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アマトリーチェの建物に占めるRC造の建造物の割合はわずか9%。地震対策の改善。建物の57%の損傷が無視できる程度か中程度(D0-D1-D2)で、33%がD3レベル、RC建造物は2棟だけがそれぞれ損傷レベルD4、D5。
2018-09-15 14:11:46合計300棟中240棟の建物を検査し、組積造建造物とRC建造物の損傷メカニズムと脆弱性因子を確認 損傷は非常に大きく、19%が半壊(D4)、44%が全壊(D5) 40%の建物は以前にタイロッドで改修されていたが、建築の質が悪いため効果なし
2018-09-15 14:15:27半壊または全壊の主な原因は、壁と壁の結合の不足、壁と床の不十分な連結、質の悪い組積造建造物といった脆弱性因子の存在
2018-09-15 14:15:37以下出典PDF: 2016年8月24日イタリア中部地震後のアマトリーチェの被害パターン ローマ第三大学教授、福州大学客員教授カミッロ・ヌティ
2018-09-15 14:13:01たとえば毎日新聞jp(2009.4.10)には次のような記事がある。「イタリアは74年に初めて地震対策法が制定されたが,南部のシチリア,カラブリア州が対象だった。その後,北,中部での震災を経て,全土を危険度で4地域に分け耐震建築を義務づける改正法が03年に導入された。
2018-09-15 20:23:11だが,地域差は激しい。76年に震災に遭った北部のフリウリ・ベネチア・ジュリア州では耐震建築が広がったが,中部や南部では新築でも1~3割ほど。今回の被災地ラクイラは,新しい公立病院や新庁舎も半壊しており,行政による手抜き工事や『耐震偽装』が問題視されている。
2018-09-15 20:23:53日本ではよく問題になることだが,ヘリコプターの騒音が,生存者の音を聞くときの障害になることは,今回はなかったという。ヘリはごく初期に情報収集で飛んだだけで,報道など民間ヘリの飛行は禁止されていたからである。
2018-09-15 20:25:34次に避難の状況だが,防災局によると,家を失った人は62,543人で,うち28,579人は5,553張りのテントに,33,964人は518のホテルに,2,225人は民家に避難した。ホテルはペスカーラなど100キロほど離れた海沿いの町にある。
2018-09-15 20:26:29テントとホテルの仕分けは防災局によってなされたが,仕分けの基準は不明であるという。地震により,人口約7万の都市が全面的に立ち入り禁止となり,遠隔地のホテルへの大規模な避難が行われたことは,日本では例をみないことである。
2018-09-15 20:26:55一般に避難生活はテント→コンテナ住宅→正式な住宅という流れだが,今回コンテナ住宅は使わない。そのかわり20か所に1万5千人分の仮設住宅を作る。うち2か所は50年は使えるもので,後に大学に寮として寄贈されることになっているという。
2018-09-15 20:28:36。約1,000人(最大時は1,500人)が収容されているグローボ・テント村を訪ねたところ,一つのテントは10畳ほどの広さがあり,中は電化されていた。エアコンも入っていたが,それでも夏は暑くて困ったという(図11,図12)。また知らない人との共同生活はつらいという声もあった。
2018-09-15 20:28:52ある高齢の女性は,同じテントの他の収容者が全員クルド人の男性で,着替えもできないし,居場所がないと嘆いていた。居住環境は,日本の体育館と仮設住宅の中間ぐらいに位置するようである。
2018-09-15 20:29:03