うちの祖母(とその家族)の戦中戦後覚え書き

振狸庵ペパ（ハラスメント絶許）/ほぼ休止中 @omega11fox2

そういえばドラマラストで現在のすず(御歳93歳元気なカープ女子)が後ろ姿で出てたけど、わたしのリアル祖母(野球より相撲、推しの御嶽海の成長が日々の喜び)の1コ上だわ。祖母のすぐ上の姉も生きてりゃ同じくらい(背中にゲートボールの道具背負って地元の公園を原付で渡り歩く女傑だった)

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ちなみにこの現代と物語をつなぐ演出とせつ子さんのくだりはかなり好き twitter.com/omega11fox2/st…

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あとわたしも祖母も広島からかなり離れたところの住人なんだけど、最近になって曽祖父のことを祖母に聞いた流れで、祖母の伯父（曽祖父の兄）が（海上保険会社）の単身赴任先が広島だったために被爆して亡くなったことも初めて耳にした

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亡くなった知らせが来たのがいつなのかも遺骨が帰って来たかも祖母もよく知らないままだそうだけど、とにかく曽祖父が知らせを受け実家に里帰りして（曽祖父は総領娘な曽祖母のムコ）、ノッポだらけの一族の中でも特に偉丈夫だった伯父上の大きなスーツや革のコートの形見分けで困ったらしい

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祖母の話の蛇足。「この世界の〜」の浦野姉妹とほぼ同年の祖母とすぐ上の姉は、戦時中は主に不在がちな父（おそらく隣町に勤労奉仕に行ってたと思われる）と具合の悪い母に代わって農耕馬と小さい妹たちを連れて日々畑仕事をしていたらしい。あまりに何もないところなので空襲はなかったとのこと

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長姉が山の測候所で働いていた都合で、着替えなどを届けに行くため隣組の友達と山登りに行ったのが戦時中唯一の行楽だったとか（ただし嵐に遭って景色などちっとも見れなかったと悔しがっていた）

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なんやかんや激動の戦中と終戦直後を経て祖母は祖父の元に嫁いだそうなんだけど、物資不足に加えてすぐ上の姉とすぐ下の妹も立て続けに嫁入りという事情で、祖母の白無垢は自宅で生産した絹布（糸のつなぎがうまくいかず、ガタガタで絽の様だったと本人）で自分で仕立てたという

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まあ小学生時代に宿題解消のために「戦争の頃の話して！」と聞いて曖昧に「食べるものがなかったねぇ」としか教えてもらえなかった話を、今になって思わぬところ（そもそも曽祖父が無類の甘党以外にどんな人だったかという話だった）から聞けたので今年中にどこかで話したかったんだよね……