大野左紀子さんの発言まとめ

千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

同性愛はダメだからダメという保守。同性愛差別はダメだからダメというリベラル。どちらも「ダメだからダメ」つまり去勢が、まともな主体性のために必要だと主張している。僕は双方に、違うなあと思う。なぜなら、そもそも同性愛というのは、精神分析的に言えば、去勢に対するある種の抵抗だから。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 後半はそうなのかと思ったけれど、前半の理路がよく‥‥。保守もリベラルも禁止によって主体が立ち上がることを前提としているが、同性愛は違う、という意味？

大野左紀子 @anatatachi_ohno

ちょっと違った、禁止を受け入れることによって、だ。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

そういう観点から言えばそうなのかもしれないけれど、この文脈だと同性愛を否定する保守も同性愛差別を否定するリベラルも所詮同じ‥‥と言っているように聞こえるので、反発はあるだろうな。。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

そんなことは計算の上で‥‥なんだろうけど。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

マイノリティは肯定にしろ否定にしろマジョリティからある枠組みを与えられることを拒否したいということが根本にあるのではないかと思う。例えば男性が「女の人ってこうなんだよね」とどれだけ配慮し尊重して言っても「え、違うけど。え、何言ってんの。あんたに言われたくない」と言いたくなるアレ。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

「マイノリティを差別してはいけない」は命題として正しいが、その文言の主語はマジョリティだ。マイノリティを主語にしても「〜は差別されるべきではない」となり、マイノリティの位相はどちらにしても”受け身”。差別は当然厭だが、”受け身”的位相に閉じ込められていることそのものが厭だという感覚。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

なんというか「私を差別していけないかどうかは私が決める。あんたらじゃない」と言いたい感覚。「◯◯差別反対」（◯◯にはその都度、相対的なマイノリティの名が入る）の声が社会全体に高まれば高まるほど、私の中のマイノリティが天の邪鬼にもそう囁く。もちろん私も◯◯差別には反対なんだけども。

SAWA@はてなブログ @sawahateburo

わかる気がする。 「◯◯差別反対」の声が「あなたは救済されるべきもの」と言われていると感じるんだ。強者が弱者を作っただけで、弱者が本来いるのではない。失ったものは取り返すのだが、もともと失ってなどいないというスタンスが私は好きだ。 twitter.com/anatatachi_ohn…

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（私の中で父は、本の山に囲まれて書き物をしているイメージが強かったので、本当は晩年ではないが晩年と書いた。晩年の父は介護施設にいて、何もわからなくなっていた。どこかに行ってしまった父を父の中に呼び戻そうといろんなことをしたけれど、ほぼ徒労に終わった。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

@ppponsu 確かに。そして、性差やセクシュアリティの場合はそれぞれが立っている位相はとりあえず切り離されているのに対し、セックスワーカーと「（非セックスワーカー）フェミニスト」の位相は地続き（相手の立場になる可能性）なので、さらにデリケートですね。

すずもと @aruto250

こんなご時世だからいずれ暴発は起こるだろうし、ガス抜きは早い方が被害が少ないかも知れない。だけど、暴発させるだけでする側には回らない人間が憎悪を煽るのは、況して暴発させるためにもっと弾圧が進めばいいみたいなことを、その弾圧が死活問題でもない人間が言うのは、違和感がある。

千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

ネットの人は知らないかもしれないので言うと、ネット論壇で目立つリベラル・インテリは、1) 右派から批判されるだけでなく、2) リベラルよりもハードコアな左翼のインテリからも批判されているのです。他方、3) リベラルはしばしば左翼のインテリを批判する。で、2と3はあまりネットに出ない。

千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

どうも、2の言説はネット親和性が低いみたいね。その界隈には隠者的な人が多いということもある。僕は、珍しく2を広く言っている。2はたいがい非公式な愚痴として言われることが多い。3もネット外で愚痴として言われることが多いと思う。

田中　晶子 @kagetsuta

千葉雅也氏のLGBTQに関する言説は被差別者としての立場を踏まえつつも論理的で得心が行く。理性的でセクシャルマイノリティおよびマジョリティの非差別者としての感情論の問題点を理論的に突いていると感じる。 柴田英里氏の話はいつも通りよくわからない。彼女は理屈をこねくり他者の否定から始まる。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 「論理」や「理性」の下に強い感情が渦巻いているのがよくわかった。ポイントはそこじゃないかと個人的には思った。柴田さんは‥‥うんまあ。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（自分はシスヘテロ女性だけど、当事者性を考えるとブレていて曖昧だ。いろんな意味でアイデンティティの政治に参加しにくい。まあそういうところで何か呟く言葉もあるんだろう。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 「暴発させるためにもっと弾圧が進めばいいみたいなこと」は言ったことないと思うが、ずっと前に「チマチマ改良するよりこのまま底を打ってしまえば革命が起きるかもしれない」てなことは書いたな。同じことか。。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

アートについてもだけど、「希望の灯火」などは信じていないというか、それは欺瞞で問題先送りしているだけと感じるところがある。でも近くの人が「苦しいよ」と言うととりあえずカンフル剤あった方がとも思うし「苦しんでろよ」とは言えない。その間で行ったり来たりしている。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 自分の周囲にいる「ハードコアな左翼のインテリ」の人は、身内に一番厳しい。何度批判されてきたことやら。そしてツィッターなどはやってないか、やってても議論とかしないのは確か。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

ところで、左派という言葉、一頃からよく使われるのだが、左翼とどう違うのだろう。左翼を自認したくはないが左寄りだとことだろうか。リベラルも多くの場合、何となくふわっとした感じで自認されているように感じる。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

（あ、読み直したら冒頭、女子レスリングも入れたつもりだったのに。つもりだったのに入ってないよ。なんかそんなことが多い。

大野左紀子 @anatatachi_ohno

RT 「絶対否定や絶対肯定を貫徹する」理屈の超絶アクロバットを、読んだり聞いたりするのは好きだ。できないながらも、時に自分なりに考えてみるのも必要なことだと思う。現実は、折り合えるところは折り合って、あまりキチキチまで詰めず、清濁合わせ呑み、なんとかやりくりして生きているけれども。

🌸少年ブレンダ🌸 @hibari_to_sora

「女性の表象」を創出する為には「女性」をモチーフに用いないと、出来ないのだから。「女性」を必要としているのは、「女性の表象」を必要とする人達です。私たちが「女性」を必要としているのに、その「女性」の話を全く聞く気がないというのは、おかしいと言っているのです。 twitter.com/dokuninjin_blu…

大野左紀子 @anatatachi_ohno

後で思ったが、こうした構図に出てきていないのは(生活)保守では。政治的な話題には加わらないので見えないが、おそらく一番のボリュームゾーン。リベラルより多い。安倍は厭だがまあ自民党でいいかという層。左翼とリベラルの区別もあまりついてなくて、ウヨクもサヨクも怖いね、くらいに思っている。