琳派展@山種美術館 館長・山崎による作品紹介

山種美術館「【特別展】 琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」(2018/5/12~7/8) 会期中の館長・山崎妙子による作品紹介のつぶやきをまとめました。次回は7/14から「[企画展] 水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―」を開催いたします。
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山種美術館 @yamatanemuseum

速水御舟《錦木》(山種美術館)。錦木伝説とは、男性が意中の女性の家の門に錦木を立て、女性がそれを家に取り込めば、男性の思いがかなったしるしとする奥州地方の言い伝え。当初、御舟はこの作品を対幅として考えていたそうです。(山崎) pic.twitter.com/TUwxzEFA22

2018-06-13 12:03:03
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神坂雪佳《松鶴図》。松と鶴の取り合わせは、松が常緑樹の節操、鶴は貞操を表し、夫婦円満、子孫繁栄、豊穣などを象徴するとして好まれた吉祥の画題。群鶴や松の幹のたらし込みなどに琳派への意識を感じる作品ですね。(山崎)@山種美術館 pic.twitter.com/QeXaNL2IQo

2018-06-14 12:01:15
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現在開催中の琳派展@山種美術館プレス内覧会での山下裕二先生の見どころ解説の動画をアップいたしました。ぜひご来館の前にチェックしてみてくださいね。(山崎) youtube.com/watch?v=pmOilj…

2018-06-15 12:05:03
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神坂雪佳《蓬莱山・竹梅図》。金銀泥を中心に使用していることや、蓬莱山と松竹梅という吉祥の画題が描かれ、特別な依頼により制作されたことがうかがえます。各モティーフを柔らかなフォルムで捉えている点が雪佳らしいですね。(山崎) pic.twitter.com/saFGgkbOTd

2018-06-17 12:00:06
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伝 藤原公任《石山切(伊勢集)【重要美術品】》(山種美術館)は、《本願寺本三十六人家集》のうち「伊勢集」の断簡で、求愛する男と伊勢との間で交わされた2首の和歌が記されています。異なる紙を継ぎ合わせた料紙の美にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/i22QJTtELi

2018-06-18 12:00:09
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いにしえの歌仙をひしめき合うように配した田中抱二《三十六歌仙図》。もとは尾形光琳が描き、江戸琳派の画家に描き継がれた図様。歌仙のうち斎宮女御は、几帳(きちょう)と繧繝縁(うんげんべり)の畳で暗示的に表現されています。(山崎) pic.twitter.com/gaMGrOQtk0

2018-06-19 13:03:44
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本展が初出品の神坂雪佳《芙蓉図》短冊という小さな画面からはみ出るように、大きく描かれた芙蓉が印象的な作品です。花の薄いピンク色のグラデーションや、たらしこみの技法をいかして描かれた葉の色彩にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/sB2a0xOT4n

2018-06-20 12:00:06
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神坂雪佳『百々世草』(芸艸堂)も頁替え。愛らしい子犬がカタツムリをみつめる「狗児」や歌人をユーモアたっぷりに描いた「六歌仙」など。雪佳は国外での評価も高いんですよ@山種美術館(山崎)#Chaumet #Hermes pic.twitter.com/T2NxxyrsGt

2018-06-21 12:00:12
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西郷孤月が台湾に取材した最期の作品の一つ、《台湾風景》(山種美術館)。明治45年に新天地を求めて大陸へ向かおうとした孤月は、台北で発病し7月に帰国、翌月に亡くなりました。木の幹の上下を切り取るような構図にご注目。(山崎) pic.twitter.com/9SPRe6w5NM

2018-06-21 12:05:04
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6/21は #夏至 。そろそろ、朝顔が咲き始める頃。開催中の琳派展では、いくつか朝顔の絵画を展示しています。俵屋宗達を慕った安田靫彦による朝顔》は、葉にたらしこみの技法を用いて軽やかに表現されています。@山種美術館(山崎) pic.twitter.com/khnqjb3uiE

2018-06-22 12:00:13
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本展で初出品する神坂雪佳《男雛図》。丸くふっくらとしたお顔が愛らしいお雛様です。扇面や色紙、短冊など小画面の作品も数多く残した雪佳。本作品からも画家と図案家の両側面を持つ雪佳の魅力が確認できますね。(山崎)@山種美術館 pic.twitter.com/8aIqgb30Ve

2018-06-24 12:00:06
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墨を基調に描かれた菱田春草《月四題(春夏秋冬)》(山種美術館)は、満月と四季の植物を描いた四幅対。月の表現の外隈(外側をぼかし対象を浮き立たせる技法)や、草木のたらしこみなどに琳派の作品への意識がみてとれます。(山崎) pic.twitter.com/TgOQ2HkPO0

2018-06-25 12:00:11
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神坂雪佳が絵付をした《子日図文台・硯箱》。正月の最初の子(ね)の日、野辺に出て小松を引き抜いて遊ぶ行事である「小松引き」。月次絵(12ヶ月の行事や風物を描いた絵)などでも知られた主題です。(山崎)@山種美術館 pic.twitter.com/guRC0B4tqL

2018-06-26 12:00:07
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小林古径《夜鴨》(山種美術館)は、昭和初期に古径が繰り返し描いた鴨の図の一つ。水面に映る月に向かうように飛翔する鴨は、薄墨を主体に色数はおさえて描かれ、尾形光琳の《飛鴨図》(山口蓬春記念館)を思わせます。(山崎) pic.twitter.com/7QKdZe1097

2018-06-27 12:00:08
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今宵は #満月 酒井抱一《紫式部石山寺観月図》中秋の名月に紫式部が石山寺で月を眺めながら『源氏物語』の構想を練ったという伝説に基づく作品。石山寺から眺める秋月は近江八景のひとつとされるほど格別だったそうです。(山崎)@山種美術館 #fullmoon pic.twitter.com/B9O6P5W6Oq

2018-06-28 12:00:08
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琳派展では、絵画に加えて工芸作品も一部展示。清水六兵衛(4代)作陶《絵御本風神雷神図茶碗》は、琳派のシンボル的な画題である風神雷神が茶碗の外側に描かれたユニークな作品。風神は今村紫紅、雷神は安田靫彦が描いています。(山崎) pic.twitter.com/6bcZpZhi0u

2018-06-29 12:00:13
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菜の花と蝶で春、薄と虫で秋をそれぞれ表した、山元春挙《春秋草花》(山種美術館)。草花を斜めに横切るように配し、小さな虫を添えて、季節の情趣を捉えた図様は、酒井抱一など江戸琳派の絵師たちも数多く描いています。(山崎) pic.twitter.com/fBUtTNa1wl

2018-07-03 12:00:07
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樹木の幹を画面の天地で断ち切る構図は、琳派が得意とした手法。平成まで活躍した奥村土牛《啄木鳥》(山種美術館)は、幹をトリミングして描いた構図に琳派への意識が見られます。種類が異なる樹幹が縞模様のように並ぶ様にご注目。(山崎) pic.twitter.com/V4zsI0yyag

2018-07-05 12:00:14
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