter.com/6nOknPwunk

2018-08-12 14:14:34
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高屋敷氏脚本F-エフ-13g スタート前、聖が「サーキットは日曜日の一般道より遥かに安全さ」と言ってルイ子とキスするのを見た軍馬は、その台詞を真似て純子(ヒロインの一人)に言ってみるが、純子に「寝惚けるな」とつっこまれる(アニオリ)。ここの会話は楽しく、高屋敷氏の筆がノっている感じがする。 pic.twitter.com/wubBzfAJxZ

2018-08-12 14:16:46
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高屋敷氏脚本F-エフ-13h 続いてタモツがスタート時の心得をアドバイスするが、軍馬はピリピリする。 スタート後、軍馬が父親をテレビで見た事を純子から聞いたタモツは、不安を募らせる。 一方サーキットを走る軍馬は、父の幻影と戦いながらも順位を一気に上げる。

2018-08-12 14:17:40
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高屋敷氏脚本F-エフ-13i 軍馬の走りを見た木下(名は啓太。軍馬の住むアパートの住人)は、(いつもツンケンしていたが)ついに応援を始める(アニメオリジナル)。主人公の活躍を喜ぶ姿が可愛いのは、グラゼニ脚本でも確認できる。 pic.twitter.com/XlZu2xbnkN

2018-08-12 14:18:50
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高屋敷氏脚本F-エフ-13j ついにトップの聖に並ぼうかという時、軍馬は更に強烈な父の幻影を見る(アニメオリジナル)。いつかは乗り越えなければならない人という事で、空手バカ一代・家なき子演出と比較。 pic.twitter.com/6wp61MkOZ2

2018-08-12 14:19:50
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高屋敷氏脚本F-エフ-13k 何とか父の幻影を振り切って聖を抜こうとした瞬間、軍馬は前輪でカエルを轢いてしまう。マシンはコースアウトの上、損傷(この事故を起こすのは、原作では予選)。 そして、雨が降り始める。「雨」という「役」の強調は、空手バカ一代演出の頃からある。 pic.twitter.com/PBo0XQD6II

2018-08-12 14:21:56
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高屋敷氏脚本F-エフ-13l 軍馬は、何とかピットイン(アニオリ)。 事情を聞いたタモツは、軍馬が父の事を考えていた事を見抜き、責める(ここは原作通り)。 原作と違い、皆が雨に濡れている。雨の中のドラマは、高屋敷氏の作品に多い。空手バカ一代演出/コンテ、1980鉄腕アトム・めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/9THWDFfe73

2018-08-12 14:25:08
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高屋敷氏脚本F-エフ-13m 衝突寸前の二人を、他の皆はなだめるが、森岡(チームをバックアップする、森岡モータース社長)は、「(マシンの替わりはあっても)赤木軍馬という男は一人しかいない」と、タモツの心情を代弁する。タモツは同意し、「赤木軍馬という男は、皆の夢を叶えてくれる男だべ」と語る。 pic.twitter.com/AGkWl8CQNW

2018-08-12 14:27:09
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高屋敷氏脚本F-エフ-13n それを受け、軍馬は「こう見えても一応レーサーなんだぜ。このマシン、まだ走れっか」と、応急処置の済んだマシンを再スタートさせる(アニオリ)。「自分とは何か」「どういう自分になるかは、自分で決めろ」というテーマを、数多くの作品で掲げてきた高屋敷氏の意志が出ている pic.twitter.com/c8Th8R3KCt

2018-08-12 14:29:01
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高屋敷氏脚本F-エフ-13o 再び走り出した軍馬は、父の幻影に立ち向かい、打破する(アニオリ)。画像は、巨大な存在に立ち向かう主人公達。今回、エースをねらえ!演出、カイジ1・2期脚本。 pic.twitter.com/ld6cwmfbVG

2018-08-12 14:29:55
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高屋敷氏脚本F-エフ-13p また、コンテや演出、作画が素晴らしい。ちなみに、鶴巻和哉氏ほか、後のエヴァンゲリオンスタッフが原画参加している。 pic.twitter.com/TKUx3FBsfB

2018-08-12 14:30:40
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高屋敷氏脚本F-エフ-13q どんなに周回遅れでも、何とか聖を一度だけ抜こうとする軍馬は、聖とデッドヒートを繰り広げ、ついに一瞬だけ聖を抜く。だが、その直後。限界を迎えたマシンは崩壊。軍馬のデビュー戦は、こうして幕を閉じた(アニオリ)。ここも、演出や作画が凄まじい。 pic.twitter.com/wEPJbkawno

2018-08-12 14:32:02
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高屋敷氏脚本F-エフ-13r レースは、聖が優勝。軍馬は、カエルの墓を作る(原作通り)。アニメでは、カエルをいたわるような台詞がいくつか追加されており、ど根性ガエルや、新ど根性ガエルのスタッフだった高屋敷氏の、カエルへの愛着が感じられる。 pic.twitter.com/ZXib7souGd

2018-08-12 14:32:52
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高屋敷氏脚本F-エフ-13s そこへルイ子が現れ、「カエルさんには、とっても優しいのね」と声をかける。軍馬は「女の子にだってとっても優しいぜ」と返す。この会話はアニオリで、軽妙なやりとりは、高屋敷氏が演出や脚本で参加した、ルパン三世を彷彿とさせる。 pic.twitter.com/MLYBbNZoIz

2018-08-12 14:33:59
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高屋敷氏脚本F-エフ-13t ルイ子はタモツに用があると言って去る。 ここも、アニオリの「タモツはムッツリ、オレはモッ×リ」という台詞や、軍馬が想像するルイ子×タモツが可笑しく、高屋敷氏の筆のノリが良い。 pic.twitter.com/pDbxWV2IhU

2018-08-12 14:35:12
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高屋敷氏脚本F-エフ-13u ルイ子はタモツを、後日開催される聖の祝勝パーティーに招待。ついでに軍馬も招待されるが、軍馬は拒否。 一方、聖はルイ子と祝杯をあげながら、タモツを自分のメカニックにしようと、計画を進めるのだった。

2018-08-12 14:36:03
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-13まとめ1 「自分とは何か」「どういう自分になるかは、自分で決めろ」という、高屋敷氏がよく掲げるテーマが直球で出た回。アニオリが多い分だけ、高屋敷氏の個性が非常に色濃い。また、「青年が“男”に豹変する」という、同氏得意の構成も、1クールを越えた節目に炸裂した。

2018-08-12 14:37:39
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-13まとめ2 クライマックスの、軍馬が父の幻影を打破して聖に挑む姿は感動的で、非常にかっこいい。今まで相当に幼い面が強調されていただけに、ギャップも凄い。これはカイジのシリーズ構成にも使われている技術で、古くは家なき子やエースをねらえ!演出でも確認できる。

2018-08-12 14:38:20