アームヘッド、デイ・オブ・カタストロフ14

みぐだしょ @yosidagumi2024

◎デイ・オブ・カタストロフ◎

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───真実を語ろう 開闢者は光のみを創ったのではなく 世界は闇を内在する 夜は悪によるものではなく 初めから我等に与えられていた タイムスリップ聖句

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『ライズ・オブ・エンドタイタン』

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大顎のアームヘッド は進化し忌むべき魔塔の近くに寄るすべを獲得していた。自らプロトデルミスを生産しビスケットハンマーの防御をかいくぐることに成功していた。大顎のアームヘッド は勝ち誇った顔を目の前の人の顔を模したビスケットハンマーに見せた。すると頭にボンボンを載せた顔が動いた。

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『門は開かれた』巨大な顔は嵐のような声を出す。その目が開かれた。『新しい宇宙が来る』『ボイジャーレコード』複数の声色で巨大な顔のビスケットハンマーは続ける。『新しい世界に行く権利を与えよう』ビスケットハンマーが刺さった地面が弾け飛んだ。筋骨隆々のボディが露わになる。

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ボンボンが光った。そしてボンボンは青い星を投影する。この星は地球である。地球の姿を映したボンボンは棒状の物体、さながら運命樹の形に変形した紐を通して大宇宙の知識をビスケットハンマーの頭部に注ぐ。『移動開始』『終焉の巨人起動』『コード書き換え完了』『目標ネオマタヌイ』『オムニテル』

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『あははは』ボンボンの内部、“エンドタイタン”のコクピットにはTYPE-Aアームヘッド 、ヴァジュラが収まりヌードルアームでこの巨人を操っている。エンドタイタンは運命樹にアクセスし開闢者の権能を得たこのタイムスリップ者によって本来の用途にそぐわない運用をされていた。あるいは……。

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エンドタイタン、オープナーは代替宇宙もまた創造主の望んだものであると証明しているのかもしれない。正のシステムと負のシステムのうち、正のシステムもまた負に転換したらどうなるのだろうか。エンドタイタンは大顎のアームヘッド を踏んだがその広い土踏まずによって彼は無事であった。

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エンドタイタンはリズ大陸を横断する。『オムニテル』『ボイジャーレコード』エンドタイタンが手をかざすと各地のビスケットハンマー達が呼応する。『オムニテル』現実の書き換えによって折れた塔も含め108の魔塔すべてが再生する。『約束の地』『集合』エンドタイタンは塔を纏いながら進む。

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やがてすべてのビスケットハンマーはアプルーエに到達する。『オムニテル』『約束の地』『エンドタイタン、変形開始』『コード：モーニング』エンドタイタンの額にピンクの宝石めいた物体が現出する。賢者の石である。と、同時に各ビスケットハンマーにも賢者の石が現れた。『合体エーテル』

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全てのビスケットハンマーは合体し一つの巨大な物体を成した。原エーテルである。108の賢者の石が連動し赤い光を放った。『エーテル、過剰出力』『運命史改竄機能演算危険領域』『機能強制停止』エーテルはその強すぎる力によって自ら静止した。無論予測通りである。起動の為デチューンが必要なのだ。

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エンドタイタンが歩いたという事実はその調和能力によって隠蔽され、それによるこの世界を壊すほどの矛盾はエーテルに内包された。新光皇暦２１２０年の事である。

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終わり