イタリアの地震に関する論文の記事抜粋

主にイタリアの地震に関する論文などに関する備忘録である #出葉の備忘録 を見やすくまとめた場所です。
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こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

アマトリーチェの建物に占めるRC造の建造物の割合はわずか9%。地震対策の改善。建物の57%の損傷が無視できる程度か中程度(D0-D1-D2)で、33%がD3レベル、RC建造物は2棟だけがそれぞれ損傷レベルD4、D5。

2018-09-15 14:11:46
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

合計300棟中240棟の建物を検査し、組積造建造物とRC建造物の損傷メカニズムと脆弱性因子を確認 損傷は非常に大きく、19%が半壊(D4)、44%が全壊(D5) 40%の建物は以前にタイロッドで改修されていたが、建築の質が悪いため効果なし

2018-09-15 14:15:27
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

半壊または全壊の主な原因は、壁と壁の結合の不足、壁と床の不十分な連結、質の悪い組積造建造物といった脆弱性因子の存在

2018-09-15 14:15:37
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

以下出典PDF: 2016年8月24日イタリア中部地震後のアマトリーチェの被害パターン ローマ第三大学教授、福州大学客員教授カミッロ・ヌティ

2018-09-15 14:13:01
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

たとえば毎日新聞jp(2009.4.10)には次のような記事がある。「イタリアは74年に初めて地震対策法が制定されたが,南部のシチリア,カラブリア州が対象だった。その後,北,中部での震災を経て,全土を危険度で4地域に分け耐震建築を義務づける改正法が03年に導入された。

2018-09-15 20:23:11
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

だが,地域差は激しい。76年に震災に遭った北部のフリウリ・ベネチア・ジュリア州では耐震建築が広がったが,中部や南部では新築でも1~3割ほど。今回の被災地ラクイラは,新しい公立病院や新庁舎も半壊しており,行政による手抜き工事や『耐震偽装』が問題視されている。

2018-09-15 20:23:53
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

日本ではよく問題になることだが,ヘリコプターの騒音が,生存者の音を聞くときの障害になることは,今回はなかったという。ヘリはごく初期に情報収集で飛んだだけで,報道など民間ヘリの飛行は禁止されていたからである。

2018-09-15 20:25:34
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

次に避難の状況だが,防災局によると,家を失った人は62,543人で,うち28,579人は5,553張りのテントに,33,964人は518のホテルに,2,225人は民家に避難した。ホテルはペスカーラなど100キロほど離れた海沿いの町にある。

2018-09-15 20:26:29
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

テントとホテルの仕分けは防災局によってなされたが,仕分けの基準は不明であるという。地震により,人口約7万の都市が全面的に立ち入り禁止となり,遠隔地のホテルへの大規模な避難が行われたことは,日本では例をみないことである。

2018-09-15 20:26:55
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

こうした決定は個々の地方自治体では難しく,全国組織の防災局ならではといえるだろう。

2018-09-15 20:27:05
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

一般に避難生活はテント→コンテナ住宅→正式な住宅という流れだが,今回コンテナ住宅は使わない。そのかわり20か所に1万5千人分の仮設住宅を作る。うち2か所は50年は使えるもので,後に大学に寮として寄贈されることになっているという。

2018-09-15 20:28:36
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

。約1,000人(最大時は1,500人)が収容されているグローボ・テント村を訪ねたところ,一つのテントは10畳ほどの広さがあり,中は電化されていた。エアコンも入っていたが,それでも夏は暑くて困ったという(図11,図12)。また知らない人との共同生活はつらいという声もあった。

2018-09-15 20:28:52
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

ある高齢の女性は,同じテントの他の収容者が全員クルド人の男性で,着替えもできないし,居場所がないと嘆いていた。居住環境は,日本の体育館と仮設住宅の中間ぐらいに位置するようである。

2018-09-15 20:29:03
こよな@イタリア地震被災地の「いま」を発信 @koyona_547

出典: 防災体制のありかたについての一考察――イタリア・ラクイラ地震を発端に―中村 功

2018-09-15 20:32:47