- adenoi_today
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社会学に一般化していいのかは分からない(特定領域だけ、あるいはこの人だけかもしれない)けど、社会学サイドからの自浄tweetを見ないので不安… 「社会学者、査読論文出してなくても教授になれるし、招待論文(依頼論文のこと?)があれば査読論文無しでも良いらしい問題」togetter.com/li/1274544
2018-10-08 22:49:30とりあえず「招待か否か」と「査読があるか否か」は対立概念ではなく、例えば物理でも特定テーマの特集号を論文誌が出したいときには、その分野の著名な研究者に論文招待は出すけど、招待であっても論文は査読されるし、査読者と編集者は別なので招待論文でもrejectもありうる。
2018-10-08 22:51:58学会誌の総説・解説っぽい記事の場合には、依頼して本当に査読なしでいってしまう場合もあるかもしれない(自分の場合、依頼解説記事でも簡単な査読はあったが)。しかしそれは「分野解説や、すでに出た論文の解説」であって新奇な結果ではないので普通の意味での研究業績ではない。
2018-10-08 22:54:02査読がないということは、論文が出ていたとしても、その研究内容の最低限の水準担保の保証さえないということ。「査読の有無ではなく中身を見ろ」という意見も見たが、非専門家が中身を判断できるはずもなく、なのでコミュニティとして品質保証手段が必要なわけであり、その最低ラインが査読であろう。
2018-10-08 23:00:29もちろん学問の性質上査読がなじまない学問領域もあろうが、海外に目を向ければ社会科学分野も論文の査読システムは回っているわけで、学問の内在的性質とは考えにくい(例外は法学らしい。これは法実践との近さが原因かも)。
2018-10-08 23:03:16日本の社会学(というのは大きすぎでさらに細分化が必要らしい)は人口が少なすぎる、というのはあろうが、であればなおのこと海外の論文誌に出して批判の目を向ける人口を増やすべきで、人数が少ないのに仲間内の評価だけで回すのは容易に権威主義に陥り集団全体でおかしな方向に傾く。
2018-10-08 23:05:56こういうことを言っている社会学者の人もいるので、危機感を抱いて行動を起こしている人もいるということだが、ここに書いてあることが正しければ、同時に社会学者の多くが査読や相互批判の目を軽んじて避けようとしているのでもあるらしく、なかなか辛そうである。 twitter.com/Yuriy_Julius/s…
2018-10-08 23:08:50阪大を去るにあたって: 社会学の危機と希望 sociology.jugem.jp/?eid=277 「日本の社会学に対する危惧を一つ述べておきます。日本の社会学の特徴は、アカデミズムの軽視だと思います。すなわち、学会報告や学会誌を軽視しているということです。」
2018-10-06 19:41:45「人文系の先生方には査読時間はないだろう」という意見も見たが、コミュニティの大きさと関係なく平均すれば一人当たりの年間査読本数は「一人当たり年間論文投稿数×論文1本あたりの査読者数」なわけで、理系で査読が回る以上、人文系は理系より余程大量に論文を出すのでない限り時間は確保できるはず
2018-10-08 23:17:31社会学者、査読論文出してなくても教授になれるし、招待論文(依頼論文のこと?)があれば査読論文無しでも良いらしい問題 - Togetter togetter.com/li/1274544 これでこれまで回ってたということは何か上手く行くようになってるんじゃないかと思ったが、JSPSからも問題提起されてるんだな……
2018-10-08 23:58:53査読論文が全てみたいなのは理系(自然科学系)の、それも全ての分野ではない(情報系とか会議の方が大事って言いますよね)仕組み・慣習なので常に真ではない。
2018-10-09 00:02:51自然科学系の、そういう分野でも、例えば学位取得要件に査読論文いくつとか挙げてることが多いが、これは学位審査を実質的に外注していることであり望ましくない、学位審査はあくまで博士論文そのものに対して行われるべき、という声もある。
2018-10-09 00:05:57例えばそれと同様な形で、社会学の分野において査読論文のような形ではなく、論文(査読・招待を問わず)や著書その他の著述内容そのものを審査して招待論文やらポストやら学界での地位を決めているんなら分かる。国際化などの大きな流れの中で変革を迫られそうではあるが。
2018-10-09 00:07:27査読論文いくつとかIFがどうのって基準はある意味仕事の中身を見なくても研究者としての評価付けを可能にするシステムなんだよね。研究分野が多彩化し、研究成果の情報が大量に行き交う現代においてはそれなりの合理性のあるものだと思っているけど、それが最善とも限らないのは確か。
2018-10-09 00:13:47査読者が論文原稿から得られる情報は一般読者と大差なく、つまり査読者は読者代表に過ぎない。査読ではなく論文そのものを一般読者が評価するシステムは、自然科学系においてもオープンジャーナル化の流れの中で検討されているものである。数物系分野ではプレプリントが導入され、根付いて久しい
2018-10-09 00:18:16つまり、査読が全てではないというのは分かるので、そのうえでどうやって業績を評価する仕組みでその分野の学界が動いているのかは興味がある。自然科学者だって査読システムより効率的な方法があるならそうしたいのだ。
2018-10-09 00:23:55ただ、とりあえず「学問の世界のこととか全然わかってないのに誹謗中傷しないで欲しい。学会誌の業績のカウントの仕方もしらんのか。査読論文と招待論文なら招待論文のほうが格上」というのは、「学問の世界」ではなく、当該分野だけの話と思う。少なくとも現状は。
2018-10-09 00:25:51自然科学系(全ての分野で同じではないので例えば実験系化学)でも査読されて論文掲載されれば評価確定というわけではなくて、そこから被引用数がいくつとかそういう種々の指標で評価を受けるわけで、そういう意味では既に査読が全てではないのだが、現状は掲載可否の部分の比重が高い(高すぎる?)と思う
2018-10-09 00:37:41まあ文化の違う他分野のことはその分野内のシステムでこれまで上手く回っていたのだろうということで、基本的には自分のよく知らない分野そのものを批判することはしない方が賢明だと思っている。向こうがそういうことを振りかざしながら殴りかかってきたときはどうしたらいいのかわかんない(´・ω・`)
2018-10-09 00:42:26まあ話が逸れまくったけど、この人が権威ある学者だとしても本件の見解には賛同しませんってだけの話だな。議論の裏でその人自身の話をするのは議論そのものとは切り離すべきで、さもなくばそれは対人論証であろう。あちらさんの方から私を知らんのかとか権威主義的なことを言って来てるわけだけど…
2018-10-09 01:00:31院生ならともかくテニュア持った教員でも、どの分野にも、自分の分野の業績の公表や評価をめぐる慣行を当然のものと捉えて、他の慣行の可能性にアタマが回らない人はいる。それは仕方ないが、社会科学の人がそれだと専門的な能力自体を疑いたくなる。
2018-10-08 14:42:30さすがに法学は業績や論文まわりの慣行があまりに変わっているので、これがスタンダードだと勘違いする人はあまりいない。他分野のスタンダードに興味がない人はたくさんいるけど。
2018-10-08 14:47:43ピアレビューは最もスタンダードなクオリティ・コントロールの手法ではあるが、もちろんそれ以外の手段が大事な世界もある。ただ、査読・依頼が混在し、かつ、若手は査読、どこかの段階から依頼ばっかりというのは後者の研究が事前に研究会で揉まれるとかのステップがないとちょっと危うい気はする。
2018-10-08 14:56:40僕が他の学問分野にある異なった慣行や仕組みや、自分の分野の位置付けを理解する能力が大事だと思うのは、アホなツイートしないためではなく、他分野の人と話すのに必要だから。例えば、部局を超えた業績評価や人事の話がややこしくなる一因はここにあって、日々実感してないかな、我々。
2018-10-08 17:26:16それで、なぜ異なる慣行が存在しているのか、なぜ特定のものが優勢になるのか、それらは望ましいのかを理解するのに必要なのは、まさに社会科学の知見(人文も入るかもしれない)。それなのに、そのくらい身近なところですら知見を活かせないって情けなくないかな。
2018-10-08 17:32:01