放課後等デイサービスの報酬単価の決まり方や、必要な支援は何かという話題にも( @lessor_tw さんのツィートまとめ)

3
lessor @lessor_tw

このツイートに対する批判的なコメントの数々を見ると、報酬単価とは「売り手」が自由に変えることが法的に一切認められない「公定価格」であり、国による運営実態調査で全体の収支差率や事業所数の増減を見ながら、国の都合で上げ下げされるものだということが全然知られていないのだなと痛感。 twitter.com/fujitatakanori…

2018-10-11 00:17:05
藤田孝典 @fujitatakanori

もうアホすぎ。社会福祉の報酬単価、支給基準は厚生労働省、自治体基準ですよ。いわゆる「経済秩序外」の市場原理が社会福祉に働くわけないでしょう。低賃金だと思うなら、税や保険料による再分配に賛同すべきだし、子どもじゃないんだから闇雲に非難すべきではない。 twitter.com/tabbata/status…

2018-10-10 02:33:46
lessor @lessor_tw

「この値段でしかサービスを売ってはいけない」と法で決められて、「買ってよい」とされる人の範囲や「買ってよい」とされるサービスの量も法で決められて、事業所が全体として儲かっているというデータが出れば、価格を国から強制的に下げられるということなのだから、自ずと稼ぎに限界は出る。

2018-10-11 00:21:22
lessor @lessor_tw

やっかいなのはざっくり「福祉事業」といっても、事業種別によってかなり状況が異なるということ。公定価格が決められる過程での「政治力」によるところもあるし、財政的に事業所の数が増えすぎては困ると国が考えるものはなかなか儲かるようにならない。

2018-10-11 00:28:31
lessor @lessor_tw

あ、もちろん従業員の数も決められている。これは「最低基準」なので、増やすぶんには問題ないけど。「少ない人数で効率的に支援するから大丈夫です」みたいなのは通用しない。指定取り消し。

2018-10-11 00:33:33
lessor @lessor_tw

29年度の障害福祉サービスの経営実態調査結果はこれ。24ページを見ると、フルタイムでも職種によってかなり給与が違うのがわかる。職種は必ずしも事業種別と対応しないけれど、ワースト1位2位の「世話人」「ホームヘルパー」は完全に対応している。グループホームと居宅介護。mhlw.go.jp/file/05-Shingi…

2018-10-11 00:40:45
lessor @lessor_tw

地域で暮らし続けるための支援ほど「公定価格」が上がらない。そこを上げれば、事業所が急増して、潜在的なニーズが爆発する。すると、右肩上がりで公費支出が増大する。だから、「公定価格」は低く抑えられるままだ。

2018-10-11 00:54:54
lessor @lessor_tw

この調査に回答するだけの余裕がある事業所は限定的だと思うので、あまり良い調査とは思えていない。そもそも小さな事業所は回答できていないことも多いだろう。29年度だと、入所施設の回答率が最高で73%。最低は重度訪問介護で30%。大きな法人ほど回答する傾向が顕著。

2018-10-11 01:05:41
lessor @lessor_tw

いわゆる「指標該当」の問題ばかり注目した記事が出やすいのは、そこが最も事業所側からみて不満をぶつけやすいから、だと思う。 障害のある子が通う「放課後デイサービス」…多くの事業所が減収、廃止の危機も(読売新聞(ヨミドクター)) headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-…

2018-10-11 22:41:33
lessor @lessor_tw

ただ、今さら感はあって、成人の障害支援区分の認定だって同じ基準を用いながら地域差は大きい。それはかつてから指摘もある。 mhlw.go.jp/file/06-Seisak…

2018-10-11 22:48:53
lessor @lessor_tw

放課後等デイの「基準該当」については7月頃に何度かツイートしたけれど、国は様子見ながら調整したいのだろうと思っている。国としても市町村の支給決定は読めないだろうから。でも「区分1」にならなかった事業所が今年度中にどんどんつぶれる、では困る。

2018-10-11 22:53:11
lessor @lessor_tw

だから、放課後等デイの収支差率の高さも踏まえて、区分2になるだけではすぐにはつぶれない(でも、有資格者が少ないとか、利用者が少ないとか、提供時間が短いとかの条件が重なればつぶれるかもしれない)と思える設計にしたのだと思う。

2018-10-11 23:04:24
lessor @lessor_tw

ちなみに「手厚い支援をすると区分が下がって経営が苦しくなる」というのは、認定が適切になされるならおかしい。認定は「現状」だけで判断するのではなく、「現状を支えている支援」も踏まえるものだから。「支援がなければ、どんな状態か」で判断せよ、というのは認定マニュアルにも書いてあるはず。

2018-10-11 23:08:30
lessor @lessor_tw

少し違う論点を交えていくと、社会資源のなかった昔から障害児の支援を続けてきた事業所は、行政に対して説得力のある形で「必要な支援の大きさ」を伝えるテクニックも持っていることがある。けれど、この数年で参入してきたような事業所はそれもあまり無いだろう。そして、泣き寝入りとなる。

2018-10-11 23:13:12
lessor @lessor_tw

連ツイ終わり。ひとたびできた事業所は簡単につぶれない(つぶせない)ので、経営苦しいと言われながら、利用者サイドから見ればあまり変わらない状況が続くのではないか。そんなことより業界全体としては「放課後等デイ」の支援では救われない親子に目を向ける時代へと進んでほしい。

2018-10-11 23:26:55
lessor @lessor_tw

児童期の困りごとが「放課後等デイサービス」に通ってすべて解決するわけでもなんでもない。まったく経営的に成り立たない(が、必要性の高い)支援もたくさんある。子どもの事業所も支援者もせっかく増えたのだから、みんな視野を広げてほしい。

2018-10-11 23:36:33