「田舎のヤンキーがよく着てる犬のトレーナー(GALFY)」が原宿の若者に流行中？！その文脈を追ってみた

ko watanabe @koyozine

@Euphonica_045 @yamada0221 ロンドンのコアな方々では、3、4年前に流行ってたみたいです。都築響一さんに教えて頂きました。 かなり前からベッドインのちゃんまいは着てますよ。

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@koyozine @yamada0221 情報有難うございます。ロンドンですか。やはり「ガルフィーを着ているヤンキー層が生活圏内にいない」というエキゾチシズムゆえにファッションとして昇華できるという考察はそれほど外れていないようです。 ベッドインのちゃんまいさんは芸風とセンスの佳さの成せるわざでしょうね

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ガルフィーのワンちゃんって最初からヤンキー用として「見た目は怖いが心はピュア」の象徴としてデザインされ、狙い通りその同一性が評価されヤンキー層にブレイク、結果的に「こわい人が着てる犬」として非ヤンキー層から恐怖の対象になっているのが面白いですね

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どうもこのガルフィー人気は考えれば考えるほどエキゾチシズムが重要なポイントのようで、単にヴェトモンゴーシャの文脈だけではないなと思ってきました。 身近にワンちゃんジャージのこわい人がいないエリアでこそ、自分だけでなく他人から見ても純粋なファッションとして成立するのでは

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あくまで遠い存在、異文化であるオールドタイプの不良のエッセンスを鮮度の高いアクセサリー的に使う、これはリアリティーがないからこそ可能な、都会的文化遊戯です。 実際にヤンキーに絡まれたり殴られたりした経験があれば、いくら流行といっても抵抗ありますよね

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ヤンキー層と親和性の高いEXILE周辺の人が着ているヴェトモンは、やはり海外のブランドですから、いくらストリート調といっても文化的リアリティーはないんですよ。だから全国のEXILEファンもそうでないファッション好きも違う視点で楽しめるわけです

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ゆえにガルフィーは限られたハイセンスなエリアでの局所的流行に留まるような気がしています。23区西側と、一部の地方都市くらい(先述の理由で、ヤンキーの多い神奈川県は難しいと思います)でしょうね。 そしてそれは長い目で見たときにブランドにとってプラスになるはずです

פנים @sdqlp

コスプレという話だよな twitter.com/Euphonica_045/…

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@sdqlp 対象への愛を前提としておらず、また「ヤンキーのファッション」を目指していませんので、いわゆるコスプレとはまた異なる趣向かと思います。寧ろGALFYを着ることでヤンキー文化の本質的な要素（田舎っぽさ、暴力性）を否定する、そんな諧謔的行為にも見えるんですよねー

פנים @sdqlp

@Euphonica_045 対象との距離という意味でコスプレという語を使いました。対象との間にある種の断絶がある限りでそれをキッチュに纏えるという形式ですね。近年の都心ではヤンキー的なるものへのリアリティが驚くほど希薄で、それがコスプレ的なアプロプリエーションを可能にしてるんだと思いますね

פנים @sdqlp

@Euphonica_045 ゆえに「キャラクターになりたい」型のコスプレではないです

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@sdqlp たしかにコスプレにはそうした断絶があってこそ成立する性質がありますね。 アプロプリエーションという発想はありませんでしたが、言われてみるとすっきりと腑に落ちる表現です。 ヒップホップ方面から人気が高まったというのも、サンプリング的な手法に近似性があったのかも知れません

פנים @sdqlp

@Euphonica_045 諧謔味が生じるとすれば、それはヤンキーに対する一定のリアリティを持った視座から見てのことですね。おそらく原宿で着ている若者たちにそうした含意はないです。サンプリングというのはまさにその通りで、文脈抜きに切り出して（rip）、混ぜて（mix）貼り付けて（burn）いるわけですね

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@sdqlp なるほど、私自身がヤンキーだらけの環境で反発心を持ちながら育ったので、仰るように自然とそうした視座になってしまっていたと思います。 現代の都会の若者にとっては、あくまで表層的な記号に過ぎないんでしょうね

פנים @sdqlp

@Euphonica_045 ただ書いていて思ったんですけど、原宿という都市の性質上、郊外から気合いれて遊びに来る（きゃりー的な）層が一定数いるのでヤンキーに対するリアリティが絶無だとは言い切れないですね。クラブ界隈にはジャンルによってはステロタイプな怖い先輩もいるわけですし、その辺の混ざり合いは難しいですね

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@sdqlp 原宿などでガルフィーを着ている若者の内、地方、郊外から遊びに来ている割合は決して多くはない気がします。行き帰りの道中もガルフィーを着ることになりますし。気合を入れるにしてももっと「東京的」なアプローチなのかと。いずれにしても憶測の域を出ませんが…

פנים @sdqlp

@Euphonica_045 なるほど。となると地方・郊外から来る若者にとっては「え、それマジでオシャレでいいの？」っていう戸惑いもあるんでしょうかね…。いずれにしてもそうして原宿でソフィスティケイトされていくうちに、二階堂ふみのように抵抗なく着れるように馴致されていくのでしょう…（むろん憶測です

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@sdqlp だと思うんですよ。で、もしこの憶測がそれほど的外れでないとしたら、ネットやSNSの普及、流通の進化によって情報の時差が薄れつつある時代に於いて、居住区域に起因する感覚の断絶という真逆の流れが新たに発生していることになります。とても興味深い現象です。それも一時的かも知れませんけどね

さやか @autumbright

ガルフィー考察すっごいおもしろいなぁ。ユーフォニカさんすごいなぁ。とはいえ絶対着れないよなぁ…。あぁでも、トップスインなんて絶対できない！！！と思ってたのに、2018年できてる自分がいるので、もしかしたら5年後くらいにガルフィー着てる自分いるかも知んない…こ、怖い〜。 ＞RT

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@autumbright いやはや恐れ入ります。私もトップスイン無理派でしたが、娘が「これはインしたほうが可愛いなー」とか言いながら毎日学校に着ていく服を合わせているのを見ているうちに慣れてきました笑。装いの感覚、ポリシーなんて移ろいやすいものなんですねえ。ですから5年後のことはわかりませんよ～

さやか @autumbright

@Euphonica_045 とてもおもしろかったです。読んでいてなるほどの連続でした。リプありがとうございます。娘さん効果すごいですねw わたしは街中で見かける若者の着こなしで慣れてきたのかも。ガルフィー同様、異様に見えるものもまだまだありますが…supremeとGUESSを合わせるとか。でもほんとおもしろいですね！

Euphonica 横浜仲町台の洋品店 @Euphonica_045

@autumbright 私もさすがにいい歳ですし、身をもって若者に同調することはできず（またそうした服を売ることもせず）実際そうする必要もありませんけど、当事者にならずとも今起きているそうした現象を受け入れ、楽しむ気持ちを持った方が面白いですよね。それもまた服の味わい方のひとつだと思っています