「ラノベの特異点」として『僕は友達が少ない』を紹介するコラムと、『はがない』から『俺ガイル』への流れについて。

ほぼセルフまとめですみません。
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太田 祥暉@C103 2日目東ノ44b @WataruUmino

最新回更新されました!今回はスクールカーストのお話を起点に平坂読先生の『僕は友達が少ない』など複数作を挙げています。 第2回:私だって友達が欲しいんです。:平坂読『僕は友達が少ない』(ライトノベルの特異点はどこですか?:ゼロ年代後半から分かるラノベ史) are-club.com/2018/09/30/%e7…

2018-09-30 20:02:47
リンク ジャンル不定カルチャーWebマガジン『コレ!』byアレ★Club 第2回:私だって友達が欲しいんです。:平坂読『僕は友達が少ない』(ライトノベルの特異点はどこですか?:ゼロ年代後半から分かるラノベ史) 前回:第1回:大人だってラノベが読みたいんですっ!(ライトノベルの特異点はどこですか?:ゼロ年代後半から分かる… 23 users
mizunotori @mizunotori

「はがない」、出してくるなら日常系の文脈だろうと思っていたのだが、スクールカーストものとして出してくるとは。

2018-09-30 20:12:45
mizunotori @mizunotori

はがないはもちろんスクールカースト的な作品ではあるのだが、今回のコラムで他作品との差異として強調されている点は、流行の特異点というよりもあくまで「バリエーション」にすぎないように思うなあ。平坂読の作風により極端に捻くれた作品になっているとは思うけど。

2018-09-30 20:16:26
mizunotori @mizunotori

スクールカーストもので特筆すべきはやはり「俺ガイル」(2011年)で、それ以前で俺ガイルと対比すべきは何だろう、「AURA」(2008年)、江波光則(2010年)、あるいはスクールカースト以前の「いじめ」ものとか…?

2018-09-30 20:25:02
mizunotori @mizunotori

スクールカーストもの、題材としての「いじめ」にまで話を広げると、エロゲやミステリのほうが中心になって、議論が拡散していくのが面倒だな。スクールカーストという言葉が日本で普及したのって「野ブタ」や「りはめ」あたりの2005年前後でいいんだっけ。

2018-09-30 20:45:25
mizunotori @mizunotori

滝本竜彦的な「オタクの自虐」と、オタクに根強い「邪悪なリア充に差別されるオタク」像と、そのあたりで揉まれてきたのが「リア充が実はオタク」な乃木坂春香や俺妹で、それを(ラノベに関しては)打破したのが「俺ガイル」という史観で。「はがない」がどれほどその流れに影響を与えているかだよね。

2018-09-30 20:50:09
シズク @shizk729

ラノベでスクールカーストと聞いて真っ先に思い浮かべたのはほうかごのロケッティア。あと脱兎リベンジ。空ろの箱と零のマリア、Fクラスの暴君あたりもスクールカーストを扱いつつゲーム化してた

2018-09-30 20:40:54
hatikaduki @hatikaduki

青春文学の系譜を辿ることにも意味はあるとは思いますが、現代ラノベ史における画期として注目するのであれば萌コメブームをいったん総括してからじゃないと違いがよくわからんのではないだろうか。

2018-10-02 01:07:03
hatikaduki @hatikaduki

ラノベにおける萌コメブームを牽引してきたMF文庫Jからはがないが登場して看板になり、次いで、いろんな意欲作を生み出してきたガガガ文庫の柱になる大ヒット作として俺ガイルがあらわれて、友崎くんみたいな後に続く作品も出てきたのでその辺の青春文学がいま元気だよってのは、画期だとは思います。

2018-10-02 01:15:45
hatikaduki @hatikaduki

はがないと俺ガイル、物語の盛り上がり以上に、これは文章で書かれた芸術なんですよという面が前衛化してるのが特徴ですよね。

2018-10-02 01:18:34
hatikaduki @hatikaduki

ライトノベルの近況、web小説の大波≧ライト文芸レーベルの活況>ライトノベル青春文学諸作の存在感が3大注目ポイントって感じであります。

2018-10-02 01:28:03
hatikaduki @hatikaduki

ラノベの特異点の記事、現状は技術的・文化的特異点のニュアンスでもって流行を作った作品を紹介してますけど、重力の特異点的な意味だとやはり何度このラノにランクインしてもいっかな流行らない石川博品ですかね。

2018-10-02 08:09:14
mizunotori @mizunotori

そういえば「はがない」と「俺ガイル」をより直接的に繋げるのはいわゆる「謎部活」概念なんだよな。例のコラムでも触れてくるだろうか。言われはじめたのは2012年くらいで、ハルヒのアニメがきっかけで増殖したっぽい感じはあるけど、古くからの定番設定といえばそうだし、よくわからんところがある。

2018-10-02 09:21:09
佐藤葵 @srpglove

ハルヒ以後に増えた?謎部活ものでは、ハルヒにあったSF・ファンタジー要素が消えている(ことが多い)のが興味深いんだけど、画期となるような作品って何かあったんだろうか。

2018-10-02 09:31:28
佐藤葵 @srpglove

むしろ、既に潜在していた謎部活ジャンルにSF・ファンタジー要素が盛られていたのがハルヒ、と見るべきなのか。

2018-10-02 09:34:43
hatikaduki @hatikaduki

SF要素の必要性の後退、ハルヒとそれ以降の作品との間での変化というよりハルヒというヒット作の中で起きた現象なのではなかろか。ハルヒにおけるSF要素はその後もずっと存在するとは言え。

2018-10-02 09:41:30
mizunotori @mizunotori

「謎部活」、もちろん定義は曖昧なんだけど、『学校の階段』や『ベン・トー』のような「現実に無い変な部活」も含まれつつ、より狭義には「部活名から活動内容が分からない」「実際にほとんど活動実態がない」といった想定があるんだよな。 dic.nicovideo.jp/id/4991434 の「活動内容が不明確〜」。

2018-10-02 16:06:27
mizunotori @mizunotori

部活動そのもののストーリー(たとえば「野球部で甲子園を目指す」)とかよりも、部活が持つ「空気」「場所」を優先しているということで、例のコラムにもそこはかとなく繋がる。「例のコラム」って最初のツイートにも説明なく書いたけどこちらのコラムね。 are-club.com/2018/09/30/%e7…

2018-10-02 16:07:18
mizunotori @mizunotori

それで言うと、わりと積極的に活動していて目的意識の高い『ハルヒ』のSOS団と比較して、なぜ『はがない』の隣人部の目的意識が低いのかと言えば、それは『はがない』が『生徒会の一存』にはじまる(ラノベの)日常系の系譜だからだよね、と。

2018-10-02 16:09:52
mizunotori @mizunotori

『俺ガイル』が当初「はがないフォロワー」と見なされたのも、その導入において「謎部活」のテンプレを踏襲したからだけど、しかし奉仕部は隣人部よりは活動実態があるし、作品としても「日常系」とは別の方向へ行った。さらに次の世代の『弱キャラ友崎くん』は部活動もしない。

2018-10-02 16:11:01
mizunotori @mizunotori

つまり『はがない』と『俺ガイル』の繋がりは、「日常系」と「謎部活」と「オタクの青春もの」という三つの流れが影響しあうなかで複合的に生まれたもので、これを一本の流れで見るべきではないのではないか、というふうに自分の考えを整理した。

2018-10-02 16:12:20