【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第181話「将星を見る」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。連番が重複しているところがあります。ごめんなさい。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」01】 第181話です。今と違って、三国志の時代は街明かりなどはほとんどありませんので、夜空の星がよく見えます。そんなわけで、星の動きを見て物事をはかる天文学が発達していましたが、孔明もよく星を見る人でございます。と、ここに一つの流れ星が。

2018-10-02 12:33:03
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」02】 それを見た孔明は、死んだか、と周瑜の死を確信します。すぐさま玄徳のところへ行き、天文を見ますに周瑜が死んだように思われます、とだけ報告。しかし、星の動きだけで全部を判断するわけにもいかないので、誰か呉につかわして調べることに。

2018-10-02 12:35:25
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」03】 ほどなく呉に派遣した間者から報告がなされ、周瑜が死んだことは間違いないと。その後、呉の体制はどうなったかと尋ねる孔明。周瑜は死ぬ間際に魯粛に兵を任せるという遺書を残し、篤実忠良で内に人心を得ている魯粛故、遺言どおり事は決まったと報告。

2018-10-02 12:39:17
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」04】 玄徳は、呉の大黒柱もついに落ちたか、と感慨深げですが、ここで孔明、自分を呉につかわせてくれと言い出します。普通なら周瑜の大敵である孔明がのこのこ行くのは、殺されに行くようなものだと思われますが、ここは孔明、その考えの一歩先を行きます。

2018-10-02 12:41:07
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」05】 天文を見ますに、とここでも星の動きを見て判断したという前置きのもと、将星が東のかたに集まっておりますれば、葬式のお悔やみを口実に呉に乗り込み、賢者を訪ねて玄徳の助けとしたいという孔明。呉にいる人材を獲得するというのが目的とのことです。

2018-10-02 12:42:54
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」06】 しかし、と玄徳。呉の将が孔明を恨み、外を加えぬか、と心配します。孔明は、そのようなことは周瑜が生きている頃から恐れていませなんだ、まして周瑜が死んだ今、なんの恐れぬこともないと応える孔明。

2018-10-02 12:44:13
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」07】 お主のことだ、危険を避けるすべを心得ているであろうが、と玄徳が言うと、何も心配はいらない、趙雲と兵500をこの孔明にお貸しくだされと孔明。玄徳は、よしわかったと、孔明が呉に行くことを許します。

2018-10-02 12:45:51
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」08】 こうして、孔明は趙雲と500の兵を引き連れ、船旅にて呉に向かいます。 その頃、呉は悲しみに打ち沈んでいました。偉大なる指揮官の死を将兵はもとより、領民も心から悲しんでいました。周瑜は呉国内で絶大な人気を誇っていたのですね。

2018-10-02 12:47:44
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」09】 孔明が荊州から弔問に訪れたという連絡が入ると、当然のようにいきり立つ呉の将達。この機会に斬ってしまえと言い出す者も。これを待て待てと止めるのが、現時点で最高司令官である魯粛です。あくまで孔明は弔問客だと。

2018-10-02 12:49:35
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」10】 弔問客を斬ったとあらば、世間はなんと言う、と世間体について魯粛は言いますが、つづけて、孔明を斬れば、荊州とは戦争状態となり、天下統一を狙う曹操にその機会を与えるようなものではないか、と言って、孔明には一切の手出しはならんと厳命します。

2018-10-02 12:51:16
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」11】 孔明ら、荊州からの弔問団が呉城に入ります。出迎えたのは魯粛です。魯粛以外の人が出迎えたら一悶着ありそうです。遠路はるばるよく起こしくだされた、と魯粛が挨拶。大提督の死を知り、急いで参りました、と孔明が返します。

2018-10-02 12:53:05
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」12】 霊前でお悔やみを述べたいという孔明を、こちらへ、と案内する魯粛。呉将はおもわず刀に手をかけますが、それを牽制する趙雲。一触即発の状態です。孔明は、周瑜が祀られている祭壇に進み出ると、弔辞を読み上げ始めます。

2018-10-02 12:54:49
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」13】 それは聞くものすべてが涙を流さずにはおれない、完璧な弔辞。周瑜の才能を高く買っていて、ライバルとはいえ、その死に対して心痛まずにはいられないという内容に、呉の将達も孔明に対する見方を変えていきます。

2018-10-02 12:56:51
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」14】 周瑜の死は、孔明のためではなく、周瑜自身が気が小さく、孔明を恐れすぎたからではないのか、と思いはじめ、もしそうだとすれば、孔明を恨むのは筋違いということになる、と考えるものも。孔明は魯粛に、惜しい人物をなくしました、と言います。

2018-10-02 12:58:31
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」15】 魯粛も、(孔明)先生のお言葉を聞き、提督の霊も喜んでいることでしょう、と答えます。実際に周瑜が聞いていたら、お前らコロッと騙されやがって、とさらに悔しがるような気もしますが…。

2018-10-02 12:59:50
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」16】 こちらでおくつろぎを、と宴席へ誘う魯粛。しかし、長居は無用と、孔明はこれで失礼させていただくと、帰ることに。ならば、とそこまで送らせていただくという魯粛に対し、これからは魯粛殿も責任重大でございまするな、と孔明。

2018-10-02 13:01:18
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」17】 周瑜の後を継いで、呉をまとめなければならない魯粛。まったく身の細る思いでござる、と答えます。船着き場についた孔明は、ではここで、と別れの挨拶を。そこに、一人の男が、待てい!と現れます…。

2018-10-02 13:03:10
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」17】 魯粛は「?」マークを出していますが、木陰にいた怪しい男は小刀を振りかざします。周提督を愧死(きし)させてぬけぬけと弔問に来るとは、お主、呉に人無しとあなどってか、と突っ込んできます。魯粛は慌ててその男の前に立ちふさがります。

2018-10-02 17:49:02
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」18】 外交上、孔明に何かあってはまずいわけですが、それにしても魯粛自らが孔明の盾になろうとは。仮にも、呉の兵権全部握っている人が、こんなところで暴漢に襲われてお亡くなりになられては、呉にとっては泣くに泣けない事態となります。

2018-10-02 17:50:27
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」18】 しかし、この狼藉者、止まったかと思うと、刀を後ろに放り投げてしまいます。ここで魯粛、2回目の「?」。そして、帽子を深くかぶっていた狼藉者は、冗談冗談と、顔を見せます。誰かと思えば、龐統(ほうとう)です。

2018-10-02 17:52:19
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」19】 なんだあなたか、少し冗談がすぎまするぞ、と魯粛がこのドッキリに少しお冠ですが、いやいや悪い悪いと龐統。このくだり、いるのか?という龐統と孔明の再会劇ですが、孔明は、どうです、船で一献、と龐統を誘います。魯粛はここで失礼と帰ります。

2018-10-02 17:54:38
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」20】 龐統を船室に入れる孔明。荊州滅後、呉の国に来ているとは聞いていたが、ここで会うとは、と話し出すと、龐統は、行くところもなく、この地でひっそりと暮らしていると答えます。ひっそりどころか、赤壁の戦いの際には、曹操に計略仕掛けてましたが。

2018-10-02 17:57:07
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」21】 天文を見、東に将星の輝きを見てここに来たが、ここで君に会えるのもなにかの縁、と龐統を荊州の玄徳に仕えないかと誘います。おそらく呉の孫権は龐統を重く用いることはできないだろうと思うと言うと、龐統は考えさせていただきましょうと答えます。

2018-10-02 17:58:44
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」22】 私が一筆したためておこう、もし、志を得んと思うなら、この書を携えて荊州に参られいと孔明は手紙を渡します。お預かりいたします、と手紙を受け取る龐統。今日のところはこれで、と船を降りていきます。

2018-10-02 18:00:12
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【横山光輝「三国志」講座181「将星を見る」23】 趙雲が、帆を上げい、と号令をかけると、船は出稿していきます。それを龐統は見送るところで、今回の話は終わります。

2018-10-02 18:01:52