異世界転生（トリップだけど）したから、自分の快適ライフのために奴隷制度普及させてみた（タイトルに偽りあり）

神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

その手記も今は燃えてしまい現存していない。後年、その手記の所有者は、ある一つの民族の村を地図から消しさった。その報復として彼は惨たらしく殺され、族滅の憂き目にあい、家も焼かれてしまっているのだ。 彼の高弟、12使徒と呼ばれるヒトは、似たような形でほぼすべて破滅している。

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後世、彼は「毒薬」と呼ばれたが、表立っては宣教師として活動することが多かった。さまざまな民族の子に好かれ、男には肩を叩かれ、女には好かれ。 彼は口先一つで、世界に不和と、地雷と、『平等たれ』という天意を悪意で捻じ曲げ広めていった。

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さて、もうちょい、不和を書いて、奴隷制を蔓延らせて終わらせたいまだ、半分くらいだ

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埋め火を各地に埋めた頃合い、彼はドミノを倒すことにした。 神を手に掛けるための最初の一つ。

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彼はその隣接する民族間の不和を煽るために、少年少女たちにナイフを持たせた。まさか、自分で握るわけがない。そんなことをしたら彼はすぐに捕まってしまうのだから。甘く、ぬるく、やさしい、きもちのいい言葉だけが彼の持つ武器であり力。

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単純だ。あとはみぃんなが勝手にやってくれる。 民族の同士の境界線近くで、片方の赤ちゃんの他殺死体が発見されたら、あとは埋めて置いた噂（地雷）が爆発していくのだから

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あいつら（あいつら）は殲滅戦を仕掛けてくるぞ 我等の子を殺すなんて許せない（我等を攻めるために子を殺すなど信じられない） あいつら、生き残ったやつ、首輪をつけて売るつもりだ 女子供は高く売れるらしい 流言飛語が飛ぶさまはなんて美しいのだろうか。 にこやかに笑う彼の目の前で人が死んだ。

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ロールモデルになるように、わざとらしくなく、彼が双方に介入する。 戦線の泥沼化や、和平交渉の主導の暗殺など、 洗脳した子供たちはほんとうによく役に立ってくれた。

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双方が疲弊し、厭戦気運が高まったタイミングで、横から別の民族を焚きつければ？ 原始的な、奴隷制度がそこに生まれるのだ。悲惨だなあと、彼は思った。 でも所詮その程度だった。だからそのまま、各地で埋めていた火種を開放していった。大陸各地で、同時多発的に起こる、民族戦争。

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そこにはもう、今までなんとなく、そこまでするのは、といった声をあげるものは存在しなかった。 怒号、嬌声、悲鳴、断末魔。 彼の見慣れたヒトたちが、明確に神に反旗を翻していく。

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民族同士の戦争が勃発し、多くの血が流れた。その中でヒト種はあえて沈黙を保ったままであったが、やがてヒト種は、一神教のもと、平等であった他民族を亜人族として定義、人に劣るモノとして規定し、ヒト種の奴隷として庇護されるか、無慈悲に殲滅されるかを突きつけた。 神を堕とす王手だった。

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彼は、奴隷制の普及に努めた。それはもう心血を注いだ神堕としの産物でもあるのだから。こういうときだけは勤勉と呼ばれる民族だけあってか、精力的に各地を回って、制度の不備を直し、ヒト種の悪意を十全に発揮できるようなそんな社会を整備していった。

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どのくらいたっただろうか、彼の元に、ある特徴をもった女が中央市場にいるとの報せが入った。 彼が薬師とともにすごした村は既に亡くなっていた。戦争に巻き込まれたのか、元が寒村だったがゆえに消滅してしまったのかは知らない。 ただ、あの薬師が死んでいるかどうかも分からなかった。

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だから一縷の望みをそこに掛けたというのは大げさか。急いで身支度をして中央市場へと彼は赴いた。 彼が乗るのは4頭立ての馬車。馬車と言っても、それを引くのは馬系の獣人族だが。この民族はごく一部を除き、亜人種になることを拒み、労働家畜並みの扱いを受けているのだ。

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御者の鞭を受けて、馬車馬から魂消るような嬌声が聴こえてきた。 彼は、少し思案。御者が扉を開いた際、 あまり、薬は入れ過ぎないでおいてくれよ。消耗品じゃないんだから。とだけ伝えることにした。 濁った笑みを浮かべた御者が何度も頭を下げるのを制して、彼は中央市場へと降り立った。

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中央市場というが、正確には、中央奴隷卸売市場というのが正しい表記だった。 ヒト種の欲望を叶えるためだけに生まれてきたと再定義された亜人族の集積所。 ほどなくして渡された女から聞き取り書かれた来歴を見て、彼はにこやかに笑った。

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旅人と暮らした後は、一人暮らしを続け。情勢の悪化と亜人族の需要増加に伴って、村ごと吸収されて、薬師は亜人族出荷用の母体と助産婦を兼ねていたらしい。 結局はヒトに飼われていた薬師に自由などなかったのだ。あの時から変わらずに。

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きっと、子供ができても、村に、取られてしまう。 いやなんだよ……それが生きるために必要だとしても。 だから、薬を使って、出来ないようにしているんだ。 でも……それでも……

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さて、この話はそろそろ終わりにしよう。この世界に見事奴隷制度を普及させた彼はそれなりに幸せに暮らしていたと伝えられている。 今はもう、何一つ、彼個人についてわかることなんて残っていないからなんとも言えないけれど。 それでも彼が築いた道の先にて、我等の神無き世界は続いている。

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おーわり。

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拙いけど、性癖ぶち込んでるからね。見やれ