【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第182話「鳳雛去る」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※来陽県と書いてあるのは正しくは耒陽県です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」01】 第182話です。 三国志の魅力は、個性豊かで才能や武芸に秀でた人材群。三国志の世界を生き抜くためには、各国、広く人材を求めています。孔明が弔問から去った後の呉でも、そんな人材獲得な話から今回は始まります。

2018-10-03 12:49:36
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」02】 周瑜の遺言により、後事を託された魯粛ですが、一応役目は引き受けたものの、決して天下人無きではない、と孔明にも勝る人物をあたらせたい、と孫権にスカウトを進言します。

2018-10-03 12:51:11
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」03】 そんな人物がいるのか、と孫権が尋ねると、魯粛は襄陽の名望家で、龐統士元、道号を鳳雛先生という人物を紹介します。孫権も鳳雛先生の名はしっていたようですが、周瑜と人物を比べたら、どっちが上か、と尋ねます。

2018-10-03 12:53:05
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」04】 故人の評はくだせませぬ、と魯粛は前置きし、だが孔明と比べるなら勝るとも劣らぬ人物、と評します。それほどの人物か、と興味を示した孫権。前のめりになって、どこに住んでいるのかと尋ねます。呉に住んでいると聞き、すぐに連れてくるように言います。

2018-10-03 12:54:55
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」05】 さて、やってきたのは、ボロ衣姿の龐統です。孫権は、よく来てくれたと言って、ところでお主にはなんの芸がある、と尋ねます。周瑜の代わりとなる軍師を探すのに、なんの芸が、とは失礼な気もしますが。龐統は、飯を食いやがて死ぬでしょうと答えます。

2018-10-03 12:57:13
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」06】 飯を食い、死ぬのが芸というのなら、才は?とやや呆れ気味に尋ねる孫権。龐統は、ただ機に臨んで変に応じるのみ、とだけ答えます。臨機応変にやるだけ、とぶっきらぼうな返事に、孫権も、なんという返事の仕方だ、とイライラしはじめます。

2018-10-03 12:59:07
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」07】 お前と周瑜を比べたら、という孫権の問に対し、珠(たま)と瓦でしょうな、と答える龐統。どっちが珠なのか、という問には、ご判断に任せます、とだけ。なんたる傲慢な男だと、孫権は龐統を見限ります。下がれと言われてさっさと帰る龐統。

2018-10-03 13:01:06
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」08】 孫権は、推薦した魯粛を呼びつけ、自分はあんな男はいらん、と一言。魯粛は、一見狂人で風采もあがらないが、赤壁の戦いの際に、周瑜に連環の計をすすめ、大功を収めた陰には龐統の智略があったからこそ…と擁護します。

2018-10-03 13:03:23
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」09】 しかし、一度嫌悪感を抱いてしまった人間に対し、無理して雇いたいとは思わないのが人情。孫権は、魯粛に、天下に人無きに非ずと言ったのだから、別人を探せ、と言い放ちます。魯粛はせっかくの推薦でしたが、黙るしかありませんでした。

2018-10-03 13:05:09
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」10】 場面かわりまして、荊州です。孔明は新領地の視察をしていたのでしばらく不在となっています。ここにふらりとやってきたのが龐統です。龐統は直接玄徳に会いに行きます。玄徳は、孔明から名を聞いていた襄陽の龐統が来たとあって、すぐに迎え入れます。

2018-10-03 23:15:48
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」11】 実際に龐統の姿を見た玄徳は、あまりにもボサボサな身なりに、ちょっとがっかりした表情を隠せません。身なりもさえぬし、ぶっきらぼうな男だ、と内心思いつつも、先生のご高名はかねがねうかがっていると、社交辞令を。

2018-10-03 23:17:26
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」12】 ところで、と龐統が荊州にやってきた理由を尋ねる玄徳。龐統は、玄徳が広く人材を求めていると聞いたと、仕官を希望する意を伝えます。しかし、玄徳は、荊州の治安秩序も定まり、官職の椅子も欠員もない、ととりあえず人員は不足していないといいます。

2018-10-03 23:19:44
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」13】 さようですか、それでは、とあっさり引き下がろうとする龐統に、あ、ちょっと待ったと玄徳。田舎の県令の職がひとつ空いていた、そこでもよければ、と言うと、龐統は、田舎の県令ものんきでいいかもしれない、と答えます。玄徳は任命書を龐統に渡します。

2018-10-03 23:21:34
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」14】 龐統はその日のうちに任地へたっていきます。特に歓迎会とか宴席はなかったわけで、玄徳も龐統に対する扱いはその程度だったということでしょう。 さて、龐統が向かったのは来陽県という小さな町。着いたその日から毎日酒ばかり飲んでいます。

2018-10-03 23:23:43
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」15】 地方の県令というのは、民の訴え事を裁くのが仕事ですが、龐統は仕事もしないで酒を飲んでばかりだったので、書類は山積み。当然、来陽県の県民は不平不満を言い出します。それが、玄徳の耳にも伝わります。

2018-10-03 23:25:54
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」16】 龐統の仕事しなさっぷりを聞いた玄徳は、なんという腐れ儒者だと言って、張飛と孫乾を呼びます。龐統の噂が本当か確かめさせに向かわせます。ただちにこの二人は吏務検察官として来陽県に向かいます。民はその話を聞いて喜んで迎え入れます。

2018-10-03 23:29:03
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」17】 張飛らが到着すると、役人たちが出迎えますが、肝心の県令たる龐統の姿はありません。張飛が県令はどうしたと言うと、口ごもる役人たち。お前たちを罰しにきたのではない、という張飛の言葉に、役人たちは正直に龐統が毎日酒浸りであると言います。

2018-10-03 23:30:50
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」18】 噂は本当だったと確信した張飛は、すぐに県令の家を案内するように言います。案内された張飛は、龐統を呼び出します。赤ら顔で出てきた龐統に、名乗る張飛。ああ、お前が張飛か、とぶっきらぼうに言う龐統は、中に入るように促します。

2018-10-03 23:32:43
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」19】 お主は酒好きだそうだな、まあ一杯いこう、と酒をつぐ龐統。いつもだったら、気が利くなあと一杯飲んでしまう張飛ですが、ここはお役目で来ておりまして、めずらしく、酒を飲みに来たのではない、吏道を正しにきたのだ、と酒を拒否。

2018-10-03 23:34:26
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」20】 ところで、お前はほとんど仕事しとらんではないか、という張飛に対し、ぼつぼつやろうと思ってる、と小学生みたいな言い方で返す龐統。職務怠慢でけしからん、と怒る張飛に、あんな簡単な仕事、やる気になれば一日でできる、と龐統。

2018-10-03 23:36:06
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」21】 民の善性を高め、邪性を抑える…、抑えるだけではまずい、その邪性を忘れしめる、これが大切なことだ。と立派なことを言いますが、酒を飲みながらなので説得力が…。口は達者らしいなという張飛に、そうなんだ、なにしろ飲(い)ける方でなと、龐統。

2018-10-03 23:39:02
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」22】 張飛はついに激おこモードになりまして、それほど大言を吐くなら、明日中にその実を俺の目に見せろと胸倉掴んで言います。それができるなら、お前の大言にも耳を貸そう。できなければ職務怠慢で白洲にすえてやる、と言います。

2018-10-03 23:40:57
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」23】 白洲というのは、江戸時代の法廷たる奉行所の砂利が敷かれた所。身分の低い人が裁判を受ける時にそこに座る場所。三国志の時代の裁判で、白洲に座らせてやったわけではないでしょうが、物語のリズムとしては、白洲にすえてやる、という勢いなのでしょう。

2018-10-03 23:44:55
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」24】 張飛の言うことに、ああいいとも、と龐統。それにしても酒はうまい、とまた飲み始めます。その様子を見てカンカンな表情ですが、ともかく、明日まで様子を見ててやると言い捨てます。翌朝、宿舎で起きた張飛。孫乾が迎えに来ていました。

2018-10-03 23:46:38
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【横山光輝「三国志」講座182「鳳雛去る」25】 県令の仕事ぶりを見に行こうと、二人は役所へ向います。すると、役所の前には長蛇の列。張飛が聞くと、今朝から県令が急に裁判を開いて、いちいち決済を与えていると言います。張飛らは中に入って様子を見ます。

2018-10-03 23:48:11