【概要和訳】IARC国際専門家グループ「TM-NUC」の提言「核事故後の甲状腺健康モニタリング」(2018.9.29作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)いくつかの変数に関連していることが示唆された。同年齢の小児の臨床像を被ばく群と非被ばく群で比較したところ、存在すると疑われていた臨床的アグレッシブさの違いは証明されなかった。

2018-09-30 14:47:37
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p32 火山灰の金属、亜硝酸塩の摂取、肥満なとのように、甲状腺がんの他のリスク要因として提案されているものはあるが、現時点でのエビデンスは限られている。 pic.twitter.com/lRwsJLs7aW

2018-09-30 14:49:40
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

pp36-37 小児甲状腺がんの過剰診断 剖検研究により、10歳を超える小児において無症状の甲状腺がんが存在することが示されている。さらに、福島県民健康調査のベースラインデータでは、甲状腺がんの発症率が、日本のがん登録でのこれまでの記録よりも高いことが示されている。(続) pic.twitter.com/O1Hvy4SPu3

2018-09-30 14:52:03
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)そのデータの解析では、発がん率を放射線被ばく(線量?)およびがんの発達に必要だと予測される時間と比較した結果、発見された甲状腺がん症例は、放射線誘発性がんではなく、無症状の潜在がんである可能性があると示唆された。(鈴木眞一2016年論文:clinicaloncologyonline.net/article/S0936-…

2018-09-30 14:52:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

[参考]この鈴木論文では、甲状腺がんの潜伏期間は4〜5年だけど、福島では4年しか経っていないから、と説明。TM-NUC報告書では、潜伏期間は3〜5年とされている。(p68) この鈴木論文は2巡目の25例も含んでおり、それもひっくるめて”4年しか経ってない”と主張をしている矛盾さに気づかないのか?)

2018-09-30 14:59:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

pp36-37の後半部分(福島医大論文がさらに出てきますよお) また、日本の全国がん登録データを用いたシミュレーション研究では、19歳未満の人たちで観察された甲状腺がんの症例数は、核事故がなかったとしても予測されるものだったと示された。(高橋ら 2017年) (続)

2018-09-30 15:00:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)そして、福島県民健康調査からの最近のデータによると、小児と思春期の若者の間では、成長を停止する甲状腺がんが見つかる可能性があることが示唆された。この仮説は数学的モデルに基づいており、解析は短い期間と症例数の少なさで限定されている。(続)

2018-09-30 15:01:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)ゆえに、これが確実であると立証することは不可能かもしれない。この仮説を確証するためには、今後もサーベイランスを続ける必要がある。もしもこの仮説が確証されたならば、成人で臨床的に進行が遅い甲状腺がんが見つかっているという現象が、小児と思春期の若者にも適用される可能性がある。

2018-09-30 15:02:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(緑川”成長停止”論文まで出てきたでござる・・。あまり確信は持たれていないっぽいけど。しかし、この”成長停止”仮説の立証には甲状腺検査を続けなきゃいけないというのは、短期的には緑川氏が目指されてたのとはちょっと方向が違うような?)

2018-09-30 15:05:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p38(TM-NUCはスクリーニングは推奨しないけれどモニタリングは推奨するというので、その2つの区別の説明の一部) 反対に、モニタリングは、特に本報告書のコンテクストによる定義では、出発点が全住民ではなく個人であるので、スクリーニングとは異なるものである。(続) pic.twitter.com/3b19JrcQPx

2018-09-30 15:12:24
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)スクリーニングで用いられるのと同じ臨床検査がモニタリングでも用いられることがある。いずれの戦略においても、目的は無症状の人におけるがんの早期発見であるが、公衆衛生的アプローチおよび目的は、明らかに異なっている。(続)

2018-09-30 15:12:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)モニタリングは、ここでは、一般的に高リスクの人たちに提供される選択的アクティビティーと定義されており、その人たちが参加の有無、あるいはどのように参加するかを決めることができるものである。

2018-09-30 15:13:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p39 専門家グループは、本報告書で「モニタリング」と定義されていることが、他の出版物では「スクリーニング」と呼ばれているかもしれないことに留意してはいるが、しかし、上記の用語を用いて目的とプログラムの対象の相違点(Table 1)を強調し、(続) pic.twitter.com/ZxZu7FbA05

2018-09-30 15:14:45
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)2つの提言を明らかに区別するために、この2つのプロセスをはっきりと区別することを選んでいる。 添付画像は、承前のTable 1で、「スクリーニングプログラム」と「モニタリングプログラム」の違いを説明したもの。 pic.twitter.com/7MDZFzWkM6

2018-09-30 15:16:27
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p66 胎児の甲状腺線量評価については、ヒトの胎児の甲状腺組織は妊娠12週目までにヨウ素131を蓄積し始めることを強調することが重要である。(中略) 胎児の最大甲状腺線量は、母親の甲状腺線量の約2倍半である。 pic.twitter.com/joKuXKfphN

2018-09-30 15:18:58
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

p75 スクリーニングは、最小潜伏期間に関する現時点での推定(3〜5年)に異議を唱えることになるかもしれない。スクリーニングで検出された結節の中で甲状腺がんになるものがあるとして、仮に、それらの小さな結節と線量・リスクの関係があるとしたら、(続) pic.twitter.com/Uwjo2BkTZf

2018-09-30 15:23:20
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)被ばく後3年が過ぎる前に集団における甲状腺がんの過剰リスクが見つかる可能性がある。しかし現時点では、放射線被ばくと甲状腺微小乳頭がんの間の線量・リスクの関係についての科学的エビデンスは限られている。 (つまり、最小潜伏期間が3年より短いということになるかもしれない、と。)

2018-09-30 15:24:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

IARC専門家グループ『TM-NUC』の報告書をざっと読んで、何となく目に留まった箇所を共有しました。添付した目次からわかるように、この専門家グループの目的、推奨、科学的エビデンスなどから構成されています。個人的には「4.1 甲状腺がんの病理、自然史、リスク要因」がまとめとして有益だった。 pic.twitter.com/JZwsDRvdoq

2018-09-30 15:49:09
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「4.6 過去の核事故からの経験」では、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故、福島事故の説明と、それぞれの事故での甲状腺線量や甲状腺がんに関しての説明があり、一応、福島のはじっくり読んだら、昨日ツイートしたような変な記述が見つかった。 twitter.com/YuriHiranuma/s… twitter.com/YuriHiranuma/s…

2018-09-30 15:54:44
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

IARC国際専門家グループ『TM-NUC』の報告書の中の、”Scientific evidence(科学的エビデンス)” に出てくる福島の甲状腺がんの手術例についての説明の箇所。例の山下2018年論文の時期まちまちの数字がそのまま引用されてるし。orz twitter.com/YuriHiranuma/s… pic.twitter.com/NgHSXGX5Jz

2018-09-29 12:51:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「チェルノブイリ事故後とは異なり、福島で甲状腺線量の測定が広く行われなかったのは、地震と津波の余波に対処する緊急対応チームへの負担が非常に大きかったため」(意訳)と説明されてるけど、そうだったん?

2018-09-29 15:45:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

スリーマイルのもチェルノブイリのも、大体は読んだものをそのまま受け止めるくらいしかできないけれども、福島の情報の伝わり方から推測するに、内部事情を知ってる人たちからすると納得いかないような記述もあるのかもな、と妄想したり。

2018-09-30 15:56:53

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

IARC専門家グループ『TM-NUC』の報告書のこの箇所、興味深かった。3〜5年とされている最小潜伏期間が、3年より短いことになる可能性がある。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2018-10-01 17:37:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

単なる公式発表や見解からは分かり得ないかもしれないけど、福島医大は、2巡目の解析もまともにせず、2巡目が始まっても延々と1巡目を同時進行した上、2巡目の最初の方もひっくるめた4年分のデータをあたかもベースラインデータであるかのように英語発信しているのです。

2018-10-01 17:41:35

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

IARC国際専門家グループ『TM-NUC』の報告書の中の、”Scientific evidence(科学的エビデンス)” に出てくる福島の甲状腺がんの手術例についての説明の箇所。例の山下2018年論文の時期まちまちの数字がそのまま引用されてるし。orz twitter.com/YuriHiranuma/s… pic.twitter.com/NgHSXGX5Jz

2018-09-29 12:51:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

今日の謎が解けたTWを、去年10月の連続TWに繋げておく。 山下論文に出てくる数字は、悪性・疑い数が第27回検討委、手術数は第25・26回検討委、福島医大での手術数は第23回検討委のもの。論文って、こういうものなん? twitter.com/YuriHiranuma/s…

2018-07-11 16:00:06
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