建築と庭園は一緒に設計すべきものである――吉田鉄郎著『日本の庭園』(勉強メモ)

セルフ勉強まとめです。
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NHKニュース @nhk_news

【速報 JUST IN 】京都 桂川上流の日吉ダム 大量放流始まる #nhk_news www3.nhk.or.jp/news/html/2018…

2018-07-06 18:35:54
未発育都市 @mihatsuikutoshi

桂離宮が心配なので様子を見てきた。(様子を見てきた=「桂離宮」でツイッター検索した^^の意)

2018-07-06 20:33:14
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

桂離宮に水害についてかいたものがあったから貼っておくね。r-dmuch.jp/jp/results/dis…

2018-07-06 21:32:26
相波 幸治 Koji Aiba @aiba_koji

阪急京都線が普通に運転しているので、すぐ近くにある桂離宮は当然無事かと思います

2018-07-06 23:18:46
三角スミス @314ss

アアアアアアアア桂離宮だけはどうか、どうか神様、慈悲をアアアアアアアア pic.twitter.com/pAm8HFRUJ8

2018-07-06 23:40:49
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(1)概説

未発育都市 @mihatsuikutoshi

桂川が心配だけど、吉田鉄郎著『日本の庭園』 amazon.co.jp/dp/4306052397 の勉強の続き。この本は(1)「概説」(2)「歴史的発展」(3)庭園の種類」(4)「庭園を構成する要素」の構成になっていて分量的にはほとんどが(4)である。では、今日は(1)「概説」について。少し引用すると、(続く

2018-07-07 00:12:00
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)「ヨーロッパでは、庭園といえば建築のように構成される幾何学的な整形式庭園を意味し、この形式が数世紀にわたって支配的だった。しかし、18世紀になってイギリスで風景式庭園が生まれると、幾何学的な整形式庭園は退潮を迎えて行った。逆に東洋では、古来より風景式庭園だけであった。(続く

2018-07-07 00:16:52
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)日本と中国は、いずれもまぎれもなく風景式庭園であり、幾何学的な形式は決して生まれなかった。西洋と東洋の庭園がこのように異なる発展の道筋をたどったのは多くの理由や背景がある。…まず自然観の相違を指摘するべきであろう」とのこと。そして、日本の庭園の大まかな特徴を3つ挙げている。

2018-07-07 00:23:10
未発育都市 @mihatsuikutoshi

日本の庭園の1つ目の特徴は(昨日ツイートしたように)「住宅と庭園のあいだの密接な関連に際立った特徴を見出すことができる」こと。2つ目の特徴は「日本の庭園では風景というものに対する理解のあり方が、造形として表現されている点である。庭園によって差異はあるが、たんなる自然の模倣(続く

2018-07-07 00:28:53
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)ではなく、風景の理想の姿を庭園に映し出し、芸術的な感性によって高められ、ある種の崇高さを獲得していった。イギリスの風景式庭園が自然をできるだけ正確に再現しようとしているのに対し、日本の庭園では象徴的に解釈された自然がより小さなスケールに変換されていくことが多い」(続く

2018-07-07 00:35:30
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)とのことです。要するにこれですね。日本の庭園は自然の風景を縮小(ミニチュア化)しているのである。 togetter.com/li/966570 twitter.com/mihatsuikutosh…

2018-07-07 00:36:36
未発育都市 @mihatsuikutoshi

日本庭園の一番の特徴は、自然の風景を縮小(ミニチュア化)しているということ。自然のフィクション、またはアナロジー(類推)なのですね。詳しくはオギュスタン・ベルク著『空間の日本文化』に書いてある。>RT

2016-03-29 21:54:20

まとめ 空間の日本文化――サンダル履きで歩ける都市をめざして(2) 『ドゥルーズ』、ロラン・バルト著『表徴の帝国』、オギュスタン・ベルク著『空間の日本文化』などについて。 28028 pv 217 7 users 6

未発育都市 @mihatsuikutoshi

@etketketketke そうですね。盆栽は樹木のミニチュアです。

2018-07-07 01:22:07
未発育都市 @mihatsuikutoshi

日本の庭園の3つ目の特徴は「仏教思想からの影響である。とりわけ禅宗と茶道に大きく影響されている」とのことです。その他の特徴では、西洋の庭園は多彩色であるのに対して日本の庭園は単彩色であること。「水」を重要な要素として用いていること。特に「滝は日本の風景のなかできわめて特徴的(続く

2018-07-07 00:40:40
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)な要素だが、庭園のなかにも小さなスケールに置き換えられて挿入される」とのことです。まぁ、これには「高くても1.2メートルくらいの落差がせいぜいでした」 twitter.com/mihatsuikutosh… twitter.com/mihatsuikutosh… という理由もある^^。(前に読んだ宇田川辰彦氏監修の本の第3章より)

2018-07-07 00:44:37
未発育都市 @mihatsuikutoshi

「滝」について。「日光の華厳滝や、那智勝浦の那智の滝、神戸の布引の滝など、日本には、絵に描いたような見事な滝が数多く存在します。京都近郊の山沿いにも美しい眺めの滝がたくさんあり、平安の頃から都の貴族たちは、そのような滝の美しさを、庭園の主景として表現する工夫をしてきました」(続く

2018-06-20 23:45:23
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)しかし、当時はポンプがないので「高くても1.2メートルくらいの落差がせいぜいでした」「しかし、その制限された高さにおいても、自然の山河を落ちる、いきいきとした滝の表情を映すために、実にさまざまな滝のつくり方が研究されたのです」とのこと。「滝」でも石が重要な役割を果たしている。

2018-06-20 23:47:59
未発育都市 @mihatsuikutoshi

あと、吉田鉄郎は日本の庭園の造形手法は他の日本の芸術でも見出すことができると述べている。「日本の芸術に共通の原則は、庭園の造形手法にも見出すことができ、芸術家たちはつねにこの原則に立ち返って努力を傾けてきた」とのこと。その例として日本の庭園の「石組」について最後に解説されている。

2018-07-07 00:47:52
未発育都市 @mihatsuikutoshi

引用すると「最後になるが、石組の立体的な構成手法をめぐって、日本の芸術の造形原理と、庭園における具体的な応用例についてさらに説明したい。石組はつぎの方法によってかたちづくられる。まず、中心線のやや左側に主石を置く。つぎに主石の少し左側に、副石を配する。この主石と副石によって(続く

2018-07-07 00:51:09
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)石組の主要素が構成される。つづいて主石の斜め右前に、主石と副石の間隔よりも若干広くなるように、対石を置く。この対石は、主石と副石と相対する関係になるように留意しなければならない。たとえば、主石と副石の背が高ければ、反対側に置かれる対石は背の低い平らな石を選ぶ。(続く

2018-07-07 00:54:07
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)主石・副石・対石の3つの石がもっとも重要であり、石組全体の構成を決定づける。…多数の石を用いるときには、まずいくつかの石組を構成し、つぎにそれぞれの石組をひとつの石に見立て、さらに大きな石組を構成するといった要領で全体をかたちづくっていってもよい。日本の庭園では、(続く

2018-07-07 00:56:27
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)こうした造形手法が丘や池、あるいは樹木の配置にも用いられる。さらに言えば、庭園の構成だけでなく、生け花や盆景、水墨画といった芸術のすべてにおいて、この造形原理が応用されていることを見出せるだろう」とのことです。引用がやたら長くなってしまったけど^^、これは要するに(続く

2018-07-07 01:01:00
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)この本の前に読んで連ツイした宇田川辰彦監修『庭師が教える 図解 日本庭園の見方・楽しみ方』の第2章に書かれていた「不等辺三角形のフラクタル」 twitter.com/mihatsuikutosh… のことを言っている。

2018-07-07 01:03:23
未発育都市 @mihatsuikutoshi

日本庭園の樹木の植え方。不等辺三角形のフラクタル。 amazon.co.jp/dp/4259547550 pic.twitter.com/17CDC9mi6t

2018-06-16 20:09:23
未発育都市 @mihatsuikutoshi

また、その本の第4章では「不等辺三角形のフラクタル」は樹木だけではなく石組でも用いられる twitter.com/mihatsuikutosh… twitter.com/mihatsuikutosh… ことが書かれている。

2018-07-07 01:06:54
未発育都市 @mihatsuikutoshi

話を戻すと、石組で二つの石を組む場合は「大きさ、形の異なる石を選び、…二石の気勢が「人」の字のように、互いに支え合う」ような配置にする。三つの石を組む場合は「正面から見た各石の頂点と、真上から見た各石の中心点が、それぞれ不等辺三角形になるように組むことが大切となります」(続く

2018-06-23 00:03:33
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)とのことなのだけど、これも前にどこかで読んだ気がしなくもない。これと同じですね→ twitter.com/mihatsuikutosh… 日本庭園の樹木の植え方(これも第2章で解説されている)。しかも石組では「真上から」だけではなく「正面から」見た時も不等辺三角形になるように組むことが大切だとされている。

2018-06-23 00:06:51
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