PKA(PKAnzug)氏の被ばく影響についての知識は 90年代 で止まっている

「知ってるふり」による「素人だまし」はやめて、知らないことは「知らない」と言うべきです。
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Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug 返信ありがとうございます。論点が増えすぎているので、少しかいつまんで返信します。

2017-11-30 14:04:52
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug まず、意図が上手く伝わらなかった部分があるようなので、一つ補足します。チェルノブイリを例に挙げたのは、I-131の癌リスクを捕らえた例として重要であるためと、PKAさんの持つ認識がチェルノブイリや医療外部被ばく等の調査から分かっていることと随分と違うように思えたためです。

2017-11-30 14:05:53
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug チェルノブイリでの甲状腺被ばく量の推定値として最も重視されているのは「直接測定」によるものです。喉元に線量計を当てて測った結果から色々やって推定する方法です。福島県でも1,000件超が行われましたが、チェルノブイリではウクライナを含む近隣3国で合計350,000件の直接測定が行われています。

2017-11-30 14:07:24
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug チェルノブイリでの甲状腺被ばく量の推定については、以前に togetter.com/li/578876 の「福島原発事故後の日本と同様~」以下の箇所や「被ばく量の推定は何度もやり直された」以下に色々書きましたので、ご参考まで。関連文献もたくさん示してあります。

2017-11-30 14:08:08
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug 最後に、チェルノブイリの結果が参考になるかどうかですが、それは、参考にする人の知恵次第だと思います。私はチェルノブイリの経験のうち、得られたリスク値(ERR/Gy 等)や甲状腺スクリーニングの結果、被ばく量の推定法などは非常に参考になると思っています。

2017-11-30 14:10:11
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@miakiza20100906 んー、そのまとめの中で既に「あなたの主張を飲んでも福島で甲状腺癌は増えないと言える」と指摘されてますね。 あと、明確に摂取量が既知な症例の積み重ねでリスクは見積もられてますんで、摂取量が不明瞭でベース条件も異なるものを山ほど読む気にはならんです。

2017-11-30 14:22:06
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@miakiza20100906 ああ、あとリスクの見込みや被曝量の推定方法が参考になるという主張ですが、メートル法の世界にインチの定規を持ち込むような混乱を生むので、「算出方法すら違うものを混ぜるな」って私は言ってるんですよ。「参考になると思います」じゃなくて。

2017-11-30 14:40:22
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

新薬の治験で既に「プラセボ以上の効果なし」という結果が出ていて、世間的にももう「効果なし」の共通認識になっているところで、製薬会社が「でもこんなにデータがあります!」って大量の動物実験データを持ってきた、みたいな徒労感。もうミュートしていいよねこの人。

2017-11-30 14:59:06
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug 既にミュートされているとのことですが(それは構いません)、念のため一つだけ。 twitter.com/PKAnzug/status…

2017-11-30 17:54:54
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug 甲状腺被ばく量の推定(チェルノブイリでの)の際に入る「不確かさ」がリスク値に与える影響についての論文です。これは2014年のもの。こういった方向の研究もそれなりの数ありますので、ご参考に: twitter.com/miakiza2010090… twitter.com/miakiza2010090…

2017-11-30 17:56:38
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(無料): 被ばく量評価における不確かさが甲状腺がんリスクの推定値に与える影響 plosone.org/article/info%3…  2014年、Little ら。ウクライナでの調査。甲状腺質量と甲状腺内放射能量の推定の際に入る誤差がリスク値(オッズ比)に与える影響について。

2014-02-08 19:55:47
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

誤差の影響はあまり大きくなく、リスク値を -11% ~ +7% 変化させる程度という結論。

2014-02-08 19:58:20
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

さて、伝わる人に伝わればよい。

2017-11-30 17:57:21

 簡単なまとめ

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

PKA 氏のおかしい点 1. 治療で使う超高線量(~100 Gy)と、原発事故で起こりがちな高線量(0~5 Gy)の甲状腺がんリスクを混同している。 このグラフを見れば簡単に分かるように、両者はだいぶ様子が異なります → twitter.com/miakiza2010090… pic.twitter.com/jUNIGdMTyp

2018-10-06 07:52:07
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

@PKAnzug 先ず、小児期被ばくの甲状腺がんの線量応答は、現代では添付図のようになっていると考えられています。疫学調査の結果です。論文は Veiga ら researchgate.net/publication/30… pic.twitter.com/2cDvh39bdJ

2017-11-30 12:07:27
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Masato Ida, PhD @miakiza20100906

PKA 氏のおかしい点 2. チェルノブイリで行われた甲状腺被ばく量の推定について、ほとんど何もご存知なさそうなのに、何故かこのような「知ってるふり」ができてしまう → twitter.com/PKAnzug/status… , twitter.com/PKAnzug/status… , twitter.com/PKAnzug/status…

2018-10-06 07:53:19
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@harada_hirofumi ですから、その被曝量の推定自体が非常に難しいわけですし、全員がまんべんなく同じ量摂取してるわけでもないんで、医療被曝の調査結果と大きく乖離するなら、推定に誤りがある可能性を考えるべきでは、という話なのです。甲状腺ダメージはやはりヨウ素ですんで。

2013-08-23 09:15:02
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@miakiza20100906 あと、医療用のI-131投与はかなり厳密に行いますんで、真面目にやってりゃ投与量に推測の入る余地はないです。甲状腺の吸収線量には推定が入りますが、ヨード摂取率とかも測定した上で計算式に入れて出します。チェルノブイリはそうじゃないですよね?

2017-11-30 12:28:43
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@miakiza20100906 「甲状腺の吸収線量」の算出式から確実に違ってるので、そもそも私の言ってる10Gyとチェルノブイリの件で言われてる10Gyが同じである保証すらない、というかどのくらいの幅かはわかりませんが確実に違うんですよ。そこは共通認識としていただきたいです。

2017-11-30 12:31:40
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

ちなみに私が甲状腺に本格的に関与してたのは、医者になった2001年からの5年程度なんで、「知識が古い」を否定する気はないんですよ。ただ、科学的知見、まして放射線なんて古いのが突然ひっくり返るってまずないんで、「チェルノブイリと福島の事例が全く違う」程度は古い知見で十分なんですわ。

2018-10-06 16:21:50
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

「知識が古い」という自覚は有るとのことで、それは本当に良かった @PKAnzug 2005年の Cardis ら academic.oup.com/jnci/article/9… 以後、被ばく由来の甲状腺がんに関する知見はかなりの勢いで進歩していますから、一度、丁寧に再勉強してみることをお勧めします: twitter.com/PKAnzug/status…

2018-10-07 06:46:51

 参考として

‡ チェルノブイリ甲状腺がんの歴史と教訓
   http://togetter.com/li/578876

‡ 甲状腺被ばく量の直接測定(喉元に線量計)は何をやっているのか
   http://togetter.com/li/770986