経済学者・社会科学者と「政策提言」について 2018年7月28日~

理論と現実の制約をどこまで考慮するか、積極的立場と抑制的立場と
政策提言 社会科学者
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Kenji Shiraishi @Knjshiraishi
まだ入省一年目の頃に、かなり酔いのまわった大先輩(後の次官)から「白石くん、政策を通すっていうのはね、突き詰めると権力闘争なんだよ」と助言された。文脈は覚えていないが多分自分が青いことを言ったのだろう。そのときは意外に思ったけど、利害調整を伴う以上、そういう現実は避けられない。
Kenji Shiraishi @Knjshiraishi
ともに、素晴らしい政策案をつくればそれでよしと誤解しがちな若者に、政策を通す時の一筋縄にはいかない現実を、それぞれのご経験を踏まえて伝えた、という文脈です。念のため。
アムロ波平 @namiheiAMURO
経済学者にも同じことが言えて、政策提言すればそれでよしとしている人が多い印象。政策決定プロセスまで考えて、実現可能な政策提言しなければ意味がない。予算制約には気を使うけど、政治制約ついては無頓着。 twitter.com/Knjshiraishi/s…
安田 洋祐 @yagena
政治制約を経済学者が無視することは確かに問題かもしれません。ただ、比較優位をもたない政策決定プロセス(派閥間・役所間での駆け引き、利害関係組織の力関係etc)について時間と労力をかけて理解しようとするよりも、筋が良いと思う政策についてどんどん政策提言していく方が建設的だと思います。 twitter.com/namiheiAMURO/s…
安田 洋祐 @yagena
「実現可能性を考慮しない政策提言を控えよ!」というのは正論なのですが、それを口実に政策提言そのものをしない学者が増える、あるいはすべきではないという風潮が学界に広がる危険性も同時に孕んでいるような気がしました。提言の数が増えれば、その中に実現可能性の高いものも出てくると思います。
Ryo Takagi @ysoleilbleu
同意。政策担当者としても、制約条件を考慮した漸進的な提言よりも、理論的に最適なあるべき政策・制度に関する提言の方がありがたい。制約条件を織り込んだ政策は役所側でも提案しやすいが、制約を無視したあるべき政策は役所から提案しにくいし、理論的根拠として説得材料になる。 twitter.com/yagena/status/…
Economics Δ(経済研究院・情報技術研究院) @economics_delta
@yagena 各種の制約条件を抜いて、理論的に目的を達するための方策論を確立しておくことは非常に重要で、制約条件自体は場合によってはその後で変更することも可能なわけですから、まずは筋道だった理論を確立する方が先だという意味で同感ですよ。#NHK
Kuto @GacciDo
@yagena 研究者 学者の役割は 異論を提示すること(政策提言もそうですが)と、 問題を整理して専門ではない人に考える枠組みを提供すること、 どちらも大切かなと。
アムロ波平 @namiheiAMURO
@yagena 私の趣旨は、「政策提言を控えよ」ではなく、現実の問題への政策提言は、政治制約も考慮した「現実的」ものであるべき。なぜなら、現実の問題への対処に実現不可能な政策提言はナンセンス。もちろん、一般論としての、最適経済政策の研究が無意味とは思いません。
安田 洋祐 @yagena
趣旨は理解しているつもりです(だからこそ、「正論」と書かせて頂きました)。その上で、提言が“現実的”であることを要求し過ぎると、政策提言自体が学者から出てきにくくなってしまうといった弊害が起こるのではないか、と懸念を表明した次第です。 twitter.com/namiheiAMURO/s…
安田 洋祐 @yagena
加えて、政策が政治制約を満たしているかどうかは、(予算制約などと比べて)客観的に判定しにくい、という問題を抱えているように思います。論者によって、何が現実的かについて見方が異なる場合は少なくないのでは? もちろん、合意ができている場合にあえて非現実的な議論をすべきとは思いません。
尾崎大輔 @zakidai
本当に良い政策の方向性だと多くの人が納得出来るようなものがたくさん提示される土壌ができれば、政治的な制約を変えようとしたり広げようとしたりする動きも出てくるかもしれないのになと思ったり。 あと、何も変えようとしないことで被る損失可能性には焦点が集まりにくいから諸々難しいけども。
安田 洋祐 @yagena
政治制約自体がダイナミックに変わっていく可能性がある、という視点は重要ですね。あとは、大臣や与党の有力議員/派閥が関心を示すと話が一気に進む、という「鶴の一声」的な制約突破もあるかもしれません。最近だと、与党内でも若手議員を中心にEBPMやナッジへの関心が急速に高まっている印象です。 twitter.com/zakidai/status…
安田 洋祐 @yagena
真摯な学者であればあるほど「エビデンスやナッジが悪用される危険性」について警鐘を鳴らしたくなるでしょうが、むしろこれらを活用した“筋の良い”政策をどんどん主張していって欲しいと思います。そうでないと、学者が慎重に論争している間に他の誰かが“筋の悪い”政策を推してしまうかもしれません。
安田 洋祐 @yagena
専門家による一般向け情報発信にも似たようなところがあります。同業者であれば、発言・文章の“アラ”は目につくと思うのですが、この点をせっせと糾弾すると(目の肥えた大学院生とかに多い)情報発信のハードルが高くなりすぎてしまい、結果的に、遥かに信頼性が低い自称“専門家”が増えてしまいます。 twitter.com/yagena/status/…
安田 洋祐 @yagena
そこで、政治学者と経済学者のコラボですよ!福元さんがまさに実践されていますが、政策提言が出てくる応用・実証系の経済学系研究会に(政策決定プロセスに詳しい)政治学者の方が参加して頂けると、とても良い刺激になると思います^^ twitter.com/000fukumoto/st…
江口允崇 @maseguchi
政治的実行可能性を踏まえねばならないという意見は院生時代からずっと聞いてはきたけど、それを踏まえようとしたら結局霞ヶ関の力学に阿るしかなく、経済学的な知見なんてほとんど活かせなくなるんですよね。
江口允崇 @maseguchi
それと、こうした権力闘争という生々しい視点で政策を見るようになると、問題の原因を属人的なものに矮小化してしまうことも多い気がする。例えば、「なぜ日本の◯◯はこんなに不便なのか」とか話したときに、「今の次官の性格がああだから」みたいな考え方になってしまう。
江口允崇 @maseguchi
そうは言ってもこの画像はすき pic.twitter.com/6xOBX6Cojf
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ときわ総合サービス研究所 @tokiwa_soken
実際に政策になるかは政治力学によるけど、それ以前に提案がきちんと実際の政策に落とし込める「詰まった」ものになってることが大事と思います。学者さんの提案の中には「大所高所からの貴重なご意見」かもしれないけど"So,what?"と言いたくなるものがしばしばあります・・ twitter.com/maseguchi/stat…
江口允崇 @maseguchi
一方で都合の良いアドホックな仮定を「現実的制約」としてとってつけて都合の良い結果を出しているだけの分析もよく見ましたね。。周囲の利害関係者をいかに説得するかを詰める政策現場と、ロジックとデータを詰める学者の方向性の違いがあると思います。twitter.com/tokiwa_soken/s…
江口允崇 @maseguchi
「現実」ってその人の都合でしかないだろと思うようになったのは、そうした都合のいい制約を入れて都合の良い結果をby definitionで出してる分析を散々見たからです。まさに「ようはどうやってだますかですよ!ハハハ!」の精神が現実的政策分析の精神のようにしか見えませんでした。

サマータイム擁護の経済学者が政策提言するのどうよ、という視点
はりー @Woofer30
伊藤元重みたいな人がキー局のテレビ番組で嬉々としてサマータイム擁護しちゃうの見ると、安田先生が経済学者はどんどん政策提言して、専門家がばんばんツッコミ入れればいいなんてのは、申し訳ないけど論外だなって思っちゃうな。。。
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コメント

iwashiryo @iwashiryo1 2018年8月10日
まとめを更新しました。
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