#2018上半期短歌大賞 50首
アカウント凍結されたともだちと豪雨の中を走って帰る/蜂谷希一 「未来」2017年12月号 #2018上半期短歌大賞 1/50
2018-07-01 21:44:18ちっぼけな日傘の森であのひとのロングトーンにでくわしちまう/蒼井杏 「未来」2018年1月号 #2018上半期短歌大賞 2/50
2018-07-01 21:45:45わたしたち小さな家族 百円玉を入れてパンダの首を揺らして/山崎聡子 「未来」2018年2月号 #2018上半期短歌大賞 3/50
2018-07-01 21:47:03エレベーターの今ゐる階を押してしまふ秋霖に遠き木木は濡れつつ/深井ちか子 「未来」2018年2月号 #2018上半期短歌大賞 4/50
2018-07-01 21:48:48エレベーターの隅で話せる人の声さしすせソウソウさしすせそウソ/宗形光 「塔」2017年5月号 #2018上半期短歌大賞 5/50
2018-07-01 21:49:47いらん事言はんでおかうといふことの身にしみて人はいつしか老いる/西之原一貴 「塔」2017年5月号 #2018上半期短歌大賞 6/50
2018-07-01 21:51:00草原の絵本を開く そうげんがしゃべれるってことしらなかったね/田村穂隆 「塔」2017年6月号 #2018上半期短歌大賞 7/50
2018-07-01 21:52:40サイテーと言いし女の抑揚の春の夕べに思い出ずるも/関野裕之 「塔」2017年8月号 #2018上半期短歌大賞 8/50
2018-07-01 21:54:13内山ポンプ店の親父は口少な 内ポンと書いた工具箱持ち/米澤義道 「塔」2017年9月号 #2018上半期短歌大賞 9/50
2018-07-01 21:55:49悪口がどこまでも流れてゆくところ日付が変わるまで見続けた/上澄眠 「塔」2017年10月号 #2018上半期短歌大賞 10/50
2018-07-01 21:57:30「金銭のことで口論となり」まではうちと一緒だニュースは続く/垣野俊一郎 「塔」2018年1月号 #2018上半期短歌大賞 11/50
2018-07-01 22:02:31つややかなる紅きおのれを夢見つつ腐りゆくなり林檎がひとつ/丸山順司 「塔」2018年2月号 #2018上半期短歌大賞 12/50
2018-07-01 22:03:56極まりて借りたれば金のたふとけれあまりに寂しき涙なるかも/松倉米吉 「松倉米吉歌集」 #2018上半期短歌大賞 13/50
2018-07-01 22:16:45砂浜に君の名前を書きたればキモイからやめろやと言われき/喜多昭夫 『いとしい一日』 #2018上半期短歌大賞 14/50
2018-07-01 22:18:00キキとララ星をふりまく棒切れ(スティック)をかたみに鳴らしさよならしたの/喜多昭夫 『いとしい一日』 #2018上半期短歌大賞 15/50
2018-07-01 22:19:37絵葉書のこの風景に写り込む行方不明の叔母さんの踵/佐藤理江 『西日が穏やかですね』 #2018上半期短歌大賞 16/50
2018-07-01 22:20:48やさしいひとってなんなんだよ、って3分間考えてカップめんの蓋めくる/石井僚一 『死ぬほど好きだから死なねーよ』 #2018上半期短歌大賞 18/50
2018-07-01 22:24:08ちぐうんだ。いいだいことは。こんなんじないのだ。こんあちぐはうじないの。/石井僚一 『死ぬほど好きだから死なねーよ』 #2018上半期短歌大賞 19/50
2018-07-01 22:25:22「好きな子の二位はいないの?」ランドセル揺らして女子が男子を囲む/山本夏子 『空を鳴らして』 #2018上半期短歌大賞 20/50
2018-07-01 22:27:33死ねる紐も死ねない紐も巻かれいて手芸用品店紐売り場しずか/岡崎裕美子 『わたくしが樹木であれば』 #2018上半期短歌大賞 21/50
2018-07-01 22:28:54去る人がひとりひとりに置いていくアドレスの無いやさしい手紙/山川藍 『いらっしゃい』 #2018上半期短歌大賞 22/50
2018-07-01 22:30:06ほろ酔ひの夫は無邪気に喜びて娘に容赦なきトランプ遊び/工藤しげ子 『花咲く過程』 #2018上半期短歌大賞 25/50
2018-07-01 22:35:15