◆ストレンジ・リレーション・ウィズ・シスター・パラドックス◆

なんで箱ヘル行ったレポの直後に風呂に行くんだ
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しゃおは @xiaoflowman

◆ストレンジ・リレーション・ウィズ・シスター・パラドックス◆ ◆これまでのあらすじ◆ 再び男性を取り戻したしゃおは=サン。しかし日々の社畜生活の前に精神は早くも限界を迎える。このままニューロンが焼き切れズンビー・サラリマンと化す訳にはいかない!

2018-09-24 23:24:40
しゃおは @xiaoflowman

1. なんと暗澹な日常であろうか。毎朝絶望的な胃の痛みを引きずりながら起床し、満員電車に押し込まれ、混雑で遅延する電車で殺気立つ乗客と同居しながら、無機質なオフィスビルに足を運んでいる。

2018-09-24 23:25:44
しゃおは @xiaoflowman

2. 最近オフィスの前方の島で新人と思われる社員がネチネチと上司に毎日説教されている光景を見て、かつてのトラウマを思い出しメンタルが弱っていたしゃおは=サン。日々繰り返される胃の痛さを誘発するそれから逃げるように、彼はオフィスの外に出た。

2018-09-24 23:26:58
しゃおは @xiaoflowman

3. 窓の外では人々が横断歩道を早足で歩いている。オフィスの外でも、そびえ立つ摩天楼は無機質、無味無臭、無色で、それはオフィスの中とあまり変わらないように感じた。灰色の、故郷の冬のような空を見ながら男はふと、こんなことを呟いた。

2018-09-24 23:26:59
しゃおは @xiaoflowman

4. この解として、彼は何をすべきかわかっているつもりであった。どこかに電話をかけると、日付、時間と女の名前を告げいそいそと歩き始めた。「かの地」へ行こうとしている。彼をよく知る人が近くにいたならば、すぐに察することができたかもしれない。

2018-09-24 23:30:05
しゃおは @xiaoflowman

5. 別の日、私はとある大きな駅の前で何かを待っていた。やがて黒塗りの大きめな車が、広くはない道路の路肩に横付けした。厳しいスーツに身を包んだ運転手が降りてくる。どうやらクローンヤクザではないみたいだ。私は運転手に自らの名前を告げ、車に乗り込んだ。

2018-09-24 23:30:06
しゃおは @xiaoflowman

6. 車はこぢんまりとした建物に着き、スーツ姿の別の男が建物の中に入るよう誘導する。建物内にはソファーとテーブルだけの簡易的な部屋があり、どこか影のある顔をした男ばかりが、やや窮屈そうに座っていた。私も同じような影のある顔をしているのだろうか。そして今日は混んでいる。

2018-09-24 23:30:06
しゃおは @xiaoflowman

7. やがて自分の名を呼ばれ、窮屈な部屋を出る。視線の先には露出の多い格好した女がいた。私はこの女を知っている。半年前にも会っている。かつて何度も躰を重ねた、いちおう互いを見知った関係だ。

2018-09-24 23:30:06
しゃおは @xiaoflowman

8. 女と階段を登り、浴室付きの部屋に入った。ここからはあまり変わりがない。半年前と同じような時間が流れる。少なくとも私がなにか行動を起こさなければ、春先の花粉症が収まらぬ、あの季節の逢瀬と同じような流れで、制限時間を使い切るはずであった。

2018-09-24 23:30:07
しゃおは @xiaoflowman

9. ゴムを付けて(※ゴムを付けずに行為したことはない)最初に事に至ったとき、女に身を委ねながら、私はある依頼をする決心をした。いわゆる本番ができるとされる店舗において、禁止とされる行為は限りなく狭くなる。それでも多大な勇気を必要とする行為に思われた。

2018-09-24 23:31:55
しゃおは @xiaoflowman

10. かつて家族旅行で訪れた温泉街でイナゴの佃煮を食べたときも勇気を振り絞ったのだが、今回の勇気はそれに匹敵するかしれない。私は小さな声で、しかし確かに力を込めて口を開いた。

2018-09-24 23:31:55
しゃおは @xiaoflowman

「”お姉ちゃん” って呼んでもいい?」

2018-09-24 23:31:55
しゃおは @xiaoflowman

12. 「いいよ~」 返答はあっけないものだった。なぜここまで躊躇していたのかが馬鹿らしくなるくらい、軽い口調だった。勇気を振り絞った結果というのはそういう結果になることが多いのかもしれない。今後勇気が必要な機会でも思い出すことになると思う。

2018-09-24 23:35:01
しゃおは @xiaoflowman

13. 「下の名前なんだっけ?〇〇?じゃあ○―くん?ちょっと違うな。〇〇くんでいっか」女の方も満更でもなさそうで、拍子抜けしてしまった。こういった体験は向こうからしたら慣れっこなのかもしれない。世には似たような需要が潜在している可能性があるのでは?

2018-09-24 23:35:01
しゃおは @xiaoflowman

14. もっともこの女は、"""""Webサイトに記載されている情報が正しいならば""""" 私よりいくつか年下である。私は今から年下の女を姉としようとしている。非日常的な空間ではあるが、矛盾した関係までが発生していた。だが、不整合と不整合を合わせると整合するのではないか?

2018-09-24 23:35:02
しゃおは @xiaoflowman

15. そこからの行為は、普段をあまり変わらなかったように感じる。強いていうなら添い寝や膝枕をしてもらってさんざん甘やかしてもらったくらいだが、これは事前にアンケートに書いた内容であるため別段不思議なことではなかった。大抵のことは実現されるからだ。

2018-09-24 23:36:32
しゃおは @xiaoflowman

16. ただ、私の心身には少しばかりの開放感と充実感があった。これは事実として認めなければならない。田舎の長男坊として生まれ育った私は「強くあること」「独り立ちすること」を強く求められており、弱さや甘えに関してなるべく排除するように言われ生きてきた。

2018-09-24 23:36:33
しゃおは @xiaoflowman

17. 今は田舎を出て一人で暮らしているが、弱さや甘えというのは全く抜けそうにない。行き場のないそれは確実に精神を蝕み、そして胃を蝕み、更に精神を蝕んでいくように感じられた。

2018-09-24 23:36:33
しゃおは @xiaoflowman

18. ただ、今この時間は甘えてもいい場所があった。弱みを見せても離れていかない存在があった。ただし、時間は有限であり少なくない金銭も犠牲となるが…。

2018-09-24 23:36:33
しゃおは @xiaoflowman

19. マットに場所が移っても「お姉ちゃん」との関係は続いていた。女は、否お姉ちゃんは、嫌な顔ひとつせずに体を洗い、触り、泳いでいた。まるで勤務内容に「姉」が含まれているかのようだった。冷静に考えると姉と弟がセックスするのはおかしいのでは?ボブは訝しんだ。

2018-09-24 23:38:15
しゃおは @xiaoflowman

20. お姉ちゃんは通称waiwai_sheepと呼ばれるアナル舐めも、弟のおねだりを叶えるようにやってくれた(実際おねだりした)。犯されている感じがして、お姉ちゃんに支配されている感じがして、年上の愚弟はただ嬌声を上げるばかりだった。

2018-09-24 23:38:15
しゃおは @xiaoflowman

21. 愚弟はローションの付いた手で、先端の方をこねられるほうが気に召したようであった。腰が浮く。地声とはかけ離れた変な声で、姉に何かを迫っている。姉は頃合いと見て、いわゆる二度目が始まった。

2018-09-24 23:38:16
しゃおは @xiaoflowman

22. ところが二度目では最後まで行かず、最後は手で達した。文字通りの手仕舞いと行ったところか。「イくところ見てて…」「ちゃんと見てるよ」と、最後まで姉と弟でいてくれた。

2018-09-24 23:38:16