2018年京都ＳＦフェスティバル　飛浩隆先生のレポートツイート　その２

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

前のスレッドが長くなり過ぎたんで、京フェスレポ tweet、第２巻は、このあたりではじめようかな……っていうか読みたい人いるのかな。あと、さすがに昨夜のような連投はできないのでちょっぴりずつになりますが。とりあえずいいねを募っておきます。30以上になったらゴーサインが出たと判断。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

なお、後半では、ご好評いただいた「創作おどり説」に続きまして、「編集者の注文をどう倒すか（「零號琴」実践編）」をお届けする予定です。ただし数日先になるかも。あ、いいねは上につけてください。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

あと、きょうは小説以外の作業が忙しいので、こっちはあんまり伸びないです。ごめんね。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

（こちらでは、虫も殺さぬ顔をした私の「ダークサイド」もちらりほらりとお見せするかも）

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

（再開）ふう、ではまず、前日の補足から。第２コマのとび×とり対談で出た重要情報。酉島第２長篇『宿借りの星（仮）』のカバーイラストを担当するのは西島伝法（にしじまでんぽう）という新進気鋭のアーティストらしいです。あと、飛と酉島さんに共通した出来事としては、ことし初の英語の翻訳書が↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

刊行されたことですね。酉島作”Sisyphean”は海外の著名作家にたくさんレビューされていて、俗物の飛は壇上でいいないいなおれのはあんまりれびゅーついていないようとぼやいていたら、企画終了後、「夜と泥の」をフランス語訳してくださったタヤンディエー・ドゥニさんから「ソンナコトナイデスヨ↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

ケッコーヒョウバンイイデスヨ」とねぎらわれてああ俺は浅ましいなあとむちゃむちゃ恥ずかしかった。「デ、らぎっど・がーるハホンヤクサレるンデスカ？」いやあ、そうだといいですねえ。グラン・ヴァカンスだけだとただの変態だからなあ。↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

そして第３コマは『天冥の標』完結記念（祈念）の小川一水企画。全十巻と予告されて2009年にはじまった本作は、現在第９巻まで（冊数にして14）刊行され、いよいよ今年の最終巻（三巻構成）刊行開始をめざしていままさに執筆が大詰め。刊行が秒読みを迎えていますが↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

もちろん（笑）まだ最終行には到達しておらず、さいごの巻の製作が進行中という状況。司会の前島賢さんが小川さんと担当編集者の塩澤さんにいろいろ話を振りつつの進行。といっても飛は第４作まで読んでいなくって、この企画の神髄をお伝えすることがむずかしい。なので記憶に強く残っている↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

塩澤さんによる小川さん育成（？）プロジェクトの進行譚。とにかく塩澤さん、小川さんに非常につらく当たってますね。しごいていますね。むちゃぶってますね。早川書房での作品歴を追いながらのお二人の述懐ですが、小川さんのＳＦマガジン初寄稿は小説ではなくロケット打ち上げのレポだったという↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

あたりからはじまって、最初の小説の打ち合わせで、小川「将来もう少し力がついたら、月面での居住施設建設プロジェクトを書きたい」塩澤「あ、じゃ、いまそれ書いてください」↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

で、できあがった『第六大陸』について、塩澤「素晴らしいかったんですけど、もうちょっと、ということで」→異星における大震災と復興を全三巻で書かせる『復活の地』……↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

（順番記憶違いあるかも）塩澤「たったひとりが異星でサバイバルする話を」→小川「遭難した戦闘機パイロットが異星の海でひたすらぷかぷか浮かんでいる話（「漂った男」）」→塩澤「素晴らしかったんですけど…………」→もっともシビアな『天涯の砦』へ。この塩澤さんの素晴らしかったんですけど↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

を淡々と繰り返しながらどんどん要求がえぐくなる。小川「『天涯の砦』は（シチュエーションが厳し過ぎて）書いててどんどんつらくなり、あまりにつらいので猫を拾ってしまった」「状況をシビアにするために『この人物いりませんよね』とキャラもひとり削らされ。で、」塩澤「素晴らしかった↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

んですけど、ちょっとつら過ぎましたね」。いやだから編集者の言うことをなんでもそのまま実現できてしまう小川さん超常能力すぎるから↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

といいつつ、小川さんは塩澤さんに大きな信頼を寄せてもいて、小川「小説を見てもらうとき、その作品の構造、骨格までを見抜き、ここがヘン、あそこが足りないと言える編集者はほぼいない。私の知るかぎりではあと二、三人だけ」あーなるほどそれはなんとなく理解できるな。かくいう私もですが↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

と佳境に入ったところですが、ここでまた雑用に戻らなければなりませぬ。後ろ髪引かれますが本日はこれにて。しかしみんなここまで付いてきてるのかな。その辺にいてここを見ている人、そこのボタンを押して♥️をつけといてくださいね。よろしくね。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

再開までいましばらくお待ちください。その間に宣伝を。長年の懸案だった長篇小説『零號琴』が愈々10月18日に発売となりますが、これを記念して初のトークショー＆サイン会が20日（土）14:00から東京の八重洲ブックセンターで開催。先着80名様限り。詳しくは yaesu-book.co.jp/events/talk/14…

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

そしてこれは初めてアナウンスしますが月末に発売されるＳＦマガジンに、『零號琴』完成稿からカットした10数枚の断章が掲載されます。タイトルは「『零號琴』削除されたシーン」。まんまです。刺さる人には微妙にえろいかもしれません。本編読了後にお読みになることをお勧めします。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

さらにさらに新作のお知らせです。オリジナルＳＦアンソロジー「NOVA」がこの12月にリブート。そこへ約90枚の中篇小説を乗っけてもらいます。こないだの京フェスで告知したとき大森さんが「あの！　飛浩隆が！　これを書いた！　政治ものを！」とあおってました。正確にはちょっと違うけど。↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

納品したときのタイトルは「山の指」で、本人は大真面目ですけど、大森さんいわく「ネタ小説としか思われないから変えたら」で、いま思案中です（笑）。『零號琴』大詰めの合間を縫ってふた月で突貫したのでひじょうに自信がないです。パラレルワールドにおける嫌な嫌な独裁を描破！河出文庫です。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

お知らせ終わりです。再開までもうちょっと待っておくれ……。あと、きょうも雑用が山盛りなので、あんまり書けないんじゃ。第３コマの残りと合宿開始前の夕食編で終わると思います。

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

（ふー、ちょっと雑用を休憩してこちらをはじめるか、慌ただしいね。どうも）↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

そう、早川書房第２編集部の塩澤部長について小川一水さんが「小説の構造、骨格を見抜いたうえで、改善案を出せる人だ」ってゆった件でしたね。まーそれは眉につば付けて聞いておくといいですが、しかし指摘の鋭さとしつこさときたらそれはもう！ 相当な方であります、塩澤さんは。↓

飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

拙作『ラギッド・ガール』を刊行するときに書き下ろした「魔述師」の時の思い出。その日、飛は別の所用で東京にいたのですが、夕方からその「魔述師」の打ち合わせ、あずけた原稿について相談をするはずだったんですね。ところが約束の時間になっても「もう少し待ってください」「もう少し待ってくだ↓