Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』埼玉公演を巡るツイートまとめ
Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(ロミオとジュリエットたち)金森穣 演出振付、彩の国さいたま芸術劇場(大ホール)。シェイクスピアの戯曲のせりふとそのバレエ作品のプロコフィエフの音楽を重ねる試みがかつてあっただろうか?天才的な演出振付。初めてスタンディングオベーションをした。
2018-09-17 22:04:38続き1:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。完全に演劇でもダンスでもないが、この形でしかあり得ないという必然性がある稀有な舞台作品。精神病院という設定は、シェイクスピアの舞台か映画で前例がある気がする。この作品ではそこにAI(ロボット)もいるのが重要ポイント。
2018-09-17 22:08:22続き2:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。どの役を俳優・ダンサーが演じるかという配分も見事。ダンサーの身体能力が驚異的。俳優もバリバリ体が動くし、狂言のような力強いせりふ回しも効果的。映像の使い方も巧み、リアルタイムで表情を見せたりせりふを表示させたり。
2018-09-17 22:12:34『ROMEO & JULIETS』本当に興味深い作品だった。 とてもの140文字では表せそうにない。 一言でざっくり言うと…現代社会の病巣を突く作品だと思う。 今の凡ゆる不均衡な社会環境…『人は社会に病むことを強いられている』 しからば君はこの先、如何にその状況を克服し生きて行くのか? 問われている pic.twitter.com/DAI7zmWOGY
2018-09-17 22:13:11というのも、たとえ、ロザラインが起き上がるのが、ロミオが自ら果てるより前だったにせよ、蒸留水を飲んだだけのジュリエッツが蘇生することは承知していたのであるから、ロミオが生きたままならば自分が選ばれることはない道理は端から理解していよう。「生」の流れる時間を止める必要があったのだ。
2018-09-17 22:04:53心を持たないゆえ、愛することはなく、寵愛にも飽きたなら。死すべき運命になく、死ねないのなら。ロザラインに残された一択は、命を懸けて人を愛する身振りをなぞることでしかあるまい。それがぴたり重なる一致点は「憧れつつ死んでいくとき」に訪れるのであり、そこで『愛の死』の主題と重なり合う。
2018-09-17 22:13:36ですから、これらは全て「アンドロイドのロザラインは蒸留水を飲んだのか問題」というふうにも言い換え可能です。(笑)
2018-09-17 22:19:53続き3:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。声だけで見えない存在の大公は『1984』の監視社会を思わせる。胸や尻を衣装で強調した看護師に、ジュリエットにいやらしく触れる求婚者パリス。ロミオ、ジュリエットたち、AI(ロボット)看護師の清純さとの対比かもしれない。
2018-09-17 22:18:26続き4:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。ジュリエットは5人のダンサーが踊るから「たち」と複数。分裂病、多重人格か。ロミオは車いすに乗っていて下半身が不自由。普段は両足をいすに上げて車いすを押してもらっているが、意志を見せるときは足を下ろして自分で動く。
2018-09-17 22:22:14続き5:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。ジュリエットは口がきけず、手話をするとロミオがそれを言葉にして声に出す。声を持たない女性。代わりにダンスで表現する、まさにダンサー。車いすのロミオにジュリエットが寄り掛かって車を押す動きはロマンチックでセクシー。
2018-09-17 22:26:26続き6:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。いろいろな愛が描かれる。キャピュレット夫人はティボルトに片思いという設定。医師=ロレンスはAI(ロボット)看護師=ロザライン(ロミオの初恋の相手)に思いを寄せているよう。井関佐和子と金森穣のパ・ド・ドゥが素晴らしい。
2018-09-17 22:32:06続き7:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。ジュリエットと出会った直後のロミオはAI看護師を突き放す。AI看護師はロレンスの使者の妨害をする。墓場でジュリエットを最後に一目見ようとしたロミオは下半身が動かずできない。なんとか彼女を抱えて死ぬ。ラストにうなった。
2018-09-17 22:37:42続き8:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。体の一部が動かない、声が出ない、興奮状態になると注射を打たれる、という何らかの「不自由」を抱えた人々が登場する。あれは私たちなのだろうか?AI看護師は最後に少しだけ人間らしい柔らかい動きをする。あれも我々だろうか?
2018-09-17 22:42:26続き9:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。未来では、ロボットっぽく動く人間と人間っぽく動くロボットが舞台で共演するかもしれない。不自由になった肉体や器官の一部が機械に置き換えられるかもしれない。それは人間?ロボット?その体になった私たちはどう踊るだろう?
2018-09-17 22:48:12続き10:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。劇場でもらった「Unofficial Noism Supporters #34 July 2018」を今読んだ。充実の内容。さて、昔Noismの舞台を一度見たときは良さが分からなかったことを告白しよう。本作品のように「物語」的作品は見やすいのかもしれない。
2018-09-17 23:24:35続き11:Noism1×SPAC 劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』(金森穣 演出振付。ロミオとジュリエットたちの舞踏会での出会いやバルコニーのシーンはすてきだったが、ロミオとマキューシオの友情はあまり描かれていなかった。だからマキューシオが殺されてロミオが激高するのが唐突に見えた。数少ない欠点。
2018-09-17 23:29:36不完全燃焼1。16日はNoismの『Romeo & Juliets」。Noismの劇的舞踊シリーズとはあまり相性が良くなくて(ホフマンは未見)『ラ・バヤデール』が素晴らしかったので、いそいそと出かけたけど、うーむ。セリフの必要性、字幕や映像のあり方などいろいろと考えてしまいました。
2018-09-17 23:25:44井関さんのアンドロイドは文句なく素晴らしく、金森さんの存在感に圧倒されただけに、ダンスで押し通して欲しかったというのが本音。5人のジュリエッツ、ここに行き着いた来歴と思いが、それぞれあるはず。そこをもう少し観たかった。
2018-09-17 23:25:55Noismのロミジュリの感想をもうちょっと書いておきたいのだけど、テレビを見てしまって書けない。早く書かないと忘れてしまう。最近、ほんとに記憶力が衰えてるしねえ。
2018-09-17 23:49:09Noism『ROMEO & JULIETS』7/8アフタートークのQ&Aでネタバレになってた部分を追記しておきます。 Q.髪の色は? 金森「白髪のていで。昔のカツラで練習してたらたまたま見た他のダンサーが「見てはいけないものを見てしまった」感じになったので(笑)、カツラはやめた」つまり染めてるのかな。
2018-09-18 00:38:54Noism『ROMEO & JULIETS』7/8アフタートーク(追記) Q「神父は半分機械なのか?」 金森「そう。佐和子はアンドロイド、他の2人は人間だけど胸やお尻を好みで整形している」 Q「スクリーンは『1984』のビッグブラザー?」 金森「今回はビッグブラザーっぽい。出てこない方が偶像ぽいと思った。」
2018-09-18 00:44:10Noism×のSPACのロミジュリズ、TLにはバレエファン、演劇ファン両方の感想が流れてくるけど、バレエファンは台詞はいらないという人が多いな。特にSPACの俳優の台詞術が苦手という人もいるしね。私もバヤデールの時は台詞が頭に入ってこなかったもんな。今回は台詞とダンスの融合が好きだけどね。
2018-09-18 00:55:58Noism×のSPACのロミジュリズ、バレエを見たことない方には、バレエのロミジュリを見ることを強くお勧め。やっぱりバレエがベースになってると思うから。お勧めは英国ロイヤルバレエ団のケネス・マクミラン振付版。収録年が違う複数種類が発売されてるし、図書館や劇場の情報センターにある場合も。
2018-09-18 01:01:07舞台作品は現実そのものでなく現実の模式化(?― なんて言ったらいいんでしょうね)だが、「現実ってなんだ?」という問い(というか叫び)はNoism1の『ロミオとジュリエットたち』にも感じた。
2018-09-18 04:17:29掠め取った手紙を自分のところで止めたロザラインには、追放の憂き目にあい、戻れば死が待つ身のロミオは、起き上がることのないジュリエッツを前にしたら、絶望のあまり、自らも命を絶つという確信があったものと思われる。そうして、ロミオが自ら命を絶つまで不動を決め込んでいたのに違いない。
2018-09-18 00:15:34