異世界転生(トリップだけど)したから、自分の快適ライフのために奴隷制度普及させてみた(タイトルに偽りあり)

奴隷解放する話はいやだ!! 奴隷を作る話が見たいんだ!!
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神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

やっぱり、奴隷制を開放しようみたいな(創作内でクソ人権)ムーブをするのが悪いんだよ 異世界転生したから、自分の快適ライフのために奴隷制度を普及させてみた をしよ?

2018-09-11 18:59:53
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

元営業職、もとい詐欺師の主人公が、己の口先一つで、民族対立を煽り、戦争を主導し、奴隷制度を作り、蔓延らせ、多くの血と涙の上に立って、憎しみの目で見てくる角の生えた少女をにっこりと見つめ撫でる話

2018-09-11 19:02:44
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

特にチートなどはもらえなかったけど、まあほら、君がメチャクチャにしてくれるの楽しみにしてるから、会話と健康に過ごせる加護程度はあるから安心して、世界を変えてほしいなって、にこにこと美少女に言われて転生させられる主人公。

2018-09-11 19:05:21
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

知らぬ土地、知らぬヒトがそこにはいた。角が生えたヒト、うろこの生えたヒト、毛の生えたヒト、多様なヒトたちが、その世界には暮らしていた。もちろん自身と同じようなヒトも居た。彼は持ち前の口先三寸で、世界各地を回っていった。何事にもまず下調べから。だから火種を探していた

2018-09-11 19:07:31
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

なんてことはない、彼が見てきたこの世界は他民族が一つの大陸に共生している社会だ。同じヒトですら相互理解なんてできなかったのに、姿かたちも生活様式も違うヒトがぶつからないわけはない。ただ、完全なる亀裂が産まれなかったのは、宗教があったからだった

2018-09-11 20:06:20
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

いわゆる一神教で、彼らの上でカミとやらが世界を見守っているから、遍く威光で照らしているからこそ、致命的な衝突は回避され、ゆるい多民族共同体が成立していたのだ。おあつらえ向きにコトバは違えど、語り口は同じ。そうやってここまでどうにかこうにか連帯を維持したまま時を経ていたのだろう

2018-09-11 20:09:24
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

おそらく、あの女は悪魔かナニカだったんだろうなと、彼は今となって思うことがある。もしくは天使かなにかか。 そして、彼はおそらく見込まれて、破壊工作のために召喚れ、ここに在るのだ。それは彼の嗜好に一致したし、大枠であの女の意思から外れた行動をするつもりもなかった。

2018-09-11 20:11:27
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

何年か、旅をした彼は、さまざまな困難もあればロマンスもあれば、良き出会い、悪い出会い、様々な物を経験した。 それでも、あの女に似た、角の生えた少女が彼と一番長い間を過ごしただろうか…

2018-09-11 20:12:41
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

狼のような魔物に襲われて、命からがら村まで逃げ込めた彼に対して、その村は冷たいということはなかったが、さりとて暖かいというほどのものでもなかった。怪我が治るまで、気に入れば、好きなだけ、村に居ても良い。それなりに身体が治ってなお村に居たいのであれば、雑役や、税金などが必要と。

2018-09-11 20:14:56
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

その村は宿屋などもないような寒村で、彼は村はずれにポツンと建っているあばら家に転がされるように寝かされ、すぐに意識も薄れ、寝込んでしまった。高熱、身体のふしぶしを酷使した痛み、魔物に襲われた傷。加護のおかげか感染症などもなかったようだった。

2018-09-11 20:17:02
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

小さいパンという音で彼は目を覚ました。くべられた薪の割れる音。衣擦れの音がして気配が近づいてくる。一人旅の常で警戒しようとしたが。さすがの彼もまともに動けず、観念して目を開いた。

2018-09-11 20:18:36
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

…それは、彼をこの世界に呼び込んだあの女に似ていた。 月明をはね返すような銀糸の髪に、薄い褐色の肌。心配そうな緋色の目(これはあの女には全く似ていなかった)、そっと彼の頬や額へ小さな手が当てられて、ようやく目の前の少女があの女ではなく、似た別人であることに気が付いたのだった。

2018-09-11 20:22:34
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

うつらうつらとする視界の中で、その少女はてきぱきと彼の汗をぬぐい、触診して、また静かに彼の傍を離れて行った。 おやすみなさい、名も知らぬあなた。 そんな声が彼の耳に微かに聞こえてきたような気がした。

2018-09-11 20:24:05
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

それから数日後、起き上がれる程度には体調の戻った彼は改めて、女主人であるその少女に謝意を伝えた。 彼と同じヒトである村人とは毛色の違う、その姿は美しいがそこに在ることが不思議であった。そんな目で見ていたことに気付いたのか少女は苦笑いをして言う。

2018-09-11 20:26:28
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

見て分かる通り、この辺りの出身じゃあないのですよ。いろいろあって流れて来て、ここで薬師として住まわせてもらっているんです。 私が居なかったら貴方どうなっていたかわかりませんよ?この村は私以外はそういった知識を持つものがいないんですから……

2018-09-11 20:29:10
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

その少女は、親と共に自身の共同体を離れて流浪の末に、この寒村にたどり着いたのだという。親はすぐに亡くなったが薬師としての業で、村に飼われているといった。

2018-09-11 20:30:37
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

そこから、ずるずると、2年ほどはそこで暮らしていたろうか。彼と薬師との間に子供はできなかった。

2018-09-11 20:31:48
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

やがて薬師が彼へそれを伝えた、次の日、彼は村を出て行った。誰にも何も 告げず。

2018-09-11 20:34:35
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

気軽な一人旅に戻った彼は、笑う。 『さぁて、じゃあ壊してしまおうか。この世界を、望まれた通りに』 民族を分断し、奴隷制度を作り、このぬるい、やさしくない世界を変えてしまおう。 それがチート能力なんてない彼の出来得る最大限の破壊工作だった。 後の史書は、彼を『毒薬』と呼んでいる。

2018-09-11 20:39:45
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

彼は、一神教の組織、その宣教部門へともぐりこんだ。あくまで、箔をつけるためというべきか、やり方を習うというべきか。 彼は宣教部門でも、一神教のもとに他民族が共生していること、それ自体に疑義、不満を持つものを探していった。

2018-09-11 20:44:23
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

そうだよな、なんでだろうな?こんなに熱心に信心してる我等ヒト種と、あの鱗のついた魚人共の信仰は同じか?いや、違う。あいつらの信仰は経済のために受け入れているようなものじゃないか。純真なものではないだろう?神は遍く我等を見守ってくれているというが、不公平ではないのか?

2018-09-11 20:47:13
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

悪意の毒薬を、神の下僕へとしみ込ませていく行為のなんと甘美なることか。これは啓蒙である、そう彼は説いた。 神は遍く我等を見守っている。しかし、それを受けるに値するかどうかは別だ。 我等ヒト種以外の者の信仰はほんとうに正しく我等の神への信仰だと言えるのか。 喋る言葉こそ一緒。

2018-09-11 20:50:11
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

綴る言葉は違う。本当に、我等は同じ神の足元で額づいているのか? 貴殿らは最前線に居る、知っているはずだ、見ているはずだ。ほんとうに、我等以外に神の信仰に値する種がいるかどうか。なぜ最も信心が深いはず、一の下僕であるはずの我等ヒト種が一番でなく、他種族と並ばされているのか。

2018-09-11 20:54:24
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

ひとしきり、宣教部門の啓蒙を済ませた彼は、職を辞して気ままな一人旅に戻ることにした。彼に洗脳されたものたちは彼が残ってくれるように心を尽くして頼んだが、彼はそれを断ってこういった。

2018-09-11 20:56:13
神殿娼婦マリナ♥4歳ロリ幼女 @marinaresca0928

私が君たちにしたように、次は君たちが、ヒトの目を開かせいく番なんだよ。私が教えられることは教えたから、今度はあのヒトの亜種たる亜人族をぐちゃぐちゃにしてやらないといけなくてね。 そう、笑って振り向きもせずに彼は行ってしまったと。その時引き留めようとした一人の手記に書かれている。

2018-09-11 20:59:24