【Ｂ級アディクト】福間健二 #k2fact201

福間健二 @acasaazul

無関係な人。きのうの雨でちょっときれいになった装置。語り、動いて、なにか黄色い布とか引っかける。夢では破れてもいい布でも、行ってみるとちがっていた。西海岸。事務は、いらない。十年選手のブランコ、壊れている。やることは地面に膝をついてすることだけ。（Ｂ級アディクト１）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

暑さのなか、つくる波、徐々に弱まり、夜は糊状のものがどこかに。内容を思い出せない悪夢として。老いる。衰える。ボロボロくずれながら、だれの上に乗る。感謝しろ。だれだとしてもその人を苦しめるとは決まっていない。感謝しろ。もう涼しい。予報では、きょうも雨。（Ｂ級アディクト２）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

【訂正】 感謝しろ。だれだとしてもその人を苦しめるとは決まっていない。感謝しろ。もう涼しい。 ↓ 感謝しよう。だれだとしてもその人を苦しめるとは決まっていない。そしてもう涼しい。 （Ｂ級アディクト２）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

つくらない波、たとえば反重力的な思惑なしで前線を抱く秋に。快感練習。一本の糸を握っているだけ。ロール・オーヴァー、ニヤニヤ笑う写真の爺さんたち。壁、その言葉を入れるために、この小さな耳は、血を出してきた。今週はお金が入らなかった。土曜日も仕事する。（Ｂ級アディクト３）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

立ち去った者。きっと怪物になっている。降ると思っていなかった雨に救われ、終わったあとの眩暈の質がちがう稼ぎ方、人の食い方をおぼえて。二日酔いでもそんなに暗くない列に入り、暴れるチャンスを待つ。どうなるか決まっていない破滅の入口。ぞうりで挨拶する。（Ｂ級アディクト４）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

二つめのサンドイッチ。ツナだ。やっと味がわかって、飛ばされるぞうりと一緒にアジアともしばらくお別れだ。とくにその精神論。まだ縫われていなくてよかった。ウイスキーの匂いのなか、痛い膝をかばいながら夜が明ける。窓からの交差点の眺め。脱ぐもの、まだある。（Ｂ級アディクト５）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

そして怖いもの、たくさんある。でも、用意されていた。飛べなくなった鳥を介抱するようなブレックファースト。充たされて高いところを見あげる。小さな飛行機たちの会議。見えない。聞こえる。一機、とくに息づかいが魅惑的なのだ。笑った唇にヨーグルトがついている。（Ｂ級アディクト６）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

昼は、労働。鋏の使い方を考える。切ればいいってものじゃなく、遠慮がちな瞳に見つめられ、きのうと同じ話。各自、得意なフォークソングはあかさずに階段に座る人たち、議論するよりも大事なことは。わかっていて、効率のあがらない地方。だれも乗せないバスが行く。（Ｂ級アディクト７）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

月と火星、さっきはいたのに雲に隠れた。だれかが消えて、だれかが帰ってくる。その瞳に星を残しながら、熱を出して、ひどい咳もして、紙飛行機を追って。サンディエゴ、一九四〇年。小銭をかきあつめる。一ドルあればいい。食べるもの、家族の分まで。ワインも買える。（Ｂ級アディクト８）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

基地の町。液体酸素って何に使うのか。そこに彼はいて、光の入口をそれぞれの年齢の手でふさいで眠る母親と妻と三人の子どもを見て、タイプライターにむかう。書きたいこと、ある。書きたい。立ち去った場所。盗まなかった石。その輝き。誕生日。いまもわからないこと。（Ｂ級アディクト９）#k2fact201

福間健二 @acasaazul

何と何に中毒になっているか。いつもバレてる。何と何、その組み合わせに未知への逃げ道を作る「文学」、紙と鉛筆があればできたこと。いまだってやれる。自分で考えた「安全上の注意」を書いて貼る。黒い壁の掲示板、「私たちはそれができる！」のポスターのとなりに。（Ｂ級アディクト10）#k2fact201