経済学者・社会科学者と「政策提言」について 2018年7月28日~

理論と現実の制約をどこまで考慮するか、積極的立場と抑制的立場と
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戯画兎 @giga_frog

これを推すなら他の価値判断の信用も落とすと思うが。 >学習院大学の伊藤元重教授は、「前からやるべきだと思っていたんです」と、サマータイム導入に賛成であることを明かし news.careerconnection.jp/?p=57915

2018-08-08 23:51:23
ショーンKY @kyslog

あのくらいの年代の人にサマータイムは無条件にいいものという幻想を持ったまま脳みそが書き換えられてない人がいるのか……伊藤元重は経済学者総出で叩いておかないとまた「これだからケーザイ学者は」と煽られまっせ

2018-08-08 13:00:09
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

実際こういう老人たちをまずはきっちり批判してかんとあかんと思うわ。

2018-08-08 15:22:06
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

老人だけの問題かというとそうでもない。若手も、パブ目指して一生懸命研究すればするほど、時事的な政策論争について疎くなってトンデモ議論するリスクが高くなるというトレードオフがある(分野もある)。

2018-08-08 23:37:23
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

経済学は学問領域としての自律度が高いせいか、研究対象の分野べったりでなくても学術的成果が出せるし、むしろそういうあっさり系研究者のほうがさくさく成果を出せることもある。それが強みでもある一方で、当該分野にへばりついている人たちから「!?」と思われるリスクもでてくる。続

2018-08-08 23:47:05
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

ただ、ここ15年くらいはそういうことをよく考えてきたが、いろんな立場やそれらの関係性も、この短期間でも変化している。「!?」の中身も変わってきた。楽観的に考えるならば、「!!」ということが増える余地もあるし、そういう方向に経済学が発展すればよいと思う(他力本願)。

2018-08-09 00:03:59
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

ぼくはそもそも「社会科学者」が「政策提言」をすべきだとは思わない。「社会科学者」の政策への関与があるとすれば分析の「政策的含意」を詳らかにして議論の前提を変えることまでで、「政策提言」をするなら「政策研究者」か「政策立案者」として個人的・組織的にそのための資源を割いてやれば良い。

2018-08-08 23:59:56
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

「政策提言」をするなら「政策研究者」か「政策立案者」として個人的・組織的にそのための資源を割く必要がある、と書くべきだったかな。

2018-08-09 01:00:31
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

自分のなかでの「社会科学」か「政策研究」かの区別は、以前も書いたように、固有名を排して貢献を書いたときに新規性があるかどうかです。

2018-08-09 00:02:03
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

そうはいっても「社会科学者」が「政策研究者」的なこともできたほうがいんじゃない?とか「理論」だけじゃなくて「現場の知識」もとか言い始めるわけだけど、そういうジェネラリスト主義的な専門知の運用は中途半端な人材に色々触らせて物事をぐずぐずにするだけだと思う。

2018-08-09 00:26:22
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

単純に「今の専門家の数と厚みでは答えるべき問題すべてに常時答えることが到底できません。もっと専門家の数と厚みを増やしましょう。そうすればもう少しましになるかもしれません」と言いたい。

2018-08-09 00:28:02
安田 洋祐 @yagena

趣旨には賛成。一方で「政策提言」が何なのか、「社会科学者」の役割が何なのかをあまり杓子定規に捉えなくても良いと思う。文字通りの「提言」で無くても、政策的な含意が強い・定量的な評価がはっきりしている、タイプの研究を行う/伝える日本人研究者が増えると、政策決定にも好影響が出ると期待! twitter.com/mixingale/stat…

2018-08-09 11:22:50
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

ぼくが「分析の政策的含意を詳らかにして議論の前提を変える」という言い方で言わんとしたことと安田さんのイメージしてることは近いんじゃないかと勝手に思っている。「この論点に関してはここまでは言えてるんだから、それを無視して整合性のない議論してるんじゃないぞ」とつきつけていく。

2018-08-09 13:23:55
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

いいたいことは分かるのだが、そこまで高尚な問題にたどり着く前に、「一生懸命アカデミアで研究して論文書いていると、制度や政策について単純に間違って理解してしまうリスクがある」という初歩的問題もある。続twitter.com/mixingale/stat…

2018-08-09 00:44:39
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

経済学内部のセミナーでは厳しいコメントが飛び交うが、開発の人が公共の人に、労働の人が医療の人に、アメリカ人が日本人に、なぜ厳しくクリティカルなコメントができるかというと、それは「経済学の共有財産」に関する部分であって、固有の制度政策の事実認識についての部分ではないからである。続

2018-08-09 00:47:34
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

投稿論文におけるレフェリーとのやり取りについても(基本的には)同じである。つまり、日々そういう世界に生きる経済学者には、固有の制度・政策の事実認識のクオリティについては、厳しいチェック環境に置かれていないし、厳しく自己チェックするインセンティブもない。続

2018-08-09 00:49:43
Kohei Kawaguchi=Sunada @mixingale

@dojin_tw 何かについての間違った理解に基づいて議論をしてた場合、そのなにかが制度であれ数学のミスであれ、その時点で社会科学の議論として失敗してるわけなので、「社会科学の議論としては成立してる」場合の話をしてる時点でその手の初歩的なミスの存在はby constructionで認めてない。それは別の話です。

2018-08-09 00:49:48
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

そして「制度・政策の事実認識」は、それ自体が学問的検証の対象となる(なってきた)領域でもある。だが私が属する経済学アカデミアにはそれを喧々諤々議論する場はあまりない。それをよいとも悪いとも今は思わないが(代わりに別のことを喧々諤々議論しなければならない)、トレードオフではある。

2018-08-09 00:57:56
K. Teshima 手島健介 @tetteresearch

@dojin_tw 自分の論文での分析対象での狭い固有の制度、政策についてはあっさり派のほうがべったり派より全然徹底的に理解してると思いますが。。あっさり派の問題は論文の結論に影響しない部分は切り捨てがちで制度全体の理解のバランスが悪いことかと。

2018-08-09 01:02:48
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

@tetteresearch たしかに。RDでの閾値前後のふるまいとそれに関する細かい制度的理解などは、あっさり派のほうがべったり派よりもより詳細に理解していたりしますね。制度べったり派と制度あっさり派の対立についてより深く厳密に考察するのは余生の楽しみにします...w

2018-08-09 01:11:00
K. Teshima 手島健介 @tetteresearch

@dojin_tw まああっさり派はまさに局所的なこだわりがあるけど大局観がないということに尽きるんでしょうね。。あっさり派は論文勝負なのでべったり派の論文に対し「お前普段制度大事とか言ってるくせにその論文の変動の扱いの適当さはなに?」と思うことがありそう(これがさっき続くと書いてことの続き)。

2018-08-09 01:18:08
K. Teshima 手島健介 @tetteresearch

@dojin_tw (これで最後)あっさり派に多少なりとも大局的な見方をさせるよう努力させるのは外部妥当性について考えさせることだと思うので、最近の外部妥当性にうるさい傾向はいい傾向だと思います。まあそういう努力では大局観の欠如は本質的に埋まらないかもしれませんが。

2018-08-09 01:22:01
安藤道人 (Michihito Ando) @michihito_ando

@tetteresearch なるほど。そのうち学問的にあっさり派とべったり派がアウフヘ―ベンされることを願ってきましたが、外部妥当性の議論がアウフヘーベンのきっかけになりうるということは考えたことがなかったです。

2018-08-09 01:32:13
K. Teshima 手島健介 @tetteresearch

@dojin_tw あー自分的には、外部妥当性の考慮は自分の局所的関心を広げるのに役立ったのですが、そのやり方として制度全体の理解を増やすのが唯一ではない(逆にしっかり理論的枠組みで考えるという抽象的な方向にいくやり方もあるかも)のでべったり派に近づくとは限らないかも。。

2018-08-09 01:46:54