編集部イチオシ

子どもに反発されずに誘導するには「思考の枠組み」を挟むこと

「遊びか、やめるか」という二者択一を示すと、子どもは全力で抵抗する。子どもは遊ぶために生きているようなものだから。子どもをうまく遊びから引き離すには、「枠組み」を一つ二つ、挟んでやった方がよい。
176
shinshinohara @ShinShinohara

「おかあさん、おはし」と娘。でもお母さんは料理の真っ最中。しかし私がすぐお箸を持って行くと「おとうさんじゃない!」と拒否る、泣き喚くこと必定のイヤイヤ期。 そこで一計。私の箸を見せ「これ?」「ちがう」お兄ちゃんの箸「ちがう」お母さんの箸「ちがう」 最後に娘の箸「そう」。

2018-09-18 21:32:14
shinshinohara @ShinShinohara

「ごはんだよ」遊びに熱中、「イヤ~」か、返事もしない子ども達。 一計。指を立てて「クイズです!これは何本でしょう!」「いちー!」「これは?」「にー!」「今度は難しいぞ~!これは?」「ろくー!」 「正解!次は競争だ!誰が一番か、よーいスタート!」 リビングに一斉に走り出す。

2018-09-18 22:00:25
shinshinohara @ShinShinohara

子どもは「自分がこうしたい」と願っているのに、別方向を示されると反発する。「思い通りか、そうでないか」という枠組みしか大人が提示しないと、「思い通り」を選択する。結果、大人の思惑通りに動かない。 しかし「枠組み」を変えてしまうと、子どもは結構乗ってくる。

2018-09-18 22:04:35
shinshinohara @ShinShinohara

お箸の件の場合、私がすぐに娘のお箸を渡してしまうと「おかあさんにおねがいしたのに」と癇癪を起こす。思考の枠組みが「お母さんか、お父さんか」にとどまっているから、思い通りにならないことに腹が立つ。しかし。

2018-09-18 22:06:58
shinshinohara @ShinShinohara

私がわざとお箸を間違えることで、「別の人のお箸か娘のお箸か」という、別の枠組み(ゲーム)に変えてしまうと、「お父さんに頼んでない、お母さんに頼んだ」という前の枠組みのことを忘れてしまう。その結果、誰がお箸を渡すかはどうでもよくなる。正しく娘のお箸を見破ることの方が大切になる。

2018-09-18 22:13:32
shinshinohara @ShinShinohara

ご飯に呼ぶ件も、「遊びかご飯か」という思考の枠組みの中だと、当然遊びを選ばれてしまう。少し回り道のようでも、指の数を当てるクイズという別の枠組みに変えてしまうと、今まで熱中していた遊びのことから意識が離れる。その後、競争という別の枠組みを示されて、さらに遊びから意識が遠のく。

2018-09-18 22:16:56
shinshinohara @ShinShinohara

子どもが言うことを聞かない場合は、思考の枠組みを一つ二つ挟んで、誘導するとよい。「遊びか否か」という緊張状態にいきなり持ち込むのではなく、「あっちの遊びかこっちの遊びか」というのを挟むと、スムーズに誘導できることが多い。

2018-09-18 22:19:58
shinshinohara @ShinShinohara

大人でも、深刻な案件はいきなり切り出さず、他愛もない話で和ませてから話すことが多い。 「遊びをせんとや生まれけむ」の子どもにしたら、遊びの中断は立派に深刻な案件。ワンクッション置いた方がよいのは、大人も子どもも一緒なのだろう。

2018-09-18 22:27:22

この記事も大変分かりやすくて素晴らしいのでご参考に。
http://redcarpmania.tumblr.com/post/78952546275/保育園のころ魔法を使える先生がいた

育児本を書いています。
「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」朝日新聞出版社
https://bookmeter.com/books/12644346